IRON MAN 3(Blu-ray 3D)
邦題 | アイアンマン3 | |
レーベル | PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2013年 | |
上演時間 | 130分 | |
監督 | シェーン・ブラック | |
出演 | ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 7.1ch 英語、フランス語 DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語 |
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字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
トニーは、アベンジャーズの戦いの後、悪夢にうなされていた。戦いの最中に出会った異星人に怯えていたのである。その頃、マンダリンというテロリストが、アメリカに宣戦布告を仕掛けてきた。そして、アメリカ国内で、人間爆弾を使ったテロを実行する。そのテロに巻き込まれたトニーのボディーガード、ハッピーが重傷を負ってしまう。怒ったトニーは、マンダリンに対して自身の住所を告白するが、そのためにマンダリンの攻撃を受け、トニーは辛くも脱出するが、はるか彼方の土地まで逃げ延びることになってしまう。アイアンマンのスーツのパワーも無くなり、トニーは、土地の子供の協力を得て、マンダリンというテロリストの謎を解明しだす。その頃マンダリンは、次々とテロを実行し、アメリカ大統領を脅迫していた。
レビュー
大ヒット作「アベンジャーズ」の後を受け、三度トニー・スタークがアイアンマンとして活動するシリーズ第三弾が、この「アイアンマン3」です。シリーズ第二弾である「アイアンマン2」が期待されたほどではなかったために、シリーズの監督を務めたジョン・ファヴローは制作総指揮に回り、「リーサル・ウェポン」の監督を務めたシェーン・ブラックが今作の監督を務めています。
物語はトニー・スタークのモノローグから始まります。それは過去への後悔であります。1999年のスイスから話は始まり、そこで発明家のキリアンという若者の相手をしなかったことで、後々トニーは、キリアンに苦しめられるという展開です。
今回の敵はマンダリンというテロリストですが、それにキリアンが噛んでいる、という風に話は進んでいきますが、実際はもっとコミットしている関係にあります。キリアンの企み自体が、アメリカに対するテロという話なので、彼の開発した人間爆弾が随所に現れ、ある種のゾンビ的怖さがあると言えます。
トニーも「アベンジャーズ」での戦いの後、異星人との遭遇がある種の恐怖感を植え付けられたのか、何かに取り憑かれたようにアイアンマンスーツの開発を続けているというストーリーになっています。実はその設定がクライマックスで生きてくるのですが、スーツが上手く動かずに、トニーのピンチを救いそうで救わない、また救わなそうで救うというハラハラ感を創出しています。
トニーの家がマンダリンの攻撃によって破壊された後、トニーは自宅から遥か彼方にまで逃走することになりますが、そこで出会った少年との交流も、トニーの心の癒しになっていると思います。少年とトニーとのやりとりは、トニーが元々持っていた飄々感を復活させるのに役に立っています。
マンダリンの正体がはっきりするとともに、キリアン対トニーの戦いが、本格化するのですが、キリアン自身が人間爆弾のような状態になっているので、トニーが苦戦するところも見どころの一つです。キリアンを倒すのは誰かというところが意外性があって面白いと思います。
秘書であるペッパーは、キリアンと知り合いではありますが、彼女も人間爆弾として改造されてしまい、それをトニーがどう救うのかが、物語の焦点の一つになっています。トニーとペッパーの絡みがあまりないストーリーではありますが、愛し合う二人が、どうこの困難を乗り越えるかが、見所の一つだと思います。
クライマックスのアイアンマンスーツが多数登場するシーンでの活躍シーンは、見ていて迫力のあるシーンです。結構あっさり敵にやられたりしますが、数十体のスーツが乱舞する姿は、魅力的で爽快感があります。それがあるからクライマックスのキリアンとトニーの戦いにも華を添えていると感じるところはあります。
エンドクレジット後は、恒例のおまけ映像が入っています。今回はトニーの語りをハルクの人が居眠りしながら聞いているという、「アベンジャーズ」繋がりでの話で、「アベンジャーズ」続編にも期待が寄せられます。一応、ロバート・ダウニー・Jr.とスタジオの契約は、「アベンジャーズ」続編2作残っているらしいですが、「アイアンマン」に関していえば、現時点では契約終了のようですから、「アイアンマン」シリーズは一旦終了だと思います。
映像は1080pの3D映像です。ストーリー展開の意図があるのか、画面は暗くて、あまり色彩自体がカラフルというわけではありません。鮮明度も若干ですが低いような感触です。3Dに関していえば、自然な奥行き感を出しているところはあります。前に飛び出す感じではありません。音響はdts-HD MA 7.1chを5.1chにダウンコンバートして聴取しましたが、かなりサラウンド感豊かな音響です。絶えずサラウンドが鳴っているので、音に包み込まれる感じが強く、また意図的に背後に効果音を振っているので、迫力があります。
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