MY BIG FAT GREEK WEDDING
No Image | 邦題 | マイ・ビッグ・ファット・ウェディング |
レーベル | WARNER HOME VIDEO | |
制作年度 | 2002年 | |
上演時間 | 95分 | |
監督 | ジョエル・ズウィック | |
出演 | ニア・ヴァルダロス、ジョン・コルベット | |
画面 | 1.85:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語 | |
字幕 | 英語、フランス語、スペイン語、ギリシャ語 |
あらすじ
主人公のトゥラはギリシャ人で 30 歳の独身女性。幼い頃から親に口やかましく「ギリシャ人女性はギリシャ人男性と結婚するものだ」などと言われ続けていた。自分の家族の経営するレストランでの仕事に嫌気がさしたトゥラは、コンピュータースクールに通い始め、学んだことを生かして旅行会社に勤め始める。そんなある日、トゥラはイアンという男性と出会い、恋に落ちる。彼は彼女にプロポーズを申し込み、彼女もそれに同意するが、彼女の家族や親族がイアンがギリシャ人ではないことに大騒ぎを始める。果たしてこの二人、無事に結婚できるのか?
レビュー
2002 年のサマーシーズンムービーで予想外のヒットとなってしまったのがこの作品です。有名俳優も有名女優も出ていない小作品といったところですが、上品な笑いで楽しませてくれるコメディー映画だなと思います。
主人公のトゥラは 30 歳で独身という、今のその世代の女性たちを代弁するかのような立場で登場してきます。最初は野暮ったい眼鏡をかけて、人生に希望も何もないといった雰囲気を漂わせています。特に彼女の場合、仕事場が家族、親族の経営するレストランのウエイトレスですし、父親はことあるごとに「早く結婚しろ」と口やかましいのですから、なんだか出口の見えない人生といった感じで、異性ではありますが共感できるものがあります。(僕も一時期いろいろ口やかましく言われてましたっけ(笑)。今は別の意味でいろいろ言われてますけど(笑)。)
それがコンピュータースクールに通い始める頃になると、眼鏡をコンタクトレンズに変えて、すっかり見違えるようになってきます。人生に希望が持てるようになってきたからだと解釈していますが、確かに人生には希望が必要だなと最近切実に感じている僕としてはその変貌振りにまぶしいものすら感じてしまいます。
そうして見違えるようになったトゥラは、イアンという青年と出会い、恋に落ちて結婚を決意するわけですが、この結婚が一筋縄ではいかないわけです。そうでなくても赤の他人が結婚をするというのは、それぞれの家族が出会い、新しい擬似家族を作ることになるわけですからいろいろ大変なことだろうと思うのですが、それに加えて今回のシチュエーションは、トゥラの父親の考えは(というかギリシャ人の考え方自体が)「ギリシャ人女性はギリシャ人男性と結婚するもの。」というものですからそう簡単に二人の結婚を認めないわけです。この辺、ある意味島国根性の日本にも共通する部分があるように思ってしまうのですが、逆に言えば自分の出生、人種にそれだけ誇りを持っているともいえるのかもしれません。でも日本の場合は誇りというよりは本当に自分の殻に篭ってしまっているために他人種との結婚を認めない、というシチュエーションのほうが多いように思います。(それ以前に言葉の壁のほうが大きいかも。)
また、結婚式及びパーティーの考え方も、トゥラの両親と、イアンの両親ではまったく異なっているため、そのギャップに笑わせてもらいますが、最後にはイアンの両親もギリシャ式のお祭り騒ぎに慣れていくところなどは見ていてジーンと来るものがあります。
画質に関していえば、可でもなく、不可でもなくといったところです。音響は DOLBY 5.1ch のはすなのですが、あまりサラウンド感がなく、フロントのみで鳴っている印象が強いです。エンドクレジットを見ている限りでは元々のフォーマットはアナログの DOLBY SR 方式のようですので、低予算映画ということも合って画質も音質も極上、というわけには行かなかったのかもしれません。
余談ですが、つい先日、僕の弟が結婚式を挙げまして、なかなかその雰囲気がよかったものですから、ついその時の様子と、この映画をだぶらせて観てしまいました。大分弟も式の準備ではドタバタしていたようですが、うちの家族と、弟のお嫁さんのご家族は妙に気があって大騒ぎにはならなかったのでその辺はこの映画とは違っていましたね。
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