BROKEBACK MOUNTAIN
邦題 | ブロークバック・マウンテン | |
レーベル | UNIVERSAL STUDIOS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2005年 | |
上演時間 | 135分 | |
監督 | アン・リー | |
出演 | ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール | |
画面 | 1.85:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語 | |
字幕 | 英語、スペイン語、フランス語 |
あらすじ
1963 年のワイオミング。ブロークバック・マウンテンで羊飼いの仕事を得たジャックとエニスは、次第に性愛を交わすようになっていく。ひと夏の仕事が終わり、別れた二人だったが、ジャックがエニスを見つけ、二人の愛情は再び燃え上がっていく。それを苦々しげに見るエニスの妻は、彼と離婚をし、家庭が崩壊してしまう。
レビュー
2005 年のアカデミー賞三部門受賞の快挙を成し遂げた作品が、この「ブロークバック・マウンテン」です。難しいテーマを題材にしながら、賞レースを勝ち抜いてきた傑作でもあります。
男性同士の性愛という、ホモセクシャルをテーマにしながら、それをきれいな形で描いた作品として、評価されてもいいのではないかと思います。ジャックとエニスという二人のカウボーイの長年にわたる友情を越えた愛情をこの作品は丹念に描いていきます。
物語前半では、ブロークバック・マウンテンでの羊飼いの仕事と並行して、二人が恋に落ちていくさまを描いています。物語では結構食事のシーンが多くて、これが二人の愛情を表現しているのではないかと推測できますが、雄大な大自然と、二人の愛情がゆっくりと描かれていきます。
物語中盤では、それぞれ結婚した二人の生活と、再会した二人の愛情表現が描かれていきますが、二人の関係を知ってしまったエニスの妻が、エニスを糾弾してしまい、家庭が崩壊していく様が描かれていきます。夫がホモセクシャルだったという展開には、やはり妻としては許せないものがあるのだと思います。一種の浮気みたいなものですが、ホモセクシャルである分、たちが悪いと言っても過言ではないでしょう。
物語の主人公はどちらかといえば、エニスのほうではないかと思いますが、家庭が崩壊した後も、エニスの娘とエニスの心の交流が描かれているのは、物語に深みを与えるためではないかと思います。父の本性を知ってか知らずか、娘は父になついていきます。
物語後半では、ジャックの死と、エニスの娘の結婚が描かれていますが、愛する対象を失ったエニスの悲しむ様は、見ていて心痛むところであります。ジャックは、事故でこの世を去りますが、それを知ったエニスが、彼の両親を訪ねていく様は、喪失感をよく表していると思います。
映像は、大変クリアで、少し青みがかっている様子がうかがえます。そのせいで映像が澄み切った感じを受け、二人の愛情も嫌らしくならない様子を感じます。ワイオミングの雄大な自然が物語に色を添えていると思います。音響はドラマにふさわしくほとんどサラウンド感はないのですが、雷の鳴るシーンは、かなり迫力がありました。
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