Wallace & Gromit THE CURSE OF THE WERE-RABBIT
邦題 | ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! | |
レーベル | DREAMWORKS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2005年 | |
上演時間 | 85分 | |
監督 | ニック・パーク、スティーヴ・ボックス | |
声の出演 | ピーター・サリス、レイフ・ファインズ、ヘレナ・ボナム=カーター | |
画面 | 1.85:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語 DOLBY DIGITAL 2.0 英語、スペイン語 |
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字幕 | 英語、スペイン語、フランス語 |
あらすじ
ウォレスとグルミットは、畑を荒らしまくるウサギの駆除の仕事をしていた。街の人から感謝されるウォレスだが、ウサギのマインドを変更しようとしたウォレスは、誤ってウサギのマインドを自分の体の中に取り入れてしまう。トッティントンに正体を知れたウォレスは、トッティントンに詰め寄るヴィクターの魔の手を逃れ、逃げ惑うのだが。
レビュー
元々は、イギリスの BBC 放送で放送され、人気を博した「ウォレスとグルミット」の初の劇場用映画が、この「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」です。テレビシリーズと同じく、ほのぼのとした雰囲気が持ち味の作品であります。
最初は、ウサギの駆除に精力を傾けるウォレスとグルミットの姿が描かれます。いつも新しいガジェットを駆使してウォレスとグルミットは活躍をしますが、今回もご多分に漏れず、ウサギの畑への進出を知らせるガジェットで物語の中に引き込んでいきます。
続いて、街の人たちが楽しみにしている「野菜コンテスト」の様子が描かれていきます。ウサギの害の為、巨大野菜の行方が心配な街の人たちは、ウォレスとグルミットを頼りにしていることが描かれます。この「野菜コンテスト」を主催しているのが、トッティントンで、ウォレスといい関係になってきます。
一方トッティントンは、ヴィクターという男に言い寄られ、迷惑している様子が描かれます。これらの描写を最初に導入することにより、後々の展開に物語の厚みを増していきます。ヴィクターは、ウサギを銃でぶっ飛ばそうとする男で、その野蛮さからトッティントンに嫌われています。
物語は中盤、巨大ウサギが畑を荒らし、それがウサギ男の仕業だというところから急展開していきます。そして、ウサギ男をめぐって様々な人たちの思惑が絡んでいくことになります。
「ウォレスとグルミット」では、物語中盤でいつもグルミットが活躍する様子が描かれますが、ただの犬ではないグルミットは、今作もウサギ男をめぐっての騒動の中、大活躍していくことになります。この辺りは、お約束ごとなのですが、グルミットの活躍についつい応援してしまうところであります。
ウォレスは、騒動の中、自分を見失っていますが、最後は、大好物のチーズで自分を取り戻しています。彼のチーズ好きは、第一作目の「チーズ・ホリデー」でも描かれていますが、この辺のお約束事が極めて大事なメッセージを伝えています。
物語全般が、過去のストーリーと同じく型にハマったストーリー展開なのですが、その分安心して観れる物語となっています。ウサギ男の正体といい、ちょっと驚かされる部分もありますが、駄目なウォレスと、スーパー飼い犬のグルミットの活躍で、ハラハラドキドキ感は十分に味わうことが出来ます。子供から大人までお薦めしたい作品であります。
画質は、大変きれいな映像です。クレイ・アニメーションですから、1 コマ 1 コマ撮影しているのですが、それを感じさせないぐらいに安定した映像を提供しています。音響は、2ch ステレオで鑑賞しましたが、雄大なサウンドフィールドを形成し、文句のつけようがない作品であります。
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