TM NETWORK 40th FANKS intelligence Day27 ~STAND 3 FINAL~ KDDI維新ホール

TM NETWORK 40th FANKS intelligence Day27 ~STAND 3 FINAL~ KDDI維新ホール

2024年1月27日

はじめに

TM NETWORK、2024年の全国ツアーの情報を知ったのは、2023年秋にリリースされた「Whatever Comes」のシングルCDの封入チラシだった。最初はツアーのチラシが入っている事を知らなくて、見て「何、これ?」と驚いた。

ツアーの場所も地方の大都市でないところが多く、意外に感じた。ここ福岡から行けそうなところはどこだろうと調べたら、今回鑑賞に行ったKDDI維新ホールだった。場所はどこだろうと思ったら山口県の新山口駅のそばということで、福岡の博多からは新幹線で35分で行ける立地にあった。

このチケットもCD封入のチラシの先行予約で申し込みをしたところ、無事当選したので、チケットが届くのを待っていた。博多から新幹線で35分という立地の良さがあったので、今回は山口県に宿泊せず、日帰りで福岡から参加するつもりでいた。

ライブ前に湯田温泉で足湯に浸かる

ライブ当日、山口県に行くのにせっかくだからプチ観光をしようと思っていた。ただ、新山口駅からそう遠くないところはというと、新山口駅から鉄道で20分の湯田温泉が適当かなと思った。

当日は寒かったので、湯田温泉で足湯に使って気分転換をした。足だけ温泉に浸かったのだが、これが心地よい。観光客もそれなりにいて、足が温まり、ゆったりした気分を味わえた。

ライブ開演前

新山口駅のKDDI維新ホールにたどり着いたのは15:30ごろだった。会場ではグッズの先行販売していたので、パンフレットだけ購入し、駅前の椅子で風に吹かれながらiPad Proでネットを見ていた。本当はコーヒーショップに入りたかったのだが、この時点で満席状態で入れなかったのである。

16:30ごろにKDDI維新ホールの入場できる場所に移動して風除けをしていた。ここには今回のライブに参加する観客がどこから来たかを示す地図が貼ってあって、観客が自分の住んでいる場所をシールで貼れるようになっていた。

シールは当然中国地区や福岡からの参加者が多かったのだが、意外と首都圏からの遠征組も多かった。山口県への首都圏からのアクセスはそんなに良くないはずなので、よくこれだけの人が遠征に来るな、と思っていた。

16:45ごろにプロモーターが「入場の列を作りますので移動してください」とアナウンスし、観客に入場列を作らせた。ここでプロモーターは「会場内のカメラ撮影は禁止です」と繰り返し念押しのアナウンスをしていた。

16:55に予定より早く開場してしまった。パンフレットを買っていた僕はグッズ売り場には行かずに自分の席に早々に着いた。ネットで座席を見ると後ろの方だったのだが、2000人入るというKDDI維新ホールは意外に狭く、ステージは近かった。

ホール内でもプロモーターが繰り返し「場内カメラ撮影禁止です」と言っていた。そのホール内のステージは、幕がかかっていて、幕には「FANKS intelligence Day」という文字が踊っているぐらいで写真撮影しても面白くはない。BGMには何故かオペラがかかっていて、不思議な空間を生み出していた。

17:30と17:45、17:55に女性の注意アナウンスがあり、18:00ちょうどにライブは始まった。ステージの壁には3つの枠と映像があり、それがまたイメージ映像を出していた。

※ここからは、セットリストネタバレですので、ライブを楽しみにしている人はご注意ください。

セットリスト

  1. OPENING
  2. NIGHTS OF THE KNIFE
  3. DEVOTION
  4. DIVING
  5. 君がいてよかった
  6. Good Morning Mr.Roadie
  7. Green Days
  8. N43
  9. You Can Dance
  10. Electric Prophet
  11. Human System
  12. Come Back To Asia
  13. 小室哲哉ピアノソロ(Carol~Angie)
  14. Love Train
  15. Nervous
  16. Accident
  17. I am
  18. ENDING(intelligence Days)

最初のオープニングはベースの効いた不穏なテーマだった。何かが始まる雰囲気である。この時点でTMのメンバーはまだ登場せず、ステージ上のスクリーンに映像が流れるだけだった。

メンバーが登場しての最初の曲は「NIGHTS OF THE KNIFE」だった。TM NETWORKのライブにそんなに参加していない僕からすると、この楽曲をライブで聴くのは初めてである。もちろん、TMNが終了した時のラストシングルとしての印象が強く残っている。その楽曲を一曲目に持ってきたのは驚きである。

続けて、最新曲である「DEVOTION」が演奏された。ステージ上の映像では、観客がコーラスしやすいように歌詞が一部表示されていたので、コーラスしやすかった。ここでノリのいい楽曲が続くのかなと思っていた。

