EAGLE EYE
邦題 | イーグル・アイ | |
レーベル | DREAMWORKS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2008年 | |
上演時間 | 117分 | |
監督 | D.J.カルーソ | |
出演 | シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ビリー・ボブ・ソーントン | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語、スペイン語 | |
字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
兄弟を亡くしたジェリーは、何かの間違いで、F.B.I.からテロリストと誤認され、逮捕されてしまう。しかし、何者かの手引きにより、逮捕から脱出する。脱出の最中、偶然知り合ったレイチェルという女性とともに、ジェリーは謎の人物の手引きにより、ある事件に関わっていくことになる。レイチェルも息子の命を狙われており、ジェリーと同様に何者かの手引きによって行動していた。それを追うF.B.I.は次第に事件の核心に迫っていく。それは何者かの手引きにより、アメリカ国内でのテロを遂行するものだった。
レビュー
スティーヴン・スピルバーグ監督の秘蔵っ子俳優、シャイア・ラブーフを主演に添えたサスペンス映画が、この「イーグル・アイ」です。興行収入も北米だけで1億ドルを超して大ヒットを記録しています。
物語は最初何も観客にも分からない形で、進行しています。それは観客が主人公であるジェリーの立場に立って物語に没頭できるような設定になっているかと思います。もっともオープニング・タイトル前の短いエピソードで、テロリストの抹殺というエピソードを入れ、これが物語後半で生きてくるような仕掛けを作っています。
物語はジェリーとそれに協力する形のレイチェルが、女性の声で携帯電話を使って指示する正体不明の人物の言う通りに行動していくことで、話が展開していきます。どこにいてもジェリーとレイチェルの居場所がわかる女性の声はいったい何者なのか、気になるところですが、これが後半明らかにされるにつれ、意外に思える展開になっていきます。
その意外な女性の正体は、アメリカだったらありえそうな内容で、納得してしまうのですが、常識的に考えるとそれはないだろうという気もしないでもありません。しかし、それが物語の核心ですので、ある種の恐怖を感じるところではあります。
ジェリーの兄弟が亡くなったのもその女性の正体と、その女性の企みに気づいて企みを止めさせようとした結果のことであり、それが後半ジェリーの役割と交差していきます。ジェリーが兄弟とよく似ているというところが物語の肝なのですが、それがストーリーの展開に役立っているかと思います。
F.B.I.はテロリストと思ったジェリーとレイチェルを追いかけるうちに次第に真相に近づいていくのですが、それでも彼らを追跡することを止めることがありません。最終的には真相が発覚した段階で、ジェリーにすべてを託し、女性の声の妨害を止めようとします。
とにかく、携帯電話、監視カメラ、こういった情報セキュリティに関わるデバイスが、物語の中心に添えられているので、個人情報の監視の恐怖といったテーマが物語のバックグラウンドにあり、その辺が面白いと思える理由かと思います。
画質は色乗りが鮮明で、DVD画質であってもさほど不満のない映像です。多少冷たい感じのする色調をしています。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chです。効果音はサラウンド全開ですが、サウンドトラックはフロント中心のような感じがします。圧縮音声なので、多少音の厚みがないかなと思うところもあります。
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