GEMINI MAN(Blu-ray)
邦題 | ジェミニマン | |
レーベル | PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2019年 | |
上演時間 | 117分 | |
監督 | アン・リー | |
出演 | ウィル・スミス、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、クライヴ・オーウェン | |
画面 | 1.85:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、イタリア語、タイ語 |
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字幕 | 英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、イタリア語、広東語、オランダ語、韓国語、マレー語、北京語、タイ語 |
あらすじ
殺し屋のヘンリーは高速新幹線で移動する標的を暗殺することに成功する。しかし、頭を狙ったはずのライフルの弾が首に当たっていたことで、殺し屋の引退を決意する。そのヘンリーは暗殺した相手が生物テロリストだと教わっていたが、実は生物学者であることを知り、動揺する。その事実はヘンリーに殺しを依頼した国防諜報局にも伝わり、事実をもみ消すためにヘンリーを抹殺するよう行動を開始する。ヘンリーは、海に出る時に学生で船の管理をしていたダニーと言う女性と知り合うが、ダニーも国防諜報局の一人で、ヘンリーを監視していた。そして、一人の暗殺者がヘンリー暗殺に向けて動き出す。それは国防諜報局がヘンリーのDNAから生み出したクローン人間で、ヘンリーの若いころそのものだった。ヘンリーはダニーや彼を逃亡に手助けするバロンと共にクローン人間の追跡を交わし、事件の真相解明に追及する。
レビュー
アカデミー賞を受賞したアン・リーが監督をして、ウィル・スミスを主役に添えて、中年の殺し屋とクローン人間である若い殺し屋の2役を演じたアクション映画が、この「ジェミニマン」です。様々なテクノロジーを駆使して撮影された本作ですが、映画評論家からは酷評され、興行収入も惨敗という散々な目に遭っています。
この映画はテクノロジーだけが騒がれる作品で、今回試聴はできませんでしたが、4K UHD Blu-rayでは60fpsでのハイフレームレートで収録されています。劇場公開時にもハイフレームレートで上映されていて、その臨場感はただならぬものがあると言えます。残念ながら今回鑑賞したのは通常のBlu-rayですので、ハイフレームレートではなく、通常の映画と同じ仕様になっています。
その他、ウィル・スミスが中年の自分と若い時のクローン人間の二役を演じていますが、ここのテクノロジーも素晴らしいと言えます。特殊効果が十分に発揮されていると思います。しかし、この映画が素晴らしいのはそこまでで、ストーリーはあまり面白いものとは言えません。主人公のヘンリーが若い自分のクローンと戦うという設定は面白くなりそうなものですが、それが意外に面白くないのです。
ヘンリーと若いクローン人間が戦うという設定ですが、最初は二人が激突しているものの、途中からクローンが心変わりをしてしまい、ヘンリーと共同で戦うという展開に変わってしまうため、盛り上がりに欠けるところがあります。また、アクションシーンも派手ではあるものの、その効果が疑わしく、映画を盛り上げる要素になりえていないところがあると思います。
盛り上がりに欠けると言えば、ヘンリーのクローンが作られた要因が物語後半で明らかにされますが、物語がそれをことさら強調しているようで、変にドラマ感を持たせているのも、話に乗れない原因かなと思います。アクション映画ならアクションで盛り上げればいいものの、そのアクションが今ひとつ盛り上がっていないところにこの映画の欠点があると思います。
映像は最近の映画にしては珍しく1.85:1のビスタサイズで収録されていて、解像度や色乗りは申し分ない状態にあります。カラフルな色合いをしていて、映像には引き込まれる感じがします。音響はDOLBY ATMOSサウンドトラックで収録されていますが、全編三次元サラウンドが唸っている状況で、アクションシーンなど、自分が映像の中にいるかのようなイマーシヴ効果を堪能できます。
このBlu-rayはアメリカ盤ですが、メニューには日本語が選択できるので、日本語吹き替え、日本語字幕で鑑賞が可能です。そのため、映画の鑑賞は非常に楽で、映画のストーリーが把握できます。
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