DESPICABLE ME(Blu-ray)/怪盗グルーの月泥棒/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

DESPICABLE ME(Blu-ray)

DESPICABLE ME Blu-rayジャケット 邦題 怪盗グルーの月泥棒
レーベル UNIVERSAL STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2010年
上演時間 95分
監督 クリス・ルノー、ピエール・コフィン
声の出演 スティーヴ・カレル、ジェイソン・シーゲル、ラッセル・ブランド
画面 1.85:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 5.1ch 英語 / dts 5.1ch スペイン語、フランス語
字幕 英語、スペイン語、フランス語

あらすじ

エジプトのピラミッドが若い泥棒ヴェクターによって盗まれる。そのことを知った泥棒家業のグルーは、月を盗み出す計画を立て、資金要請を裏家業の銀行に行う。しかし、銀行は物を自在に小さくできる銃の入手を条件に出す。グルーはその銃を泥棒するのだが、ヴェクターによって奪われてしまう。ヴェクターの屋敷から銃を取り戻そうとするグルーは、たまたまヴェクターの家にクッキーを売りにきた孤児院の少女を使って銃を奪い返すべく、少女たちを養女にする。作戦は成功し、物を小さく出来る銃を手に入れたグルーは、銀行に資金の要請をするが、断られてしまう。しかし、グルーの元で働くミニオンや、少女たちの援助により、月を泥棒する手段を実行に移す。一方で少女たちに振り回されていたグルーだったが、次第に彼らの間には疑似親子の愛情が芽生えていた。

レビュー

ここのところ流行りのCGアニメの中の一つで、2010年に大ヒットを記録した映画がこの「怪盗グルーの月泥棒」です。劇場では3D上映を行っていますが、今回視聴したBlu-rayは2Dバージョンですので、本来の意図とはちょっと違って見えるかもしれません。

邦題とその内容から、グルーという怪盗が月を盗み出す大仕掛けを予想してしまいますが、物語としては、実のところグルーの月泥棒を実行に移すために思いついた、孤児院の3人の少女との交流がメインなのではないかと思います。最初は単なる道具としてしか見ていなかった孤児院の少女たちを次第に愛情に変えて見ていく様は、疑似親子の関係を結ぶと言ってもおかしくはないでしょう。

その一方で泥棒家業として、ライバルのヴェクターとの対決も物語の中心にありますが、ヴェクターのキャラがちょっと気持ち悪いので、グルーに対する感情移入が大きくなるような気はします。ヴェクターはどうもオタクなのではないかと思います。実のところ裏銀行の支店長の息子という設定ではありますが、敵としてはちょっと魅力に欠けるところはあります。

物語に笑いをもたらしているのは、グルーのサポートを行うバナナからできた奇妙なクリーチャー、ミニオンです。一体何語でしゃべっているのかは分かりませんが、とにかくやかましい存在です。しかし、物語の笑いの部分を一手に担っている印象を受けます。このクリーチャーがいるといないとでは、物語のトーンは大分違ってくると思います。

泥棒から始まった映画は最後家族の絆という視点で終えることになり、物語の転換がいつの間にか行われていることに気づくと思います。途中でグルーの幼少時代も描かれ、あまり母に相手にされていない感触を受けます。それが今回の孤児院の少女たちとの交流に影響を与えていると考えられます。

画質は良好です。元々がCGアニメというデジタル信号で出来た映画ですので、Blu-rayへのトランスファーが非常に容易ということが考えられます。色乗りも十分ですし、解像度も魅力があります。音響はdts-HD MA 5.1chです。あまりあざとくサラウンドする映画ではないと言えるでしょう。非常に自然で、サラウンドスピーカーを意識することなく、音の包囲網に包まれています。重低音も十分で、迫力を感じさせます。

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