ENTER THE DRAGON:40th Anniversary Edition(Blu-ray)
邦題 | 燃えよドラゴン | |
レーベル | WARNER HOME VIDEO | |
制作年度 | 1973年/2013年 | |
上演時間 | 102分 | |
監督 | ロバート・クロウズ | |
出演 | ブルース・リー、ジョン・サクソン、アーナ・カプリ | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 1.0ch 日本語 |
|
字幕 | 日本語、英語 |
あらすじ
少林寺の門下生、リーは、高僧から少林寺の名を汚したハンという門下生を粛清するよう指示される。イギリス人のブレイスウェイトからも、ハンの犯罪を注視しており、リーに3年に一度開催されるハンの武術大会に出場して、ハンの悪事を暴き出すよう依頼される。そのハンのボディガードであるオハラは、リーの妹を死に追いやった張本人だった。リーはハンの武術大会に出場する。その武術大会には、借金を抱え、その返済に充てるべく戦いを挑むローパーや、警察沙汰を起こしたウィリアムズも出場していた。彼らはそれぞれの目的の中、武術大会を勝ち残っていくが、リーは、次第にハンの悪事を知ることになる。
レビュー
ブルース・リー最大のヒット作であり、世界中に熱狂的ファンを獲得することに成功した代表作が、この「燃えよドラゴン」です。ブルース・リーが急逝した後に劇場公開され、大ヒットを記録した映画であります。
映画の感想については、ENTER THE DRAGON及び、ENTER THE DRAGON(Blu-ray HK)で語っていますので、今回のレビューでは、劇場公開40周年を記念して製作されたBlu-rayの仕様について語ってみたいと思います。
基本的には映画は劇場公開版ではなく、1998年に製作されたディレクターズ・カット版での収録になっています。ディレクターズ・カット版では、オープニングシーケンスで国際版の映像を使いながら、映画は香港公開版と同じ展開になっています。このディレクターズ・カット版は、監督としてクレジットされてるロバート・クロウズの監修ではなく、ブルース・リー本人の監修によるものになっています。
香港公開版のBlu-rayでは、ENTER THE DRAGON(Blu-ray HK)で書いているように、画質はかなり悪い映像になっていますが、世界配給のワーナー・ブラザーズ版のENTER THE DRAGON:40th Anniversary Editonでは、フィルムに起因するグレインノイズはよく見かけるものの、色乗りがよく、1973年の映画としては、良好な映像になっています。映像にリアリティがあり、見ていて引き込まれるものがあります。
音響もdts-HD MA 5.1chのサラウンドサウンドになっていますが、意図的なサラウンド空間は作っていずに、効果音はセンターチャンネルから出てくるようになっています。サウンドトラックが空間を支配している感じがあり、見ていて違和感を感じさせないものがあります。また、特筆すべきは、その音質です。マスターから音質をいじっているのか、かなりのHi-Fiサウンドになっていて、高音の伸びと、低音の迫力が見ていて気持ちいいものになっています。
特典映像もかなり充実していますが、ENTER THE DRAGONで収録されていた「BRUCE LEE:WARRIOR’S JOURNEY」が著作権の権利切れのため、収録から外れてしまっているのは、残念としか言いようがありません。その他の映像特典は、DVD版に加え、新たな映像特典が収録されているので、見ごたえがあります。特に、ロケ地を巡るドキュメンタリーは、ファンにはたまらないものになっているかと思います。残念ながら、香港の開発に伴い、かつてのロケ地がどんどん消えていくのは、残念なところはあります。その他、ブルース・リーが習得していたカンフーの流派の一つ「詠春拳」にまつわるドキュメンタリーも、興味深い内容になっています。
このBlu-rayは、アメリカ版ではありますが、世界共通仕様盤のため、Blu-rayプレイヤーの言語設定を日本語にしていると、日本語字幕に英語音声、もしくは日本語吹き替えが2種類入っていて、選択できるようになっています。日本語字幕が入っているため、ブルース・リーの武術に対する思想がより明確になり、ブルース・リーの映画の集大成であるということがわかるようになっています。
そのほかにも、解説書やポストカードなど、付属する特典も多いのが特徴で、劇場公開40周年及び、ブルース・リーの没後40周忌を記念するディスクとしては、魅力的なものになっています。映像だけでなく、付属特典でも買いの要素のあるディスクになっています。ブルース・リーファンなら、一家に1本の所有すべきアイテムであると言えそうです。
コメント