STAR WARS:EPISODE V-THE EMPIRE STRIKES BACK
邦題 | スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1980/1997年 | |
上演時間 | 127分 | |
監督 | アーヴィン・カーシュナー | |
出演 | マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語、フランス語、スペイン語 |
|
字幕 | 英語 | |
THX仕様 |
あらすじ
反乱軍の一撃によりデス・スターを失った帝国軍だったが、反撃を始め、反乱軍は後退を余儀なくされる。氷の惑星ホスに基地を作った反乱軍だったが、帝国軍に見つかり、激しい戦いの後に脱出をし、合流ポイントに集結することとなる。しかし、レイアは逃げ遅れ、不調のミレニアム・ファルコンでハン・ソロと一緒に帝国軍の執拗な追撃をかわしていくことになる。そんな中、お互いを意識するハンとレイア。しかし、ダース・ベイダーの企みにより罠をはめられてしまう。一方惑星ダゴバにジェダイ・マスターのヨーダに会いに行ったルークは、ヨーダの下ジェダイの騎士になるための特訓をするがハンたちの苦境を知って、修行の途中、ハンたちの救出に向う。そこでダース・ベイダーと対峙したルークは、真実を知り愕然とするのだが。
レビュー
「スター・ウォーズ エピソード4 / 新たなる希望」の大ヒットを受けて作られたのがこの「スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲」です。「新たなる希望」の話を受けて、シリーズ完結編となる「ジェダイの帰還」への繋がる重要なターニング・ポイントとなる作品で、評価の高い作品であります。
物語は前作の反乱軍の帝国軍への反撃を受けて、今度は帝国軍が反乱軍に圧倒的な軍備力を持って迫ってくるという展開で、反乱軍の苦境が描かれたものになっています。
特にダース・ベイダーが今回は執拗にミレニアム・ファルコンを追っていて、それがアナキン・スカイウォーカーの息子となるルークをおびき寄せるための罠という点で、話が進んでいきます。
ダース・ベイダーことアナキン・スカイウォーカーは、息子であるルークのフォースの力をかっていて、彼の力と、自身の力を持ってすれば、銀河皇帝こと、パルパティーンを倒せると踏んでいるという点で、アナキンの欲望が垣間見えているところが、今作の特徴ではないかなと思います。
一方、新三部作で描かれているように、ジェダイの騎士になるには、幼いほどいいという設定の通りに、ヨーダはルークの修行に難色を示しますが、オビ・ワンの説得により修行を開始します。今作では、まだジェダイの騎士になっていないルークがどうダース・ベイダーと戦うのかが見所の一つではないかと思います。
「新たなる希望」ではトリオとしての関係にあったルークとハン、レイアですが、今作ではハンとレイアの恋愛物としても見ることができます。お互いになかなか素直になれない二人の恋愛物を見ていてやきもきさせられるものがあります。ハンがカーボン凍結されるときの「I love you」、「I know」というやり取りは、なんでもアドリブだったらしいですが、二人の愛を確かめる台詞として決まっていると思います。
今作で登場するのがランドという黒人で、ハンのかつての友人という設定で登場しますが、帝国軍に協力しながらも、反旗を翻すという役柄で物語後半を引っ張っていきます。今作で黒人が出たのは、前作で黒人が一人も出なかったことが差別的だという話が出たことを受けてのことらしいですが、物語に深みを与えていると思います。
物語がシリーズ中盤ということで完結しないまま終わってしまうのが、本作の特徴であります。この先どうなるのだろうという興味を引っ張ったまま物語は終わっていきます。これは制作年度を考えると珍しいとのことです。
今作もベースは 1997 年に公開された特別編をベースにしていて、SFX のつたない部分を CG で修復した作品となっています。DVD 化の際にさらに手を加えられ、銀河皇帝パルパティーンの映像のシーンは、新シリーズや「ジェダイの帰還」でパルパティーンを演じたイアン・マクダーミドが演じることになったそうです。それまではどこかの老婆が演じていたということで、よりリアルになっています。
映像、音響ともルーカスフィルム認定の THX 仕様ということでフィルム自体から修正を加えただけあって、大変美しい画質をしています。暗いシーンが多いのですが、よく暗部の再現性も優れていると思います。サウンドは、DOLBY DIGITAL 5.1ch-EX を 2 チャンネルステレオで鑑賞しました。迫力が増していて、サラウンド感がたっぷりあります。
コメント