THOR:THE DARK WORLD(Blu-ray 3D)
邦題 | マイティ・ソー/ダーク・ワールド | |
レーベル | BUENA VISTA HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2013年 | |
上演時間 | 112分 | |
監督 | アラン・テイラー | |
出演 | クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 7.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語 |
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字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
アスガルドの王オーディンの父は、かつてマレキスと言う敵と戦いを繰り広げていた。マレキスは強大な力を持つ物体を手に入れ、アスガルドの兵を根絶しようとするが、オーディンの父は、それを阻止し、マレキスを逃走させた。それから月日は流れ、ソーはアスガルドの平和のために戦いを繰り広げていた。ソーやオーディンに反乱し、地球をも危機に陥れたソーの弟のロキは、牢屋に閉じ込められる。その頃、地球のロンドンで科学者のジェーンは、不思議な空間を発見する。それは別の宇宙に移動することのできる穴だった。そこでジェーンは別世界に移動し、強大な力を持つ物体と一体化してしまう。そして、マレキスが再び戻ってきて、アスガルドに攻撃を仕掛ける。ソーは、ジェーンやアスガルドを守るために戦いに身を投じるが、マレキスの力はソーを苦戦させる。マレキスを倒すために、ソーはロキの力を借りて決戦に挑む。
レビュー
2011年の「マイティ・ソー」の直接の続編であり、またストーリー的には「アベンジャーズ」の流れを汲んで制作されたのが、この「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」です。制作費はかなり莫大なものになっていますが、全世界での興行収入で制作費を上回り、大ヒットを記録しています。そして、このシリーズはこの後「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」と続き、第3作目も予定されています。
前作は、神々の力を奪われ、地球に追放されたソーが、次第に人間性に目覚め、成長をするという展開でしたが、今作は異次元の世界での、ソーの苦戦ぶりを描き出すと同時に、前作及び「アベンジャーズ」で敵になった弟ロキとの共闘をメインに描き出しています。また、科学者ジェーンとのロマンスも、多少ですが描かれるものになっています。
前作が意外と明るい展開であったのに対し、今作ではかなりダークな印象を受ける作風になっています。それはコミカルな部分がないことから来るものであるのと、ストーリーのメインがアスガルドや異次元の世界での展開が中心で、地球での話が少なめであるということが言えるかと思います。
地球人の代表ともいえるジェーンが、強大な力を持つ物体に取り込まれ、それの解決法を探るためにソーが、ジェーンをアスガルドに連れてきてしまうというのも、物語を暗い展開にしているような気がします。
ソーが、敵であるマレキスと戦うのに対して、彼の命を奪おうと策略したロキを一時的に牢獄から解放し、共闘するというのは、話を面白くしている要素であると思います。ロキがいつ裏切るのか、それとも裏切らないでソーに協力するのか、それが分からないので、途中ハラハラします。その結果と、ラストがちょっと驚く展開なので、話として面白いものになっています。
ソーは、マレキスの攻撃によって母を失いますが、その後の展開で、父であるオーディンと意見の相違があり、結果としてほぼ一人でマレキスに戦いを挑むことになります。そのクライマックスはロンドンでの戦いになりますが、マレキスに対して、ソーが苦戦をしつつ、どう勝機を見出していくのか、その辺が期待に違わないものになっています。
映画は他のマーベル作品と同じく、おまけ映像が二つもあります。これが今後の作品にどう関わってくるのか、楽しみなところではあります。
映像は3Dですが、暗い映像が多く、鑑賞にはちょっと辛いところはあります。解像度は申し分ありませんが、3D効果は奥行き感中心で、あまり飛び出すものではなくなっています。音響はその分大活躍していて、サラウンドを効果的に利用しています。音に包みこまれる感触が強く、映像に連動した効果を発揮しています。
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