CAPTAIN AMERICA:THE FIRST AVENGER(4K UHD Blu-ray UK)/キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

CAPTAIN AMERICA:THE FIRST AVENGER(4K UHD Blu-ray UK)

CAPTAIN AMERICA:THE FIRST AVENGER 4K UHD Blu-ray UKジャケット 邦題 キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
レーベル WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2011年
上演時間 124分
監督 ジョー・ジョンストン
出演 クリス・エヴァンス、トミー・リー・ジョーンズ、ヒューゴ・ウィーヴィング
画面 2.40:1/HDR10
音声 DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch ドイツ語、イタリア語、日本語、スペイン語、フランス語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch カナダフランス語
字幕 英語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ノルウェイ語、スペイン語、スウェーデン語、フランス語、カナダフランス語

あらすじ

 第二次世界大戦の最中、正義感に燃えるスティーブ・ロジャースは兵士として戦争に参加しようとしていたが、虚弱な体や数々の病歴が原因で、兵役試験に失格し続けていた。友人のバッキーは兵役を務めることになるのだが、スティーブは兵士になれなかった。そんな彼を見つけたアースキン博士は、彼の意思を尊重し、兵役に合格させる。そして、彼の意志の強さを知ったアースキン博士は、自身がハワード・スタークと共に開発していたスーパー・ソルジャー計画の実験体にスティーブを採用する。実験は成功するのだが、実験に立ち会っていた人々の中にドイツ、ナチスの科学部門であるヒドラの手先が紛れ込んでいて、実験装置を破壊し、アースキン博士を殺してしまう。ヒドラの手先は逃走をするのだが、スーパー・ソルジャーになったスティーブは彼を追い詰め、ついに倒す。その後、スティーブは国債を売るための宣伝として全国各地を回ることになるが、ナチスの科学部門のヒドラが仲間を捕虜として捕らえているのを知り、バッキーやその他兵士を救助するために動き出す。ヒドラのシュミットは、アスガルドのオーディンが所有していたエネルギー・キューブを所有し、秘密兵器を生産し、連合国や自分のボスであるヒトラーですら抹殺しようとしていた。それを知ったスティーブは、バッキーらと共にヒドラの生産工場壊滅に向けて戦い出す。

レビュー

 次第にマーベル・コミックのヒーローたちが映画化される中、マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ1で最後に登場するヒーローが、キャプテン・アメリカであり、そのキャプテン・アメリカの誕生秘話と、後々まで宿敵になるナチスドイツの科学部門の組織ヒドラとの戦いを描いた作品が、この「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」です。興行収入は製作費を上回り、映画批評家、観客ともに比較的高い評価を得ている作品です。

 マーベル・シネマティック・ユニバースの作品数で言えば5番目の作品ではありますが、ユニバースの時系列的には最初のストーリーになっています。これまでのマーベル映画が現代を舞台にしていたのに対し、この「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」では第二次世界大戦が舞台になっています。そこで虚弱体質の若者、スティーブ・ロジャースがスーパー・ソルジャー計画に参画し、鍛えられた肉体になったヒーローとして活躍する姿が描かれます。このスーパー・ソルジャー計画は、映画の中でテクノロジーがヒドラの手先によって破壊されてしまったためにデータも失われてしまい、「イングレディブル・ハルク」でも実験を行なっている、という設定になっています。

 そのスーパー・ソルジャー計画にかかわるのがアースキン博士と、アイアンマンことトニー・スタークの父であるハワード・スタークであり、特にハワード・スタークの活躍ぶりは印象に残るところであります。実験に関わるだけでなく、ヒドラに捕らわれた味方400人を救助する際に、スティーブを飛行機で捕虜収容所まで送り届けるなど、目立った活躍をしています。ハワード・スタークの存在そのものが、ユニバースの一体感を貫くものになっています。

 また、軍の指揮官として活躍をするのがペギー・カーターであり、美しい女性とは裏腹に結構気の強い性格をしており、スティーブやその他兵士を導く役割を果たしています。スティーブは彼女に密かに恋焦がれ、ペンダントに彼女の写真を隠し持つぐらいです。ペギーの方もスティーブに気があるようで、次第に淡い恋を燃やしていくことになりますが、それはラストの悲劇で達せられないことになります。

 スティーブが今回対峙する敵は、ナチスドイツの科学部門であるヒドラと、そのボスであるシュミットであり、シュミットもスーパー・ソルジャー計画の実験体で強化された肉体を持っています。シュミットはアスガルドのオーディンが保管していたエネルギー・キューブを所有しており、その力を用いて、自身のボスであるヒトラーを含む世界を壊滅させ、自身の帝国を作ろうと野望します。そのヒドラに捕らわれていた友人であるバッキーを救助し、ヒドラ壊滅の際にバッキーを仲間に組み込み戦いを始めるスティーブですが、バッキーは途中で命を落とします。とは言え、後のストーリーで意外な展開が待っているのですが。

物語の冒頭とラストで現代のシーンを入れ、スティーブことキャプテン・アメリカは現代に蘇ることになります。スティーブを甦らせたのは「シールド」のニック・フューリーであり、「アベンジャーズ」計画の一人にスティーブを組み込む企みを行なっています。エンドクレジット後のおまけ映像では、フェイズ1で登場したヒーローが結集して新たな敵と戦う「アベンジャーズ」の予告になっていて、期待に胸が膨らむところであります。

 映像は4K/HDRでの収録です。マスターデータは2Kなので、アップスケール4Kなのですが、解像度は十分にあると言えます。HDR10による鮮やかな色彩とコントラストは、映像の没入感に最適です。キャプテン・アメリカがヒドラと戦うシーンなどで、ブリリアントな色彩を放っています。音響はDOLBY ATMOSにリミックスをされていて、特に頭上方向からの音圧感が効果的に鳴っています。音の広がり感も結構あり、重低音も鳴り響いており、迫力を感じます。

 なお、このイギリス版4K UHD Blu-rayの「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」は、日本語字幕、日本語吹き替え音声がついています。メニュー画面も日本語化されているので、視聴するのは非常に楽です。三作品が入ったボックスセットを購入したのですが、三作品とも日本語化されているようです。

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