THE INCREDIBLES
邦題 | Mr.インクレディブル | |
レーベル | BUENA VISTA HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2004年 | |
上演時間 | 115分 | |
監督 | ブラッド・バード | |
声の出演 | クレイグ・T.ネルソン、ホリー・ハンター、サミュエル・L.ジャクソン | |
画面 | 2.39:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch-EX 英語、スペイン語、フランス語 | |
字幕 | 英語、スペイン語、フランス語 | |
THX仕様 |
あらすじ
ボブは、かつて、Mr.インクレディブルとして世の中のために活動をしていたが、今は、家庭の父に納まり、エラスティガールのヘレンと、生活を共にしていた。そんなある日、謎の美女から依頼を受け、謎の島に潜入する羽目になるボブだったが、再びMr.インクレディブルとして活躍できることに胸が躍っていた。しかし、その島の支配者である、シンドロームはMr.インクレディブルに恨みを持っていて、自分がスーパーヒーローとなるべく、悪巧みを図っていた。シンドロームに囚われの身となってしまったボブはどうするのか、ボブの行動に疑問を持ったエレンは真実を知り、どうするのか、世界平和と家庭の平和をかけた戦いが今、始まる。
レビュー
CG アニメには一定の評価のあるピクサー社が 2004 年に制作したスーパーヒーローアニメが、この「Mr.インクレディブル」です。
物語は、かつてスーパーヒーローだった主人公たちが、平和な家庭を築いているものの、家庭の危機に瀕して、再びスーパーヒーローとして活躍をするというストーリーになっています。そのスーパーヒーローぶりに、子供たちの活躍を織り交ぜたのが、話のポイントであると思います。
かつてはスーパーヒーローだった主人公たちが、ふとしたことからスーパーヒーローとしての活躍を辞めざるをえなくなり、普通の人としての生活を送っているというのが、最初物語の肝になっていると思われます。スーパーヒーロー達の普通人としての生活が、リアリティを持っていることからも物語はその後の展開に面白さを持ってくるのだと思います。
ボブが、Mr.インクレディブルを再開したのには、普段の生活が、彼にとってつまらないものに感じられたからだと思いますが、ありふれた生活にマンネリ感を感じたというのが実態ではないでしょうか。
最初、スーパーヒーロー達が、活躍している最中に後にシンドロームとなる少年が、インクレディボーイとしてスーパーヒーローになる夢を持っていますが、Mr.インクレディブルはそれを相手にしていないというのも、後半でシンドロームが暴走するという展開の前置きになっている点が、よいと思います。つまり、今回のMr.インクレディブルの敵となるのは、自身がスーパーヒーローとなるべく画策をするインクディボーイ(シンドローム)ということになります。ですから、あまり憎めない悪党という設定になっています。
Mr.インクレディブルの家庭は、どこの家庭でもある、悩みを抱えたりしていますが、後半、子供達が活躍をするにしたがって、その悩みも消し飛んでいきます。いつの間にか家庭の絆が強められていくという具合になって行きます。子供達もスーパーヒーローとしての能力を持っていますが、最初はあまりうまく使えません。しかし、ピンチを迎えるにしたがって、その能力を発揮させていきます。
Mr.インクレディブルのスーツを作った人物は、スーツのデザインをMr.インクレディブルとの会話で、「マントは危ないから駄目」という風に却下していますが、これがラストの落ちにつながっているところが肝だと思います。このように物語前半での伏線が、後半での落ちとつながっているところが、面白くさせている要因ではないかと思います。
画質はフル CG でデジタルダイレクト出力を行っていますので大変鮮明な画像を提供しています。THX 仕様ということもあって、CG の美しさが実感として感じられます。サウンドは、2ch ステレオで鑑賞しましたが、大胆なサウンドデザインをしていて、迫力があります。
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