GAME of DEATH II
邦題 | ブルース・リー/死亡の塔 | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1981年 | |
上演時間 | 96分 | |
監督 | ウー・スー・ユエン | |
出演 | ブルース・リー、タン・ロン、ウォン・チェン・リー | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DTS 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語 |
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字幕 | 英語 |
あらすじ
武術家ビリー・ローの親友、チン・クーが死亡してしまった。ビリーは親友の死の謎を解くべく、日本に降り立つが、調査の途中で自身が死んでしまう。ビリーの弟、ボビーは、兄の復讐の為、日本に赴き、調査を開始する。その過程で「死亡の塔」なる建物の存在に気付くのだが…。
レビュー
ブルース・リーの死後作られた作品で、タイトルからすると、「死亡遊戯(英語タイトル名「GAME of DEATH」)」の続編のような感じがしますが、全くの別作品となっています。
ブルース・リーの生前撮っていた未使用フッテージを使用して作られた作品である、という触れ込みで制作された本作ですが、生前の未使用フッテージとは、「燃えよドラゴン」のアウトテイクスというだけであって、「死亡遊戯」の様に全く新しいフッテージが使用されているわけではありません。
また、ブルース・リーの映画だというような触れ込みで制作されていますが、当のブルース・リー自体が映画の前半 30 分で死んでしまうという意外な展開になっていますので、少々看板に偽りありという部分でもあります。前半 30 分のシーンも吹き替えのシーンが多くて、とてもブルース・リーの映画だとは言えない作品なのですが、それでも前半だけは一応彼の作品と言ってもいいでしょう。
ブルース・リー演じるビリー・ローが死んだ後、主役が交代して、弟のボビー・ローが主役となって物語は進んでいきます。このボビー・ローのシーンが多い為、本来でしたら彼を最初から主役にしても良かったのではないかと思います。ボビー・ローを演じているのはタン・ロンという人で、彼はブルース・リーの吹き替えも担当しています。したがって物語前半は、ブルース・リーの吹き替えを演じ、中盤から後半にかけては、ブルース・リーの弟役を演じるというちょっとややこしいことになってきます。
というわけで、ブルース・リーの映画というと嘘臭くなってしまう本作ですが、ただのB級カンフー映画として観ると、後半の死亡の塔のシーンでは、カンフーアクションも豊富ですし、意外と楽しめる作品だと言ってもいいのではないかと思います。
ボビー・ロー演じるタン・ロンは、ブルース・リーのそっくりさんだと言うこともあって、動作がブルース・リーそっくりなのはご愛嬌だと言ってもいいでしょう。物語後半の死亡の塔でのカンフーシーンは、ブルース・リーそっくりの動作でアクション・シーンを演じています。
物語は、チン・クーの死亡の謎を探るというストーリーから、ビリー・ローの死の復讐を果たそうとするボビー・ローのストーリーへと転換していきますが、死の宮殿でのストーリーを絡めて死亡の塔でのチン・クー死亡の謎解きまで一応ストーリーは筋が通っているので、話としてはまあまあの出来になっているのではないかと思います。
画質は、香港映画としてはまずまずのクオリティになっているのではないかと思います。フィルム調の画質であり、少しノイズも見られますが、さほど気になるほどてもないと思います。音響は、オリジナルの2ch音声で聴きましたが、モノラル音声らしく、音の広がり感は感じられませんでした。しかし、音声に的を絞った特性になっているので聞きやすい音響になっていると思います。
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