TAKEN 2(Blu-ray)
邦題 | 96時間/リベンジ | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2012年 | |
上演時間 | 98分(UNRATED CUT) | |
監督 | オリヴィエ・メガトン | |
出演 | リーアム・ニーソン、マギー・グレース、ファムケ・ヤンセン | |
画面 | 2.39:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語 |
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字幕 | 英語、スペイン語、中国語 |
あらすじ
元CIAのブライアンは、別れた妻や娘とともに、イスタンブールに旅行に来ていた。しかし、そこでかつて娘を誘拐し、ブライアンに殺された組織の肉親たちが、ブライアンに復讐をすべく、ブライアンと妻のレノーアを誘拐してしまう。組織に捕まったブライアンは、超小型の携帯電話で誘拐から免れた娘のキムに連絡を取り、手榴弾の爆発のタイミングから自分たちの位置を特定し、自力で脱出をする。そして、組織に追われているキムを救助したブライアンは、アメリカ大使館に逃げ込み、キムの安全を確保する。置いてきたレノーアを救助に向かうブライアンであったが、組織は手強かった。
レビュー
リーアム・ニーソンが元CIAの秘密工作員を演じ、家族のために犯罪組織と戦うお父さんを描いたのがこの「96時間/リベンジ」です。前作に引き続き大ヒットを記録し、興行収入1億ドルを突破しています。
前作「96時間」からどう話を繋げるのかを疑問に思っていましたが、何と、前作でブライアンの娘、キムを誘拐した犯罪組織の肉親が、ブライアンに復讐をすべく、ブライアンと、その家族に襲いかかるという逆転の発想で話を面白くしています。
ブライアンの特殊工作員能力は、今回も高く、見ていて安心感を与えます。彼に任せておけば大丈夫だ、と。しかし、漫画っぽいところもあるかと思います。いくら自分たちの身の救出を図るためとはいえ、娘に手榴弾を投げさせて、自分たちの位置を知るというのは、やりすぎだろうと思います。
また、娘であるキムが、物語冒頭で運転免許証の試験に落ちているという話を描いていますが、それが物語中盤のイスタンブールでの犯罪組織とのカーチェイスにちゃんとオチとして繋がっているのには、結構笑いをとったと思います。キムのボーイ・フレンドとの話は、あまり物語には関与しませんが、ラストでオチをつけるところは、やっぱり笑いを取りに行っているなと思います。
今回もブライアンが、別れた妻と娘に愛情を持って接しているのがわかりますが、前作と違って、妻であるレノーアや娘のキムも、次第にブライアンの気持ちに愛を持って接し始めているのが、ストーリーとしてわかります。その辺は、前作とは違うところでもあります。
クライマックスは、犯罪組織のボスとの戦いになりますが、ボスの発言は、さらなる続編を予期させるものになります。実際にストーリーが関係してくるのかどうかはわかりませんが、2014年に「96時間/レクイエム」という3作目が作られていることからも、この作品の人気の高さをうかがわせます。
映像は緻密で、鮮やかな色合いをしています。イスタンブールをロケ地にしていますが、その土地の雰囲気がよく表れています。音響はdts-HD MA 5.1chサウンドですが、極端なサラウンドへ音響を振っている感じではありません。自然な音場を形成していて、物語に没頭するのに適しているサウンドになっていると言えます。
なお、今回はBlu-ray化に伴い、劇場公開でカットされたシーンを復活させた「UNRATED CUT」で視聴しています。おそらく、ブライアンが犯罪組織を殺しにかかるときの残虐シーン等が復活しているのだろうと思われます。
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