首里城周辺を歩く-沖縄旅行2022年秋2日目

首里城周辺を歩く-沖縄旅行2022年秋2日目

2022年10月9日

HOTEL ROCORE NAHAについて

今回、楽天トラベルのツアーで旅行をしている。ツアーなので、ホテルと航空券はセットになっていたのだが、ホテルは国際通りに近いという理由と、朝食付きという理由で、HOTEL ROCORE NAHAを選択してみた。

そのHOTEL ROCORE NAHAに滞在しての感想だが、申し分ない快適さを提供していると思う。フロントからして、宿泊カードを紙ではなくタブレットを使い、氏名や住所などを電子入力させる手段は斬新だと思うし、部屋はかなり広い。なので、快適に過ごせる。アメニティも充実していて、ボディタオルが別に用意されていたり、シャワーも心地よい温度でお湯が出る。綿棒も用意されているので、耳掃除もできる。トイレはウォシュレットだし、新型コロナウイルス感染予防のためのマスクを一時保管できるケースも用意されている。

また、朝食はバラエティに飛んでいて、沖縄ならではの食材に溢れていた。バイキング形式なので、自分の好きな食材を選べる。僕は洋食派なので朝食はパンとベーコン、ハンバーグ、サラダ、島豆腐をチョイスしたが、サラダでも海ぶどうやパパイヤが品揃えに並んでおり、食べはしなかったが、ゆし豆腐や沖縄そばも並べられていた。食材を取るときにはビニールの手袋をはめて取る方式になっており、新型コロナウイルス感染のリスクを下げる取り組みがなされているところは、好感が持てる。

今回宿泊した、「HOTEL ROCORE NAHA」。沖縄県庁の目の前。ゆいレールの「県庁前」駅から徒歩2分。国際通りの始点。

旅行2日目の朝も早起き

昨晩、夕食にオリオンビールの中瓶1本を飲み、ホテルの部屋に帰ってきてからは、オリオンビールの350ml缶一缶を飲んでしまった。最近アルコールは晩酌に缶ビール350mlを1缶飲むだけなので、珍しく飲んだ方である。そのため、疲れが回ってきて、21:30には就寝してしまった。睡眠はあまり質が良くなく、今朝も4:00には目覚めてしまい、寝られなくなったので起きて、洗顔をして、iPad Proでネットを見ていた。朝食が6:30からなので、結構時間は余っている。6:30にはホテルの朝食会場に行き、サラダとパンメインの朝食を楽しんだ。

首里城周辺を見学

今回の旅行で行きたいと思ったのは、首里城である。過去の旅行でも何回か訪問しているが、2019年10月31日の火災により首里城は消失し、現在は再建途中にあると聞いている。僕も首里城消失には心を痛めた一人であり、神奈川のFMラジオ局、FM横浜の金曜の午後の番組、「フライデー・ワンダラー」で僕の投稿したメールが採用され、首里城復興&SDGs応援バッジをいただいたこともある。FM横浜からもバッジはいただいているが、自分の手で募金をしたいと思う気持ちもあり、再建途中にある首里城を見学するのも、また珍しい機会であると思ったので、2日目の観光には首里城周辺を選んだ。

8:00にホテルを出て、ゆいレールの「県庁前」駅から「首里」駅まで移動する。駅からは徒歩で首里城の周辺から見学していった。円覚寺・総門、弁財天堂、第32軍司令部壕跡、園比屋武御嶽石門、守礼門、そして首里城の再建途中の見学である。再建部分は有料区域になっていて、400円で見ることができる。当然、僕は入場した。

円覚寺・総門。総門の先も現在復元途中だという。
弁財天堂。ここも工事中なので、写真の撮影角度には苦労した。弁財天堂を渡る橋を撮ろうとすると、工事中の柵が写る。
第32軍司令部壕跡。沖縄戦の首里の司令部の跡。意外なところに戦争の跡が見え隠れする。
世界遺産の園比屋武御嶽石門。御嶽なので、当然祈りの場である。
言わずと知れた守礼門。朝のせいか、中国人がいないせいか、どことなく活気がない。

すでに首里城正殿に当たる部分は工事現場になっていて、実物大の図面を引くための空間や、足場が組まれていた。そして、火災からかろうじて免れた遺跡の展示があり、また、映像による火災消失と再建の様子を説明したビデオが繰り返し流されていた。今回は観光客が大混雑というわけでもなかったので、それらビデオまでじっくり鑑賞することができて、首里城再建にまつわる知識を学習することができた。

