FLIGHTPLAN
邦題 | フライトプラン | |
レーベル | TOUCHSTONE HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2005年 | |
上演時間 | 98分 | |
監督 | ロベルト・シュヴェンケ | |
出演 | ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語、スペイン語 DTS 5.1ch 英語 |
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字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
旦那を事故で失った、カイル・プラットは、娘のジュリアと一緒に遺体をアメリカに届けるために、ベルリンから飛行機に乗り込む。しかし、寝入ってしまったカイルがふと目を覚ますと、ジュリアの姿が消えていた。必死で娘を探すカイルだったが、周囲の協力はなく、冷たい視線を向けるだけだった。しかも、カウンターの記録では、搭乗記録がないという。いったいジュリアはどこに消えたのか。娘がいたというのはカイルの妄想なのか。物語が進むにつれ、意外な真実が明らかになる。
レビュー
ジョディ・フォスターが主演の密室の飛行機を舞台にしたサスペンス映画が、この「フライトプラン」です。ジョディフォスター久々の主演作になります。
物語最初は、ジョディ扮するカイルが、夫の死に立ち会う場面から始まります。なぜ夫が死んだか、はこの時点では明らかにされません。しかし、夫が死んだということ、棺桶に入れられているという点だけがこの時点では重要なシーンになります。
続いて、娘のジュリアの部屋でカイルが話しかけているシーンになります。ここで、彼女達が飛行機に乗るということが示されます。しかも、ベルリンからニューヨークに向かうことが明かされます。
空港のシーンで、窓口のところで娘のジュリアが一瞬行方不明となり、カイルが慌てているというシーンが組み込まれます。このシーンを入れたことで、飛行機に乗り込んだ後、ジュリアが行方不明になるシーンで、カイルが慌てているというシーンがよりいっそう引き立つという展開になっています。
飛行機に乗り込む際に、この二人が最初に乗り込んだために、他の乗客たちに印象が残らなくなってしまっていたというのも、設定上うまいな、と思わせるものがあります。カイルらの前の座席に座った家族が、この二人を気にしていないというのも、後で、ジュリアが行方不明になった後、誰も乗客がジュリアを見たことがないというのに一役買っているというところであります。
カイルが眠りから覚めた後、ジュリアの行方が不明になってしまいますが、ここからは、カイルの探索と、飛行機の添乗員、パイロット達とのやり取りに終始します。パイロット達は、独自に調査しだしますが、彼らは結論として、ジュリアは最初から飛行機に搭乗していなかった、という説にたどりついてしまいます。この時点で物語は、いったいカイルの言う通り、ジュリアが失踪してしまったのか、それとも、妄想を抱いているのか、どちらかが分からなくなってしまいます。
物語中盤で、事態は急展開して、カイルの妄想ではない、という展開になってきますが、ここらあたりの展開は、少々強引なものを感じます。真犯人が登場して、物語は意外な展開を迎えてきますが、ここの時点で、カイルの旦那デイビッドの棺桶などが急にフィーチャーされてきて、ちょっと無理があるな、という感じがします。
物語ラストは、真犯人との一騎打ちになってきますが、カイルが航空機のエンジニアだという設定がなければ、この辺の展開も無理があるのではないかな、と思ってしまいます。飛行機を舞台にした映画作りの難しさを改めて実感してしまいます。蛇足ですが、「タービュランス」という作品を思い出してしまいました。こちらも飛行機のハイジャック事件を描いたものですが、犯人との追いかけっこのシーンが似ていると思うのは僕だけでしょうか。
画質は、フィルム調で、飛行機の中のシーンが多いせいか、暗いシーンが多かったように思います。音響は、DTS5.1ch を 2ch ステレオで鑑賞しましたが、飛行機の迫力は感じられました。また、登場客のカイルへの拍手をするシーンで、音の回り込みを感じることが出来ました。
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