CAPTAIN AMERICA:THE WINTER SOLDIER(Blu-ray 3D)
邦題 | キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー | |
レーベル | BUENA VISTA HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2014年 | |
上演時間 | 136分 | |
監督 | アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ | |
出演 | クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン ロバート・レッドフォード |
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画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 7.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語 |
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字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
現代に蘇ったキャプテン・アメリカこと、スティーヴ・ロジャースは、S.H.I.E.L.D.の為に活躍していた。S.H.I.E.L.D.の長官、ニック・フューリーは、ニューヨークでの異星人との戦いの経験を踏まえ、新たなヘリシップの建造に時間を費やしていた。しかし、ニックは警官やS.H.I.E.L.D.の実行部隊から襲撃を受け、命を落としてしまう。それを知ったロジャースは、ロマノフとともに、ニックの死の原因を探ろうとするが、彼らにもS.H.I.E.L.D.の部隊が立ちふさがる。そして、ロジャースの前に現れた強大な敵、ウィンター・ソルジャー。彼のパワーはロジャースをも上回っていた。身の危険を感じながらもS.H.I.E.L.D.の秘密を探るうちに、第二次世界大戦でロジャースの前にに立ちはだかったナチス・ドイスのハイドラが、S.H.I.E.L.D.に食い込んでいることを知る。ハイドラは、世界を焼き尽くそうとしていた。それを阻止する為にロジャースとロマノフは、新たなパートナーを得て、戦いに身を投じる。
レビュー
マーベル・シネマティック・ユニバースの一環として製作されたのが、この「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」です。当然ながらファンが多くいるのと、作品の出来そのものが良い出来になっていたので、大ヒットを記録しています。
物語は「アベンジャーズ」のその後の世界を舞台にしています。ですので、「アベンジャーズ」を見ていないと、なんでニック・フューリーがヘリシップの建造に力を入れているのか、分かりづらいと思います。そうでなくても、そもそも「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」を見ていないと、今回の敵も唐突感を感じるのではないかと思います。そういう意味では、ファンとしてシリーズを順番に見ていくことが、物語を理解するのにある程度重視されていると思います。
今作は、現代を舞台にしていて、そしてある程度物語に謎を設けていますので、ストーリーに緊迫感を感じます。そして、ロジャースの前に立ち塞がる敵、ウィンター・ソルジャーの強さが、ロジャースとの戦いにどう転ぶのかが、なかなかテンションを保つ設定になっているかと思います。
また、「アイアンマン2」で初登場したロマノフが、「アベンジャーズ」を経て、今回の作品ではロジャースの相棒として、かなり重要な位置を占めるのも、物語的に面白いかなと思います。もう一人の主人公といった感はあります。そして、物語冒頭でロジャースがランニングで追い越す黒人、サムが実は軍人で、後々この二人のサポートをしていくというのも、意外感はあります。裏切り者の多い今回のS.H.I.E.L.D.の中では、数少ない信頼できるキャラだと思います。
ロジャースたちの最大の敵は、ピアースという政治屋ですが、そのピアースがニックの立てた計画を乗っ取るというのが、今回の物語の基本です。しかし、それに気づくのは相当後になっての話ですので、物語としては謎が多いまま、どんどん展開していくことになります。そして、独立しているようで、実は関係のあるウィンター・ソルジャーとの戦いやその存在、彼の立ち位置というのもロジャースを苦しめる要因になっているかと思います。
物語でギャグだなと思ったのは、ロマノフが手に入れたメモリーの中のファイルを解析しているときに、Appleのストアが出てきて、ショップ店員とジョークを交わすのは、余興だと言ってもいいでしょう。実際ロジャースたちが使っているコンピュータは、MacBookのようですし、ハリウッド映画の「Apple製品を使っているのは主人公側」という法則は、この映画でも生かされています。
映像は3D映像ですが、今回は暗いシーンがあまり少なく、奥行き感はそこそこ出ていると思います。映像に没頭できる仕組みは魅力的で、ノイズもなく、精細感抜群であると言えます。音響は7.1chを5.1chにダウンコンバートして試聴しましたが、サラウンド感は素晴らしい出来であります。映像の立体感と同期するかのようなサウンドデザインをしていると言えます。ただ、一部劇場では最新サラウンドシステムであるDOLBY ATMOSで再生されていたようですが、このBlu-rayは通常のdts-HD MAでの収録になっています。
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