首里城の奉神門。ここから先は有料区間。
ここで、首里城再建の工事をしている。広大な敷地には、原寸大の図面を引くためにあるという。
火災から免れた首里城の遺跡。これらを再度復元して、首里城再建に使う。
東のアザナから、首里城があった場所を見る。グレーの建物は、首里城正殿の再建場所のための建築物。

有料区域には休憩所やお土産屋もあった。僕は首里城再建の寄付金が含まれているバッジを探してみたところ、「首里城復興&SDGs応援バッジ」を見つけたので、首里城復帰の何かの役に立てばと思い、購入した。1000円の価格で、25%を寄付に充てるという。

沖縄最古の映画館「首里劇場」の建物を見る

首里に来たら、時間があれば行って見たいところがあった。沖縄最古の映画館、「首里劇場」である。この映画館は最近までポルノ映画を上映していたが、昔は様々な映画を上映していた。ただ、館長が2022年4月に亡くなって、後継の館長もおらず、6月で廃館になってしまったのである。建物の取り壊しも噂される中、外観が見られるうちに見ておきたいと思っていたところだったので、首里城見学の後、iPhoneのマップを頼りに訪ねていった。

「首里劇場」は住宅地の中にぽつんと佇んでいて、その老朽化は結構激しかった。扉には「次回上映予告」の紙や「休館の案内」の紙などが貼られ、侘しさを誘っていた。今はまだ、建物自体は存在しているので、歴史的建築物としてそれなりの見応えがあるが、映画館なので歴史的建築物としての価値はそれほど高くもなく、多分近い将来取り壊される運命にあると思う。映画ファンで、那覇を訪れる機会が近い将来あるようであれば、一度は外観だけでも見ておくべきものだと思う。

沖縄最古の映画館、首里劇場。廃館になってしまい、建物の取り壊しも噂される。周囲は普通の住宅地なので、その異様さがわかる。

玉陵で学芸員の説明を聞く

「首里劇場」を見てもまだ時間はあった。それで、2016年の時にも見に行っている「玉陵」をもう一回見るか、と思って、足を向けた。入場料を支払うと、窓口の人が「建物の地下が資料室ですから、こちらからご覧ください」というので、資料室に行った。すると、3-4名の観光客に対して、学芸員の人が「玉陵」の説明をしていたのである。最初はツアーの客相手のツアーガイドによる説明かなと思っていたのだが、どうも違う。で、僕も途中から話を聞き始めた。その話がとても面白いのである。琉球王国の王の歴史を解説しているのだが、「玉陵」という王の墓がいかに戦争によって破壊されていったか、ということを色々な角度から説明してくれるので、自分で写真を撮るより、説明を聞いていた方が楽しい、と考え、最後まで説明を聞いてしまった。最後とは、資料室だけでなく、「玉陵」その物の前での説明も含んでいる。

途中、学芸員の方から、「どちらからお越しで?」と尋ねられ、「福岡からです。沖縄が好きな者ですから。」というように会話も交わし、少し距離が縮まった感もあった。期待していなかった「玉陵」だが、思わぬ収穫があった感じはする。

玉陵は、学芸員の説明が面白くて、最後まで聞いてしまった。写真左に写っている人が学芸員。
再建途上にある首里城をはじめとして、首里周辺の観光案内をしている動画を作成しました。9分15秒の作品になっています。

那覇大綱挽開催のため、昼食は空港のA&Wで

「玉陵」を見学し終わったら、12:00を回っていた。昼食をどうしようと思った。旅行に行く前は、首里の「首里そば」で沖縄そばを食べようかとも思ったが、ネットで調べてみると、日曜は定休日だった。で、かつて首里にあった「さくらや」という沖縄そば屋をルーツに持つ「御殿山」はどうだろうとネットで調べると、こちらも長期に渡って休業中だった。「首里そば」も「さくらや」をルーツにしている。「さくらや」をルーツにした2店が休みだったので、「国際通りに戻れば何か食事はできるだろう」と思い、ゆいレールの「首里」駅に戻った。

