OCTOBER SKY
邦題 | 遠い空の向こうに | |
レーベル | UNIVERSAL STUDIOS HOME VIDEO | |
制作年度 | 1999年 | |
上演時間 | 108分 | |
監督 | ジョー・ジョンストン | |
出演 | ジェイク・ギレンホール、ローラ・ダーン | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DTS 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語、スペイン語 |
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字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
1957 年の 10 月、ソ連のスプートニクが無事打ち上げられたとのニュースが世界を駆け巡った。ウエスト・バージニア州のコールウッドに住むホーマー・ヒッカムはこのニュースを聞いて自分でもロケットを作ってみようと思いたつ。友人たちと試行錯誤の上ロケットの完成を目指すが、なかなかうまく行かなかったり、警察に逮捕されたり、と色々な目に遭遇する。それでもサイエンスフェアに出場して、奨学金を得るためにホーマーの挑戦は続いた…。
レビュー
実在の NASA の職員であるホーマー・ヒッカムの高校生時代を描いた作品がこの「遠い空の向こうに」です。
物語は炭鉱の町、コールウッドの様子を描くところから始まります。その町の様子を描きながらソ連がスプートニクを打ち上げた旨のニュースがラジオで流れることで物語は進んでいきます。小さな町ですが、このニュースは大きな話題となっているので、スプートニクが空をよぎるシーンでは大勢の住人が空を眺めています。このシーンはなかなか小さな街での大きな話題という雰囲気を漂わせています。
そんな中の一人にホーマーがいました。このニュースに奮起したホーマーは、彼の教師のサポートを得て、友人たちとロケットを作り始めます。しかし最初は失敗ばかりで、父親と衝突ばかりしています。
父親は現実主義者で、ホーマーのロケット作りを認めずに炭鉱で働くことを望んでいます。そんなことを知っているホーマーですが、教師から教わった、サイエンスフェアでの優勝と、その副賞である奨学金に夢を追い求めて、ロケット作りをやめようとはしません。
しかし、ロケット作りが町中の話題となり、これが原因で警察に逮捕されてしまう事態に至って、一度はロケット作りを諦めてしまいます。そして炭鉱での事故をきっかけにして、父親の代わりに炭鉱で働き始めるのです。
炭鉱で働くホーマーですが、やはりロケット作りは諦めきれません。最終的には父親と衝突して、再びロケット作りに励み始めます。ホーマーの宇宙にかける夢が明確になる瞬間です。そしてサイエンスフェアへの出展とそこでの金メダルを勝ち取ることに成功するのです。この辺のストーリー展開は出来過ぎのような気もしますが、実話をベースにしているのですから、真実なのでしょう。また、こういう実話だからこそ、ハリウッドが映画化したともいえるでしょう。
出来すぎの部分としては、サイエンスフェアから帰ってきたホーマーが最後のロケット打ち上げを行うシーンで、父親が見にきていて、和解するというシーンがありますが、これなどもよく出来ているな、と思ってしまうところではあります。
ホーマーのロケット作りを手伝うことになるクエンティンは、がり勉タイプで最初ホーマーとその友達の仲間になるとは想像もつかなかったのですが、最終的にはロケット工学の部分で重要な役割を果たしていきます。これなども珍しい展開だな、と思わせてしまうところです。
全体のシーンを見ていると、雨が降っているシーンが非常に多いことに気付きます。また、画面が少し青っぽい事にも気付かされます。これは炭鉱の冷たい雰囲気を表そうとしているのではないかと思っています。
画質は前述のように青っぽい色調になっています。クリアな画像ではありますが、意図した色調になっている為、少し冷たい感じを受けます。サウンドは DTS 5.1ch を 2ch で再生しましたが、いくつかのシーンで音が後方に回る演出が楽しむことが出来ます。実際静かな物語ですので、さほど派手な演出はしていないと思います。
ところで原題の「OCTOBER SKY」はスプートニクの打ち上げられた時期が 10 月であったというところから来ていますが、原作本である「ROCKET BOYS」のアナグラムにもなっているところが注目すべきところでしょう。
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