次は意外だった。リマスターの「SPEEDWAY」がリリースされたこともあったのだと思うが、この「SPEEDWAY」から「DIVING」が演奏されたのである。もちろん、僕にとっては初めてである。多分他の観客にとってもこの楽曲を聴く機会はあまりなかったのではないかと思う。

「DIVING」のエンディングから続けて演奏されたのは、「君がいてよかった」である。「QUIT30」からの楽曲だが、これも演奏されるのは珍しいのではないかと思う。調べたら「QUIT30」のツアーの時には演奏されていた。「QUIT30」のツアーは見に行っているから聴いているはずだが、それでもレア感満載の選曲である。

「君がいてよかった」の演奏終了後、宇都宮隆はステージを去り、木根尚登と小室哲哉の二人で新曲「Good Morning Mr.Roadie」を歌った。タイトルはステージ上のスクリーンに表示されたので、すぐに理解できた。歌詞はTMの楽器のサポートを行うローディー達に対しての感謝の念を込めた内容であり、当然音源化されていない。

再び宇都宮隆がステージに登場し、演奏されたのは「Green Days」だった。この曲もスタジオ音源化されていないと思う。ライブビデオでは聴いた記憶はあるが、生で聴いたのは初である。映像は30周年の時にも使われた木々を揺らす風が印象的に使われていた。

その次はまた「SPPEDWAY」から「N43」を演奏した。この楽曲も初めてライブで聴いた。改めて聴くといい楽曲である。

木根尚登がピアノを弾いて演奏するイントロからは想像できなかったのが、「You Can Dance」である。僕がTM NETWORKを知った頃の楽曲であり、生のライブで聴くのは初めてである。もちろん、ライブビデオでは何回も見ているが、生のリズム感はやはりご機嫌である。小室哲哉もショルキーで演奏していた。

長い不穏なイントロが演奏された後、突然静かに「Electric Prophet」の演奏へと移っていた。なんかこの楽曲を聴くとライブが終わりになるのかな、という感触を受けるが、当然この楽曲は最後ではない。

次も「この曲が最後かな」と思わせる選曲だった。「Human System」が演奏されたからである。この楽曲はアルバムリリース時にはラストの演奏と聞いている。ライブで聴くのは当然初めて。

さらに次の「Come Back To Asia」は想定外の演奏だった。この楽曲をライブで演奏する機会はない。ステージ上の映像も「humansystem」のジャケットのオブジェクトが映し出されていて、感慨に耽るものがあった。

TMのライブではお馴染みの小室哲哉のソロは、今回はピアノだけのソロだった。しかも「Carol」と「Angie」の触りをピアノソロで聴けるのは、珍しい。派手なキーボードソロではない分、じっくり楽曲に触れることができた。

ここからは盛り上げ曲に入っていく。なんの楽曲かわからないようなイントロに続いて「Love Train」が演奏されたのである。ステージ上の映像も当時のビデオクリップの映像がコラージュされていて、過去と現在を行き来するかのように演出がされていた。

そして、またなんの楽曲かわからないイントロの合間に「Nervous」一小節が組み込まれ、場内を盛り上げた末に本当に「Nervous」が演奏された。この楽曲もTMを知り始めた頃の楽曲で好きな楽曲であるが、生で聴いたのは初めてである。宇都宮隆が腕を水平に振るポーズをとり、往年のファンを歓喜させていた。

さらにイントロから想像できた「Accident」が演奏され、これまた場内のボルテージが上がった。この楽曲も生で聴いたのは初めてである。アルバム自体が後追いで聴いていたので、この楽曲がセレクトされるとは意外ではあった。

本編ラストの楽曲は、「I am」だった。イントロからは想像できなかった。イントロでテープが飛ばされ、観客席に降ってきた。観客は大喜びでテープに飛びついた。サビは観客にも歌わせていた。

「I am」の演奏が終わると、メンバー3人はステージから消えていった。そして、ステージ上の映像がツアークルーの紹介クレジットになり、エンディングとして「intelligence Days」が流れていた。「intelligence Days」が終わると、ステージ上に「次は名古屋」という意味のメッセージが投影されていた。ショーは1時間50分を切っていた。

今回のツアーは、木根尚登作曲の楽曲からのセレクトが多かったような気がするし、レア曲満載のツアーだったと思う。TMのライブで定番の「GET WILD」や「Self Control」などが一切演奏されず、滅多にライブでは演奏しない楽曲ばかりセレクトされていたので、想定外のライブだったと思う。会場自体が地方のあまり行かないところばかり選択されているのも珍しいし、興味深いライブだったと思う。

4-5月に東京、大阪、横浜でアリーナツアーも計画されているが、チケットは先行予約だけはしている。当たるかどうかはわからないが、当たったら、是非とも遠征してでも見に行きたい。

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