そのゆいレールだが、やけに混んでいた。そして、僕が降りる「県庁前」駅で大勢の人が同じように降りていった。改札を出ると、駅員が「那覇大綱挽で混雑しますので、帰りの切符を事前に購入しておいてください」と叫んでいた。そこで気づくべきだったのだが、気づかずに国際通りに向かって歩き出した。すると、国際通りは通行止めになっていて、祭りが開催されていた。那覇大綱挽の「旗頭行列」が国際通りで開催されていて、歩道を見物客が埋め尽くしていたのである。

国際通りは、那覇大綱挽の旗頭行列で通行止め。那覇市民が大勢見物していて、歩道には人が一杯。

それでも食堂を探していって見たのであるが、宮古そばを食べさせてくれる「どらえもん」という店でも、国際通りにあるファストフード店「A&W」でも順番待ちで行列が出来ていて、食事できそうもなかった。

仕方ないので、国際通りでの食事は諦め、再びゆいレールに乗って、早いが那覇空港まで戻ってきてしまった。喉もカラカラだったので、那覇空港内にある「A&W」に行ってみたのであるが、ここも5-10分ほどは待たされた。しかし、なんとか食事はできた。沖縄大衆料理ではないが、「A&W」は日本では沖縄でしか食べられないファストフード店なのと、ルートビアが飲みたかったので、アメリカナイズされたファストフードを食べられて満足はした。今日も食事が終わったら14:00だったが。

那覇空港のファストフード店、A&Wも混雑。国際通りほどではなかったけれど。
A&Wでようやく昼食。やはり沖縄来たら、ルートビアを飲まないと気が済まない。
今回の沖縄旅行で食べた食事の紹介動画です。2分程度の動画になっています。

那覇空港ラウンジで一休み

「A&W」で食事は出来たものの、混んでいるので、休憩できる状態ではなかった。それで、那覇空港一階にあるクレジットカード会員専用のラウンジに行ってみた。流石にゴールドカード会員専用のラウンジなので、待たされるということはない。福岡に比べれば人は多いが、座席にまだ余裕はあった。それで、コーラを飲みながら、この記事を書いたりしていた。まだまだ暑い沖縄の中で、マスクをしながら観光していたので、異様に喉が渇いていて、コーラも2杯、3杯とおかわりをしていた。この記事を書くのに時間がかかるため、余った時間もあまり退屈にはならなかった。

帰りの飛行機に搭乗、帰宅

15:05にラウンジを出て、手荷物検査場を通り抜け、搭乗ゲートまで向かった。帰りの全日空も沖止めの位置で待っていたので、バスでの移動になる。そのせいか、15:33から搭乗開始になるという。待合室でほとんど待たずにバスに乗り込み、機内の人になった。今回の16:05の復路便も満席で僕は座席の事前予約で、窓際が取れなかった。それどころか機体の変更により、事前予約した座席がキャンセル扱いになり、また改めて予約し直している。席は今度は通路側にした。福岡到着後にすぐに飛行機から出られるからである。ただ、席が非常脱出口に位置していたため、手荷物は棚に置かざるを得ず、手元にあるのはiPhoneとAirPods Pro本体のみ。後は棚の中だった。

座席着席後にiPhoneとApple Watchを機内モードにして、2日間で撮影した写真と動画をチェックしてみた。意外と綺麗に取れているし、動画も動きがある。これは、後で編集しがいがあるというものである。

飛行機は定刻を2分ほど遅れて発進した。全日空の便は機内Wi-Fiを使えるはずだったが、機材の故障のため、Wi-Fiは使えなかった。もっともiPhoneで写真と動画を撮影しまくったため、バッテリー残量が33%しか残っていなかったので、Wi-Fiは使えなかっただろうと思う。機内では撮影した写真と動画のチェックの後、佐野元春 & THE COYOTE BANDの「今、何処」を聴きながら過ごしていた。飛行機は結構順調に飛行し、定刻より10分早く福岡空港に着いた。

通路側の座席に座っていたため、飛行機から降りるのも早かった。ずんずん歩くと、地下鉄がタイミング良く停車していて、待たずに乗れた。それで家に帰宅した。

2年ぶりの旅行は、1泊2日という短い期間での旅になったが、久しぶりに解放感と心地よい感触を得た旅になった。新型コロナウイルスの感染時代がいつまで続くのかはわからない。しかし、もう少し、新型コロナウイルスを恐れることなく、旅行に行きたい時に行けたらいいのではないかなと思った。まだ、感染者急拡大の恐れもあるので、油断は禁物だが、2023年のゴールデンウィークにはまた、どこか行けたらいいなと思った。

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