TAKEN
邦題 | 96時間 | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2009年 | |
上演時間 | 93分 | |
監督 | ピエール・モレル | |
出演 | リーアム・ニーソン,マギー・グレース,ファムケ・ヤンセン | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch フランス語、スペイン語 |
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字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
元スパイのブライアンは、別れた妻の元にいる娘キムが、ヨーロッパ旅行に行きたいというのに反対していた。しぶしぶながらヨーロッパ旅行に賛同したブライアンだったが、彼はキムに絶えず携帯電話で連絡するようにと言い渡すのだった。フランスのパリに着いたキムは、そこで犯罪集団の誘拐に巻き込まれてしまう。ブライアンは娘を取り戻そうとパリに飛ぶが、残された時間はわずかに 96 時間だった…。
レビュー
リーアム・ニーソン主演としては珍しいくらいアメリカでヒットしたのが、この「96時間」です。全米映画興行収入で 1 億ドルの壁を突破してしまったほどの大ヒットで、その面白さが伝わってきます。
原題の「TAKEN」とは、連れ去られることを意味していて、ブライアンの娘、キムが犯罪集団に誘拐されてしまうことを意味しています。キムは、友人のアマンダと一緒に U2 のヨーロピアンツアーの追っかけをするためにパリに到着しますが、アマンダの軽率な行動から、彼女達は誘拐されてしまうという事態に陥ります。
主役のブライアンが娘を自分の手で取り戻すというのが物語の骨子となっていますが、その話に説得力を持たせるために、ブライアンは元スパイという設定になっています。物語冒頭でロック歌手の護衛をしているシーンで、彼が只者ではないという雰囲気を漂わせることに成功していますが、物語が進むにつれ、彼の能力がちょっとぶっ飛びすぎだなと思わせるぐらいにスーパーパワーを発揮しています。
ブライアンは、手段を選ばすに娘を取り戻そうと孤軍奮闘しますが、その様は見ていて、「ちょっと超人的すぎだろう」と思わせるものがあります。一応クライマックスの戦闘シーンで傷つく様子が描かれていますが、それまでにはピンチらしいシーンもなく、まるでスティーブン・セガールの映画かと思わせるところがあります。
しかし、物語において、娘を思う父の愛の強さが十分すぎるほど描かれているのも特徴的で、これがあるから、ブライアンの暴走も納得がいくものに仕上がっています。脚本を書いたのは、「レオン」でおなじみのリュック・ベッソンと、ロバート・マーク・ケイメンですが、リュック・ベッソンらしいアクション映画だな、と思わせるところがあります。
ブライアンは、妻と離婚して、娘と一緒には暮らしていないという設定ですが、元妻との関係があまり良好でないところが、彼の孤独感をよく出していると思います。パリでかつての仲間と出会う彼ですが、その仲間を頼りにせずに一人で戦う姿は、見ていて思わず応援したくなってくるものがあります。
映像は、少し黄みがかってている感じがしますが、全般的に良好な画質で、フィルムの感じがよく出ています。音響は、DOLBY DIGITAL 5.1ch を 3.1ch サウンドで視聴しましたが、サブウーファーがよく鳴るのと、サウンドフィールドの形成が見事なくらいで、見ていて飽きさせませんでした。
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