INDEPENDENCE DAY(Blu-ray)
邦題 | インデペンデンス・デイ | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1996年 | |
上演時間 | 145分 | |
監督 | ローランド・エメリッヒ | |
出演 | ウィル・スミス、ビル・プルマン、ジェフ・ゴールドブラム | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch スペイン語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語 |
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字幕 | 英語、スペイン語、広東語、韓国語 |
あらすじ
7月2日、地球に異星人がやってくる。彼らの目的は謎だったが、世界各国にUFOが出現し、人々は心配をし始める。科学者のデヴィッドは、調査の結果、異星人の目的は地球侵略であることを確信し、別れた妻である大統領補佐官に、大統領に逃げるように進言する。その直後、異星人たちは地球に総攻撃をかけ、大都市圏の人々の多くが犠牲になる。デヴィッドの進言により異星人の攻撃をかわした大統領は、異星人の研究をしていると噂のエリア51に避難する。そこでは、異星人の研究をしている一団があった。7月3日、地球人たちは軍を動かしてUFOに攻撃を仕掛けるが、UFOはシールドを張っていて攻撃がふさがれ、軍は敗北する。しかし、パイロットのスティーヴンは生き残り、異星人を拿捕してエリア51に異星人を連れて行く。大統領の補佐官たちは核による攻撃を考えるが、UFOは核の攻撃にもものともしなかった。そして、7月4日、アメリカの独立記念日にデヴィットは異星人撃退法を考え出し、大統領とともに反撃を検討する。
レビュー
1996年の夏に公開され、大ヒットを記録したSFアクション映画が、この「インデペンデンス・デイ」です。このころは大ヒットを連発していたローランド・エメリッヒが監督を務め、異星人による地球侵略と、それに対抗する人類の戦いを描いた超大作で、興行収入は北米だけで3億ドル以上を稼ぎ出すという成功を収めています。
ただ、超大作映画であるものの、どこかB級映画の雰囲気を漂わせているのも事実で、それは物語のご都合主義的な展開によるものが大きいと思います。圧倒的な力を保持している異星人に対し、人類の科学が通用しないはずが、実は後でこんなオチでした、という展開が待ち受けており、なんかずっこける感触を受ける映画になっています。世界中に展開しているはずの異星人のUFOに対する地球人の戦いが、ほとんどアメリカ国内だけで展開し、アメリカの独立を描いているところに、微妙な印象を受けます。
科学者のデヴィッドも異星人の研究をしているという設定ですが、異星人の意図を読み取ったり、異星人の撃退方法を考え出すなど、ちょっとスーパー科学者的キャラで描かれており、チートなキャラだなと思います。1996年当時から主役の使うコンピューターがApple社のコンピューターというのも、「正義のヒーローはAppleを使う」というハリウッド映画の法則を貫いており、笑ってしまいました。また、異星人撃退方法も、「そんな展開ありか?」と笑ってしまうところであり、それが成功するという点でご都合主義だなと思うところであります。
その他にも空軍の大尉スティーヴンが、パンチ一発で異星人を拿捕したり、アメリカ大統領がクライマックスでアジったり、その大統領が先頭に立って軍の戦闘機を操ったりと、笑える場面は多々あります。「新スター・トレック:ザ・ネクスト・ジェネレーション」で人気俳優になったブレント・スパイナーも科学者役で登場しますが、マッド・サイエンティストの役柄で、キャラが立っており、面白いなと思うところがあります。
ただ、そういう点を除いても、アメリカの独立記念日に異星人を撃退するという展開は、アメリカの愛国主義に訴えかけるところはあり、SFXの見事さと相まって、それなりに興奮して見ることのできる映画にはなっていると思います。異星人との戦闘シーンは迫力ありますし、登場キャラが熱いので、クライマックなどは結構燃えます。異星人に誘拐されたと主張する元軍人のアルコール依存の男が活躍する場面など、印象あるシーンも多々あります。
映像はフィルム特有の解像度と色調をしていて、特に高い解像度というわけでもありませんし、シーンによってバラツキもありますが、総じて見やすい映像になっていると感じます。色乗りは十分で、10年前に発売されたBlu-rayとしては、魅力のある映像になっていると思います。音響はdts-HD MA 5.1chサラウンドですが、とにかく音が空間を動き回り、サラウンド効果は総じて高いと言えます。AVアンプのサラウンドモードをdts Neural Xで聞きましたが、三次元サラウンド的にサラウンド空間が広がり、音に包み込まれる感覚が強いです。
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