300
邦題 | 300<スリーハンドレッド> | |
レーベル | WARNER HOME VIDEO | |
制作年度 | 2007年 | |
上演時間 | 116分 | |
監督 | ザック・スナイダー | |
出演 | ジェラルド・バトラー、レナ・へディ、デヴィッド・ウェンハム | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語、スペイン語 | |
字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
ペルシャ軍の使者が、スパルタ軍の王レオナイダスの元にやってきて、ペルシャ軍に降伏をするように迫る。しかしレオナイダスはそれを一蹴し、スパルタ軍の精鋭 300 人を集め、数百万のペルシャ軍に戦いを挑む。圧倒的不利な状況の中、渓谷に陣地を取り、戦いを挑むスパルタ軍は最初その戦いぶりに圧倒的な勝利を収めているが、次第にペルシャ軍の攻勢に押されるようになっていく。度々降伏を要求するペルシャ軍に対し、それを拒否するレオナイダスだったが、仲間が次々に倒れていき、最後の戦いに挑むことになる。
レビュー
原作がグラフィック・ノベルの作品を映画化したのがこの「300」です。映画は6500万ドルの制作費に対して北米興収だけで21000万ドルと、大ヒットをしましたが、R 指定を受けていて、子供には少々どぎつい映像となっています。
多分原作は、元々の歴史の話を受けて作品化されたものだと思いますが、その映画版である「300」は、スパルタ軍の戦いと滅亡の美学を描いたものになっていると思います。
ペルシャ軍の数百万の大群に対してたった 300 人の軍で戦いを挑むということ自体無謀なものですが、スパルタという言葉の語源どおり、厳しく育てられた兵士たちは、死を恐れることなく戦いに挑んでいきます。
とにかく男くさい映画だと思いますが、出演も王妃のレナ・へディを別にすればほぼ男だけの出演者で、観ていてマッチョな男が一杯だ、と思ってしまいます。また、対するペルシャ軍の王ザクシーズはおかまチックで、作品的に意図してホモセクシャルな香りを漂わせているかと思います。
戦闘シーンは、独特の映像感があり、「マトリックス」のようなカメラワークをしているシーンもあります。いわゆるスローモーションを多用して、迫力のある戦闘シーンを作り出しているのが、特徴的だなと思います。また、血糊が結構飛び散っていますが、それがあまりいやらしくないのは演出の意図したものかなと思います。
唯一女性としての出演である王妃ですが、王の無事を心配して評議会に援軍を要請するという役どころを演じております。紅一点といったところですが、大人向きの作品というところもあるのでしょうが、セクシャルなシーンが結構あり、大人の女性を感じさせるところがあります。
スパルタ軍は、上半身裸で、ヘルメット、槍、盾という装備で戦いをしています。それに対してペルシャ軍はきちんと装備をして戦いをしているところが面白いです。一見すると、スパルタ軍のほうが印象に残るようになっています。それに対してペルシャ軍は、動物(象など)がでてきたり、クリーチャーがでてきたりと、多彩な軍備をしていて、それに対してどうスパルタ軍が戦いを繰り広げるのかという点が気になるところです。
ラスト、まだまだ戦いが続くというような展開になって終わりますが、真の歴史ではどうなったのか気になるところではあります。まあスパルタ教育なんて言葉が残るぐらいだから、歴史に語り継がれる種族であったとは思うのですが。
映像は結構独特な色彩をしています。原作のグラフィック・ノベルをイメージさせるような原色多用のような色彩をしています。しかし、よく観てみると、フィルムの粒子が見えるような再現をしていて、結構フィルム調だなと思われるところもあります。音響は映像と比較するととても自然で、一聴すると映像に溶け込んでいるような感覚を覚えます。
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