STAR WARS:CLONE WARS VOLUME ONE
邦題 | スター・ウォーズ/クローン大戦 | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2003-2004年 | |
上演時間 | 69分 | |
監督 | ゲンディ・タルタコフスキー | |
声の出演 | マット・ルーカス、ジェームス・アーノルド・テイラー | |
画面 | 1.78:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語、フランス語、スペイン語 | |
字幕 | 英語 | |
THX仕様 |
あらすじ
銀河中を巻き込んだ、クローン大戦は、激化の一方を辿っていた。共和国側は、ジェダイの騎士を中心に、クローン兵たちが活躍をしていた。一方分離主義者側は、ドゥークー伯爵を中心にし、共和国と対決の色を深めていた。そんな中、アナキン・スカイウォーカーは、シスを名乗る騎士と対決をすることになる。彼女はなかなかの強敵で、アナキンは苦戦を強いられる。また、ジェダイの騎士を狩る謎の機械兵士がジェダイを苦しめていた。この戦いの行方はどうなるのか、それは誰にも分からなかった。
レビュー
「スター・ウォーズ エピソード 2」と「スター・ウォーズ エピソード 3」のブリッジストーリーとして、CATV 局のカートゥーン・ネットワークで放映されたのが、この「スター・ウォーズ/クローン大戦」です。テレビ放映時は、1 話 5 分の話を 20 回放映することで完結をしましたが、この DVD は、前回までの話などを抜いて、そのまままとめたものを収録しています。
「スターウォーズ」本編では、語られることのなかった「クローン大戦」を語ったのがこの作品であり、その点では大変興味深いものがあります。共和国側と、分離主義者側の対決が、スピーディーな演出で語られていきます。アニメ特有の描き方で、アップテンポで戦闘シーンが描かれているために、本編よりも面白いのではないか、と思います。
また、ジェダイの騎士の活躍も、超人的な描き方をしていて、実写では不可能な活躍を見せています。特にメイス・ウィンドウの活躍のシーンなどは、まさにアニメであっての出来ることだと納得してしまうほどの動きを見せてくれます。とにかく、本編ではあまり描かれることのないジェダイの騎士の活躍をたっぷり描いているのは必見であるといえるでしょう。
物語は、あちらこちらと場面が飛ぶので、特に中心になって描かれる部分がないような気もしますが、それでも主役といえるアナキン・スカイウォーカーとオビワン・ケノービの描き方は注目をすべき点です。まだパタワンであるアナキンに対して、自分の監視下に置こうとするオビワンと、それに反発するアナキンの対立は、後のアナキンの転落を予感させるものがあります。また、アナキンが対決することになるシスの女騎士との絡みは、アナキンの暴力性を強調させるものとして「スター・ウォーズ エピソード2」でのアナキンの虐殺シーンを彷彿させるものがあります。
物語最後は、ジェダイの騎士を狩る機械兵士、グリーヴァス将軍の登場で幕を閉じます。この話の続きは、人気のために続編制作が決定された「スター・ウォーズ/クローン大戦 Vol.2」で描かれることになります。
映像、音響ともルーカスフィルム認定の THX 仕様ということで文句なしです。サウンドは、DOLBY SURROUND であったので、2ch ステレオでも、迫力のある立体音響を聞かせてくれます。映像も、すばらしいレンダリングを見せてくれます。
尚、このアニメを制作したのは、同じくカートゥーン・ネットワークで、人気のアニメ「サムライ・ジャック」の制作スタッフが関わっています。そのために、キャラクターの絵が独特な顔付きをしていますが、そこがまたいい味を出しています。
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