ALIENS SPECIAL EDITION
邦題 | エイリアン 2/完全版 | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1986年 | |
上演時間 | 154分 | |
監督 | ジェームズ・キャメロン | |
出演 | シガニー・ウィーバー、マイケル・ビーン、キャリー・ヘン | |
画面 | 1.85:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語 |
|
字幕 | 英語、スペイン語 | |
THX仕様 |
あらすじ
宇宙船ノストロモ号の生き残りであるリプリーは、57 年の眠りの後、救助される。彼女は会社から LV426 惑星の事を聞かされ愕然とする。凶悪なエイリアンの住む惑星に人が移民をしているというのである。そんな中、LV426 惑星からの連絡が途絶える。リプリーは自身の悪夢と戦うことを決意し、海兵隊たちと一緒にその惑星に赴くが、住人はエイリアンにやられ、海兵隊達もエイリアンの攻撃に次々とメンバーを失っていく。リプリーは住人の唯一の生き残りであるニュートを自分の子の様に感じ始め、彼女と共に生き残りをかけるのだが、エイリアンたちの大群が彼女達に襲い掛かる。
レビュー
1979 年の第 1 作目から、まさかの続編となったのがこの「エイリアン2」です。キャッチコピーともなったように、今作は SF アクション映画ともいうべき展開に変貌を遂げています。
今作は、監督であるジェームズ・キャメロンのテーマが如実に現れています。それは強い女が戦いを制するというもので、これか今作に限らず、「ターミネーター 2 」、「タイタニック」などでも繰り返し描かれていきます。
物語冒頭では、前作の悪夢に悩まされるリプリーが描かれていますが、物語後半になると、主役として、自ら戦いに赴く強い女性になっているのが特徴です。もちろんそれは、自身の恐怖を克服するためであり、また、前半で描かれた死んだ娘と、殖民星の唯一の生き残りニュートを重ね合わせて、彼女を大切に思う母親としての描き方であると言えましょう。
今作も思ったほどエイリアンたちの姿が描かれないのですが、それは物語の上で恐怖感をあおるためであると同時に制作費を抑えるためではないかなと思います。ただ、物語後半に行くほどエイリアンたちの大群が描かれるようになり、クライマックスでクィーン・エイリアンが描かれるにつれ、興奮感をあおるような演出をしていると思います。
監督のロボット好きがパワーローダーとしての描き方に表れていて、前半でリプリーが作業をするのに少しのシーンで描かれていたパワーローダーが、クライマックスでは重要なアイテムとして登場するのには、観ていて楽しいものがあります。
ビショップ役のランス・ヘンリクセンが、アンドロイドと言うことで、「ターミネーター」の企画の段階ではターミネーター役に考えられていたと言う裏事情を知ると、今回のビショップ役は、当初の想定どおりということにもなるかと思います。
今作は、劇場公開版より 17 分長い特別編ということで、人間描写に重点が描かれているのではないかと思います。リプリーと海兵隊のヒックスの心の交流だとか、劇場公開版より丁寧に描いている印象があります。
映像、音響ともルーカスフィルム認定の THX 仕様ということですが、あまり画質がいいとはいえません。全体的にデジタル調の階調を示している感じがして、自然な感じがしないのです。もちろんシーンによっては、クリアなシーンも存在しているのですが、マスターの調子が良くないのではないかと思わせる画質であります。サウンドは、DOLBY SURROUND チャンネルで鑑賞しました。あまり立体感は感じられませんが、音質自体はあまり文句もなく、左右に振られたサウンドが迫力ある音響空間を形成しています。少しセリフの音量と、その他効果音の音量が差がありすぎるのかなと思うところもあります。
コメント