Schroeder-Headz in 特別配信企画 中洲ジャズ Vol.14
2022年9月18日 YouTube KBC公式チャンネル
初めに
2022年の中州ジャズは3年ぶりに通常開催されるという発表を聞いていた。出演アーティストの中にSchroeder-Headzの名があることを見つけ、今年こそはと期待していた。2019年は交通事故で入院していたのでライブ自体は見られなかったし、2020年は新型コロナウイルス感染拡大のために開催されなかった。2021年も新型コロナウイルスの感染拡大という状況にはあったが、JR博多シティのホールで抽選で選ばれた観客を動員し、また、その模様をインターネット中継したので、僕も2021年の中州ジャズはインターネット越しに見てはいる。
しかし、生のライブを見るのは久しぶりということで、期待していたのであるが、新型コロナウイルスの感染拡大がおさまりつつある中、別の問題が持ち上がってしまった。突如台風14号が発生し、中洲ジャズが開催される9月17日、18日が影響を受けそうだというのである。それも日を追うごとに連れ、台風14号は九州に接近し、最悪上陸するという悪夢のような状況になっていったのである。
それを受けてか、台風14号が福岡に影響を及ぼすことが確実になった16日に、中洲ジャズ実行委員会は、「18日の公演は安全を考え中止します」と発表していた。僕が期待していたSchroeder-Headzが出演するのは18日の夜のトリ。生でSchroeder-Headzのライブを見るチャンスが消えてがっかりしていた。
その後も台風14号の影響は拡大し、JRや西鉄、バスなどが計画運休をし、デパートも臨時休業するなど、非常事態になっていった。そんな中、台風の情報を見ようとKBC九州朝日放送のニュースを見ていたら、「中洲ジャズの18日公演は中止ですが、代わりに一部アーティストによるライブ配信は行います」という告知があった。びっくりして、中洲ジャズの公式サイトを確認したところ、18日の16:00から21:30まで、中洲ジャズの公式スポンサーであるKBC九州朝日放送のYouTube公式チャンネルで、福岡市大名にあるライブハウス、ROOMSからのライブ中継を行うとあり、その出演者の中に、Schroeder-Headzの名前もあったのである。サプライズな展開に歓喜が湧いたのはいうまでもない。それで、色々調整し、18日の15:35からYouTubeのKBC九州朝日放送公式チャンネルを鑑賞していた。16:00から配信開始のため、15:35だとまだ静止画が写っているだけだが、準備だけはしていた。
16:00に配信が開始された。MCはBUTCHとAnna Hataの二人である。二人はROOMSのステージから、このライブ配信が成り立った経緯を話し、今日の出演者のリストを読み上げた。それとこのイベント自体が無料なのでその運営資金調達のためにグッズを買ってほしい旨の話もあった。グッズは中洲ジャズの公式サイトで通販で買えるとのこと。台風の影響で18日に開催される他のライブも中止になっている話もしていたが、僕もニュースを見て驚いた矢沢永吉の福岡PayPayドームでの公演は強行という話にも触れていた。16:11にSchroeder-Headzが登場し、BUTCHとAnna HataによるSchroeder-Headzの紹介があった。そして、演奏が始まった。
中洲ジャズ Vol.14 Schroeder-Headz演奏セットリスト
- newdays
- コーヒー(渡辺シュンスケVocal)
- 空飛び猫(渡辺シュンスケVocal)
- Blue Bird
- 夢の中の二人(渡辺シュンスケVocal)
今回、元々の予定ではいつものようにベースとドラムを加えたバンド構成で出演するつもりだったようだが、配信での出演に際し、さまざまな事情から渡辺シュンスケのピアノソロでの演奏になった。さらに、渡辺シュンスケボーカルの曲もいくつか演奏するという。これはかなり珍しいアレンジでの演奏になった。
一曲目はライブでは僕は聞いたことがない「newdays」だった。個人的には好きな曲なので、ピアノソロでの自由自在な演奏に聴き惚れてしまった。「newdays」が演奏終わるとMCがあり、「今回はピアノソロで演奏します。また、Schroeder-Headz以外の曲も演奏します。歌も歌います」と言って、次の曲である「コーヒー」に移った。この曲は渡辺シュンスケがボーカルを取っていて、僕は聞いたことがない。CDにも入っていないので、新曲か、Schroeder-Headz名義ではない曲ではないかと思う。
「コーヒー」の後は、昨年の配信ライブでも演奏した「空飛び猫」を歌った。この曲は元々はボーカルが大貫妙子によるものであるが、今回も渡辺シュンスケがボーカルを担当していた。「ペンションメッツァ」というドラマの主題歌として作られたものである。
続けて大幅にアレンジが変えられた「Blue Bird」を演奏する。この曲も好きな曲だが、イントロのアレンジの変更からピアノソロらしい演奏に聴き惚れたのはいうまでもない。
そして、最後の曲は「夢の中の二人」という曲だった。渡辺シュンスケがこの曲もボーカルをとっている。新型コロナ感染拡大中の緊急事態宣言下の中で、ライブが出来なくなったために自宅で「PIANO DIARY」という毎日短い曲を作っていき、SNSで毎日配信するという試みの中から生まれた曲である。当然CD化はされていないので、ライブでの演奏を聴いたのが初である。
計5曲の演奏が終わり、Schroeder-Headzのコーナーは終了を迎えた。Schroeder-Headzの演奏中の視聴者は2600人を超していたので、結構急に決まった配信ライブにしては視聴者が集まっているなと思った。本音を言えば生で屋外でビールを飲みながらライブを聴きたいところだったが、それでもこういう配信とは言え、アーカイブなしでリアルタイムのライブ演奏を楽しませてくれた主催者側に感謝である。また、配信という環境下のためか、ピアノソロでしかも歌を3曲も歌うという異例のセットリストにも感激したのは言うまでもない。来年、中洲ジャズがまた通常開催され、そのステージにSchroeder-Headzが出演するようなら、その時には会場に馳せ参じたい。
追記
司会者のBUTCHとAnna Hataが紹介していたグッズであるが、普段の僕ならば買うことはないのだが、今年は18日のイベント中止に伴い、グッズが大量に余っている、来年の開催資金のために購入をよろしくお願いします、と言う話を聞いて、今回はTシャツを買ってみることにした。中洲ジャズ公式サイトから、Tシャツを1枚オーダーした。支払い方法はなんと代引きという僕的には初の取引方法なので、意外に思ったが、毎年楽しみにさせていただいているので、今回はチケット代だと思って注文を完了させた。送料と代引き手数料を含めても3500円弱なので、そんなに高い方ではない。Tシャツは届いたら着る予定である。
さらに追記
2022年9月28日の朝、在宅勤務をしていたら、佐川急便から電話が入った。「代金引換の品物を配送するが、いいですか?」という内容だった。中洲ジャズ2022のサイトで購入したTシャツのことだなと思ったので、「いいですよ」と答え、佐川急便から品物を受け取って、代金を現金で支払った。総額3430円。確かにイベント会場で売られるはずだったTシャツだった。今年の配信ライブは楽しませてもらったので、その寄付のつもりでのTシャツ購入だが、しっかりしてそうなので、今後着ていきたい。
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