FIRST BLOOD
邦題 | ランボー | |
レーベル | LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1982年 | |
上演時間 | 93分 | |
監督 | テッド・コッチェフ | |
出演 | シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ ブライアン・デネヒー |
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画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語 | |
字幕 | − |
あらすじ
ベトナム戦争帰還兵で元グリーンベレーのジョン・ランボーは、とある田舎町で、よそ者を嫌う保安官に不当逮捕されてしまう。彼らの扱いからベトナム戦争の傷を思い出したランボーは、警察署を脱走し、たった一人で、警察や軍を相手に戦うことになる。
レビュー
シルヴェスター・スタローンが「ロッキー」シリーズと共に人気を集めたシリーズの第一弾が、この「ランボー」です。後に破滅への道を歩むことになるカロルコ・ピクチャーズの石杖を作った作品でもあります。
今作の特徴は、時代背景を元にしていると思いますが、ベトナム戦争帰還兵の苦悩が描かれたものになっているところがあります。ベトナムで英雄的活躍をしたのに、帰ってくれば、皆に嫌われるというところに帰還兵の苦悩が含まれています。
そんなランボーは物語冒頭で友を訪ねますが、友達はすでに死んでいたということで、ランボーの孤独感がよく表れているかと思います。その後田舎町に歩いて入るランボーに保安官は、「町から出て行け」とばかりに彼を町外れまで連れて行きます。
しかし、食事をしたいランボーは町中に戻ろうとし、保安官に逮捕されてしまいます。これは不当逮捕とも言えるのですが、彼らにしてみれば、よそ者が来るのを望まないということが言えるかと思います。
その後警察署内でのランボーに対する取調べの不当な扱いからベトナム戦争を思い出してしまったランボーは、署を脱走し、そこからたった一人の戦いを繰り広げて行くことになります。超人的な力を持ったランボーは、迫り来る危機を次々とかいくぐり、警察署員ばかりでなく、軍をも翻弄していきます。
物語途中から出てくるトラウトマン大佐は、ランボーの育ての親と言ったところで、彼の力を高く評価し、保安官に忠告したりしていますが、保安官は言うことを聞きません。この意地の張り合いそのものが事態を複雑にして行くと言うことにランボーも保安官も気がついていないのだと思います。
物語ラストでトラウトマン大佐がランボーに諭しているシーンでは、しゃべらないランボーの激白が聞けて、彼がどれだけ孤独であったかが示されます。ランボーを受け入れられるのはトラウトマン大佐だけなのです。結局彼は投降し、逮捕されますが、これは原作とは違う結末だそうです。
画質は、80 年代の映画にしては鮮明な画像を提供しています。暗いシーンでは、フィルムの粒子が見えているシーンもあるのですが、全般的にクリアな映像で、北国の寒さと言うものが伝わってくる映像となっています。サウンドは、2ch ステレオで聴きましたが、音が詰まった感じがします。高域の伸びが限定的で、サラウンドも限られた空間で鳴っていると言う感じがします。
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