JOHN WICK(Blu-ray)
邦題 | ジョン・ウィック | |
レーベル | LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2014年 | |
上演時間 | 101分 | |
監督 | チャド・スタエルスキ | |
出演 | キアヌ・リーヴス、ミカエル・ニクヴィスト、アルフィー・アレン | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語 | |
字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
ジョン・ウィックは最愛の妻、ヘレンを病気で亡くし、失意の底にあった。そのヘレンが生前、ジョンに対して自分の代わりに可愛がって、と子犬をプレゼントしていた。ジョンはその子犬の可愛らしさに心癒され、立ち直りつつあった。しかし、ロシア人マフィア、ヴィゴの息子ヨセフが、ジョンの愛車ムスタング欲しさにジョンの家に侵入し、ジョンを痛めつめるとともに、子犬を殺してしまう。再び失意の底に陥ったジョンは、自分の最愛の物を奪い取ったヨセフに対して復讐すべく、武器を装備する。実はジョンはかつて暗黒街でのベストな殺し屋であり、ヘレンとの生活のために足を洗っていたのであった。ヨセフを追うジョンに対し、父親であるヴィゴは、ジョンを阻止すべく、殺し屋達や部下に対し、ジョンの抹殺を命じる。
レビュー
「マトリックス」以降ヒット作に恵まれなかったキアヌ・リーヴスが、久々にそこそこのヒットに恵まれたのが、この「ジョン・ウィック」です。制作費に対して2倍の興行収入を叩き出し、「キアヌ・リーヴス、久々のアクション作」と世間での評判もまずまずでした。
物語の発端が、意外な設定になっています。何せ元殺し屋が、自分の飼っている子犬を殺されたために、復讐に立ち上がるという、何か他人には同調し難い設定だからです。もちろん、ストーリー的にはその子犬に対して深い設定があり、最愛の妻、ヘレンが病死する前にジョンに対してプレゼントした子犬であるという愛情を持たせるところがあるから、複雑な感情を抱きます。
そのジョンに対してちょっかいを出すのが、ロシア人マフィア、ヴィゴの息子、ヨセフです。彼がちょっかいを出さなければ話はそのままフェード・アウトしてしまい、映画にならないのですが、彼がジョンの乗る愛車、ムスタングに対して関心を示し、それを盗み取ろうとして、ジョンを痛めつけ、子犬を殺してしまうところから、ジョンの殺し屋魂に火が点いてしまう、というのが、物語の発端です。
あとは、ジョンの暴走ぶりをただ楽しめればいいだけの話になっていますが、ロシア人マフィア、ヴィゴが馬鹿息子であるヨセフをそれでも庇い、自分の部下や、ジョンの仕事仲間であるマーカスにまでジョンの抹殺を依頼するというのが、話を面白くしています。そういう状況下で、傷つき、痛めつけられるジョンが、どう使命を果たしていくのかが、物語の展開の面白さだと思います。
ただ、見ていて思ったのは、ジョンがヨセフやヴィゴを殺れるチャンスがありながら、それを果たさないシーンが何箇所があったような気がします。もちろん、そこでヨセフやヴィゴを殺ってしまうと、物語のためというか、エンディングに至るカタルシスがなくなってしまうのですが、物語の粗みたいな気がして、ちょっと残念なところではあります。
ジョンのマフィアに対する抹殺シーンは、結構派手です。日本公開時にはR15+の指定を受けていますが、それも納得のどぎついシーンが満載だと思います。ちなみにアメリカではR指定なので、18歳未満は親の同伴が必要な映画になっています。血しぶきが飛び散る映画ですので、子供にはあまり合わない映画だと思います。
映像はノイズもなく、大変クリアで冷たい感じのするイメージを提供しています。映像の破綻はなく、安心して高解像度の映像を楽しむことができます。音響はDOLBY ATMOSなのですが、再生環境はないのでDOLBY TRUE HDで再生をしています。5.1chサラウンドでも十分なサラウンド環境が楽しめ、音に包み込まれる印象はかなり強いです。銃撃シーンなどでその威力を発揮していると思います。
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