OLYMPUS HAS FALLEN(Blu-ray)
邦題 | エンド・オブ・ホワイトハウス | |
レーベル | SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2013年 | |
上演時間 | 119分 | |
監督 | アントワーン・フークア | |
出演 | ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 | |
字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
アメリカ大統領アッシャーの身辺警護をするシークレット・サービス、マイク・バニングは、クリスマス休暇でキャンプ・デヴィッドから大統領一家が帰宅するとき、事故が起こり、大統領を救助するが、ファースト・レディーを救うことができなかった。そのため、一線から外れ、デスク・ワークをしていた。事故から18ヶ月後の7月5日、朝鮮半島では北朝鮮が不穏な動きをしており、アッシャー大統領は、韓国のリー首相と会談をして、善後策を協議しようとしていた。そこに正体不明の戦闘機がホワイトハウスに接近し、大統領を警備するシークレット・サービスたちを次々に倒していく。アッシャー大統領はリー首相や側近たちと、ホワイトハウスの地下秘密基地に移動するが、リーの側近が実はテロリストで、アッシャー大統領と側近は人質になってしまう。テロリスト、カンは、朝鮮半島の統一を狙い、アメリカが韓国から手を引くことと、アメリカの滅亡を狙っていた。しかし、デスク・ワークをしていたマイクは、一人ホワイトハウスに侵入し、テロリストたちと戦いながら、アッシャー大統領救出に向かう。ペンタゴンでは、下院議長が臨時の大統領になり、カンとの取引を続けていたが、マイクの侵入を知り、彼に事態の収拾を委託する。
レビュー
2013年の春に公開され、意外な大ヒットを記録したアクション大作が、この「エンド・オブ・ホワイトハウス」です。原題は「OLYMPUS HAS FALLEN」で、OLYMPUSとは、ホワイトハウスのコードネームになっています。アメリカ国内だけでも1億ドル近い興行収入を記録し、その後続編も制作されている作品です。
物語としてはよくある一人の主人公が事件の解決に取り組む、という展開で、主人公がテロリストを次々倒していく、という爽快感あふれるストーリーになっています。ただ、他のアクション映画と違うところは、アメリカの象徴である大統領が人質に取られ、ホワイトハウスを舞台に事件が起こり、ホワイトハウス自体が半壊するまで描かれているところにあるのではないかと思います。アメリカの象徴の一つであるホワイトハウスが破壊される、という描かれ方は、他のアクション映画ではなかったと思います。
主人公は、お決まりの閑職に追いやられたシークレット・サービス、という設定で、彼が自分の職務を飛び越え、事件の打開に向けて、一人奮闘するというものです。ジェラルド・バトラーが演じているためか、主人公マイクがピンチに陥っても、「なんとかなる」という安心感を抱かせています。逆にいうと、主人公のピンチ感が少し薄いので、ハラハラドキドキ感は、多少弱くなっているかと思います。
この映画の敵は、朝鮮人のテロリストというところに、現代の世情を表しているのかな、と思います。この朝鮮人のテロリストがかなり憎々しげに描かれているので、彼の行う残虐性や、敵としての憎しみ度がかなり増しているかと思います。マイクも、テロリスト、カンに対して容赦無く攻撃を仕掛けるので、観客は、結構マイクに感情移入しやすくなっているのかと思います。
アッシャー大統領が人質に取られている間、臨時の大統領となるのが、下院議長トランブルですが、モーガン・フリーマンが演じているため、安心の人選という感じがします。なんかアーロン・エッカートが演じる大統領より大統領に相応しい雰囲気を漂わせています。彼が、下した決断や、マイクとのやりとりも、この映画の見所の一つかと思います。
映画としてはノンストップでアクションが描かれるので、見ていて爽快感はありますが、アメリカではR指定を受けているだけあって、バイオレンスシーンは、多いと思います。犠牲者が死ぬシーンや、リンチを受けるシーンなど、見ていて痛々しい感じがよく表れています。少しやりすぎの感もありますが、映画としては面白くなっていると思います。
映像は少々画面が暗い印象を持ちます。夕方から夜にかけてのストーリーなので、暗いシーンが多いのは当然ですが、そのために多少見辛いシーンが多いと思います。解像度は悪くないのですが、暗いためにそんなに鮮明でない印象を受けます。音響は5.1chのサラウンドがフルに活躍し、映像の面白さを盛り上げる役割を果たしています。音響がなければ、面白さは半減するいい例かと思います。
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