SUPERMAN II
邦題 | スーパーマン II/冒険篇 | |
レーベル | WARNER HOME VIDEO | |
制作年度 | 1980/1981年 | |
上演時間 | 127分 | |
監督 | リチャード・レスター | |
出演 | ジーン・ハックマン、クリストファー・リーヴ、ネット・ビーティ | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語/DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語/DOLBY DIGITAL 1.0ch フランス語 | |
字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
フランスのパリでテロリストが人質を取り、スーパーマンがそのテロリストの水爆を宇宙に放り出す。水爆は爆発し、クリプトン星で追放されていたゾッド将軍ら3人が解放されてしまう。ゾッド将軍らは、地球に降り立ち、スーパーマンと同じ能力を使い、地球を支配しようとする。その間、スーパーマンことクラーク・ケントはロイスと恋に落ち、ロイスがクラーク=スーパーマンということを認識してしまう。クラークはロイスの恋とともに生きようとスーパーマンの能力を封じ込めてしまうが、ゾッド将軍の横暴ぶりに、再びスーパーマンとして立ち上がる。
レビュー
既に第1作のエンドクレジットで続編の示唆されていた今作が「スーパーマン II/冒険編」です。実は第1作の監督であるリチャード・ドナーの元で第1作目と同時撮影されていたのですが、製作で揉めたためにリチャード・ドナー監督は降板し、結局リチャード・レスター監督にバトンタッチしたという曰くつきの話であります。
オープニング・クレジットでは第1作目のハイライトを流していて、否が応でも盛り上がるような展開を見せてくれます。この第1作目のハイライトが流れるためにゾッド将軍ら3人のクリプトン星の犯罪者のインパクトが強くされています。
しかしながら、その後のゾッド将軍らの行動はなんとなく間抜けに見えてしまいます。もちろん地球という文明を知らないがための行動になるのですが、どことなく監督のコメディにしようという意図があるような気もします。本来ならばスーパーマンと同等の能力を悪事に使っているのですから、もっと強大な敵に見えてもいいような気がするのですが、あまりそう見えないところがこの映画の持ち味になっているように思えます。
話のもう一方のストーリーはスーパーマン=クラーク・ケントとロイス・レーンの恋愛話に尽きるかと思います。今作でスーパーマンがクラークであることに気づくロイスと、ロイスに気があるクラークの恋愛がどう進んでいくかが話の骨子を作っているかと思います。こちらはクラークが一度はスーパーパワーを捨てるという決断をしてロイスと共に生きるという決断をすることから、ゾッド将軍とどう戦うのか展開が気になるところではありました。
もちろん話しとしてはスーパーマンの復活とクライマックスのゾッド将軍との闘いになるのですが、このクライマックスの闘いがやはり当時の特撮の限度があるせいか、なんとなく間延びしているような気がします。面白いのですが、ちょっと不満の残る展開になっています。
スーパーマンの最大の敵レックス・ルーサーも再登場して、ゾッド将軍に協力してスーパーマンを無き者にしようとしますが、今回はあまり目立った動きもなく、とりあえず出しておけ、という印象も受けます。結局はスーパーマンに協力してゾッド将軍を封じ込める展開になるところから、今回は狂言回しになっているように思えます。
画質は冒頭のオープニングクレジットが第1作目の流用ですから、ちょっと画が荒いのですが、その後の画質は安定していて、フィルム調の色調をしていて、映画を見ているという感じになります。特撮の荒は結構見えますが、それなりの画質だと思います。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chですが、どちらかと言うとフロント3ch優先のサウンドフィールドに感じます。また、低域のでも抑え目で、ワイドレンジでもないのですが、聴きやすい音質だと思います。
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