ALIEN
邦題 | エイリアン | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1979年 | |
上演時間 | 116分 | |
監督 | リドリー・スコット | |
出演 | トム・スケリット、シガニー・ウィーバー、ヤフェット・コットー | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語、フランス語 |
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字幕 | 英語、スペイン語 | |
THX仕様 |
あらすじ
宇宙船ノストロモ号は、宇宙を航行中、信号を受信し、冬眠状態に入っていたクルーを起こして、その信号を調査に行かせた。信号の発している惑星には、すでに死亡してしまった巨大な異星人の姿があり、調査していたクルーは、謎の卵を発見する。クルーの一人がその卵から生まれたエイリアンに取り付かれてしまい、船内に連れ込んだクルー達は、エイリアンの驚異的な生態に驚きを隠せなかった。クルーに取り付いたエイリアンは、体内に子供を宿し、体内を食い破って船内に逃げ隠れる。船内は、エイリアンの襲撃にパニック状態となっていく…。
レビュー
20 世紀 FOX 社の大人気ヒットシリーズの第一作が、この「エイリアン」です。まだ監督をはじめて間もないリドリー・スコットが、「エイリアン」の監督を務め、一躍ヒットメイカーとなった記念すべき作品であります。
物語は、SF ホラーとでもいうべきもので、驚異的な生態を有するエイリアンと、人間達の死闘が物語の大半を占めています。エイリアンのデザインを担当したのは、H.R.ギーガーで、不気味なデザインを持つ、エイリアンを創造しています。
物語では、最初群像劇の様相を呈していて、誰が主役、という感じではなくなっていますが、物語が進行するにつれ、登場人物が次々とエイリアンの犠牲になり、生き残ったのが、クレジットで 2 番目だった、シガニー・ウィーバー扮するリプリーという展開になっています。いろいろ有名俳優が登場するので、誰がエイリアンの犠牲になるかが分からなくて、はらはらどきどきさせられます。
エイリアンは、ホラー映画にふさわしく、登場シーンが少なくて、観客を脅すシーンとかしか登場しませんが、その全体像は、クライマックスで、明らかにされます。その前に強酸性の血液を持つだとか、いろいろな特性が、徐々に明らかになってきて、エイリアンの生物としての完璧性が描かれていきます。
物語序盤で死んだ異星人のシーンがありますが、しっかりと腹を食い破ったらしい骨の砕け具合が描かれているのも、見逃せないシーンであると思います。
物語序盤で気になったこととしては、クルーが冷凍冬眠から覚めた後、かなり多くのメンバーがタバコを吸っているシーンが挙げられます。今の時代だと、タバコに対する反発心が強いため、こんなシーンは描かれないと思いますが、やはり時代というものを感じてしまうところであります。
もちろん、リドリー・スコット監督の得意技である光とスモークの使い方は、今作でも生きていて、宇宙船ノストロモ号の船内でエイリアンの登場シーンとともに効果的な使われ方をしています。光の点滅や、スモークの噴出で、様子がよく分からないようにして、エイリアンの登場シーンを恐怖感をあおるようにしているのは特徴的だと思います。
映像、音響ともルーカスフィルム認定の THX 仕様ということですが、映像は、最初の 20 世紀 FOX のロゴでざらついた映像を見せているのでどうだろうと思いましたが、本編は、意外にクリアな映像を提供してくれています。ビットレートの関係からか、少しブロックノイズが載るシーンもあるようですが、基本的には良好な画質です。サウンドは、DOLBY SURROUND チャンネルも存在していたので、そちらで鑑賞しました。2ch ステレオですが、少し時代を感じさせるナローバンドのサウンドです。ただ、音の立体感は意外とあるといった感じを持ちました。
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