シュンチャンショー deアイマショウ 渡辺シュンスケ & SMA 50th Anniversary|I’M A SHOW
2025年1月18日
はじめに
僕は、福岡に住んでいた時に渡辺シュンスケのソロプロジェクト、Schroeder-Headzのことを知り、ファンになっていた。そうすると、毎年1月に開催される「シンシュンシュンチャンショー」というライブの話も知るようになった。しかし、「シンシュンシュンチャンショー」の開催は東京や、追加で大阪、名古屋だけなので、なかなか福岡から見に行くことはできなかった。
しかし、2024年に家族の問題から住まいを実家のある神奈川に戻すことができたので、東京でのライブに気軽に行けるようになった。そして、2025年は「シュンチャンショー deアイマショウ」という名称で、渡辺シュンスケの50歳の誕生日を祝うライブになることが発表された。Schroeder-Headz名義ではなく、渡辺シュンスケ名義なのは、Schroeder-Headz以外の知らない楽曲も演奏するのかな、と気にはなったが、行けるなら行ってみようと思い、所属事務所であるSMAのチケット先行予約に申し込み、無事当選した。
リハーサル見学ツアー付きの特典チケットでリハーサルを見る
2025年1月18日がライブの開催日だった。場所は東京、有楽町の「I’M A SHOW」というライブハウスである。有楽町マリオンの中にあるというので、「ここ、前は映画館ではなかったかな?」と調べたら、丸の内ルーブルという映画館が元のスペースだったことを確認した。
僕はリハーサル見学ツアー付きの特典チケットを購入していた。リハーサル見学ツアーは15:00からスタートするという。それで、12:30に家を出て、有楽町まで京浜急行と山手線で向かった。かなり早くに有楽町に着いたので、カフェでお茶を飲みながら15:00を待っていた。
14:45に「I’M A SHOW」の入り口に当たる1階のエレベーター前に来ると、すでにリハーサル見学ツアー付きの特典チケットを購入した人が列を作って並んでいた。僕も最後尾につき、案内を待った。
15:00ちょうどに案内があり、リハーサル見学者は順々にエレベーターで「I’M A SHOW」のある7階に誘導されていった。僕の順番が来て、7階にエレベーターで上がると、チケットの確認をされ、リハーサル見学者限定の渡辺シュンスケサイン入りのクリアファイルがもらえ、それから座席指定の抽選箱からくじを引かされた。リハーサル見学の座席はライブ本編の座席指定とは別で、抽選箱から引いた用紙に指定されている座席に座るよう指示された。
15:21にようやく会場内に案内された。すでにリハーサルは始まっていたので、途中からリハーサルを見る形になる。ロビーでは、渡辺シュンスケのソロアルバム、「MUSIC」が流れ続けていた。
リハーサルセットリスト
- 曲目不明
- Blue Bird
- 手紙が届けてくれたもの
- ミラーボール
リハーサルではあるが、見学者付きなので、MCは入る。「普段と変わらない形で見てもらおうかなと思います」とか「練習必要ですか? それでは”Blue Bird”やりますか?」と言ってリハーサルで「Blue Bird」をフルで演奏した。僕が会場内に入場する時にはその前の楽曲を既に演奏していたのであるが、僕が知らない楽曲だった。Schroeder-Headz名義の楽曲のようであったが。「Blue Bird」演奏後にサポートメンバーに対しての注文を入れて、演奏を修正していく。
MCで「こういうのってネタバレになります?」とか、「アンコール来たら演奏しようかと思っていますが、アンコール来なければ、このリハーサル見学者だけの特典になります」とか、「アッキーさん、転調上げたらどうですか?」などと調整しながら、「手紙が届けてくれたもの」を鍵盤ハーモニカで演奏した。アレンジがなんとレゲエ調。意外なアレンジに驚いた。途中から渡辺シュンスケはステージを降り、観客席を歩き回りながら演奏するというサービスぶりである。
演奏終わってから「これ、降りても大丈夫ですか?」とか、「このまま帰ってもいいですか?」などと、ディレクターに確認をして、「では、みなさん、本番を楽しみにしていてください」と言って、ソロアルバムの収録曲、「ミラーボール」の演奏を聴きながら、リハーサル見学ツアーは終了。ツアー参加者は会場から退出した。
グッズ販売で待たされる
リハーサル見学ツアーが終了した後、既にロビーでグッズ、CDの先行発売が始まっていた。当然、僕もニューアルバム「MUSIC」ぐらいは欲しかったので、購入希望者の列の最後尾についた。しかし、購入窓口は一つだけだったので、とにかく進捗が遅い。35分ぐらい待たされてようやく購入できる段階まできた。グッズは5000円以上、またはCDを買うとポストカードプレゼントとあったので、グッズとしてパンフレットとネックホルターを買い、CD「MUSIC」も手に入れた。グッズとCDの購入が終わった後は、一旦会場を退出。また、開場時間になったら、1階のエレベーター前に並ぶことになる。もっともグッズ、CD購入の待ち時間でかなり時間を取られたので、開場時間まで間はなかった。
開場
再度1階のエレベーター前の列に並んだ。定刻より5分遅れて、開場。僕も今度はチケットをちゃんと使用済みにしてもらって入場し直した。ライブハウスなので、ドリンク代は別途取られる。ドリンクはやはりビールを頼んだ。ふとグッズ売り場を見ると、僕が並んでいた列がそのまま長蛇の列として続いているようである。先に買っておいてよかったなと思った。
ライブハウス内に入って、ビールを飲みながらiPhoneでネットを見て開演時刻まで暇を潰した。先に書いたように、ここは元々は映画館だったので、座席は映画館のシートをそのまま流用している。だから座り心地はかなりいい。ドリンクホルダーも付いているので、ビールのグラスの置き場所にも困らない。
17:34に場内は暗くなり、ライブ本編はスタートした。
第1部セットリスト
- 渡辺シュンスケの詩の朗読
- newdays
- 背番号
- コーヒー
- BAKU – NOTE
- 夢の中のふたり
- 空飛び猫
- samida-rain
- Swallow Song
最初、渡辺シュンスケ一人が登場して、詩を朗読した。音楽の演奏ではないので、驚きの演出である。「後、何回、…」と、自分が50歳になったことに対する心の思いを吐露したような内容の詩だった。
詩の朗読が終わると、演奏に入る。イントロだけではなんの楽曲かわからなかったが、「newdays」だった。最近、Schroeder-Headz名義でもよく演奏する楽曲である。ただ、今回はギターも入るので、音の厚みはすごい。
次からは聞いたことのない楽曲が続く。全てボーカル入りである。最初の楽曲は、ニューアルバム「MUSIC」から「背番号」を演奏した。ジャズ要素の強いSchroeder-Headzの時に比べると、ボーカルが入ることでポップさが増しているように感じる。
MCが入る。「”シュンチャンショー deアイマショウ”というイベントにお越しいただいてありがとうございます」とか、「”シンシュンシュンチャンチョー”というイベントを30代の頃から続けてきて、50歳になりました」とか「今日は弾き語りの曲とかやりますので楽しんでいってください。」などと話し、次の楽曲に移る。
次も当然ながら初めて聞く曲である。やはりニューアルバム「MUSIC」から「コーヒー」を歌った。少し重い感じのする楽曲ではある。当然、ボーカル入りである。
続けて、やはりボーカル入りの初めて聞く楽曲を演奏した。イントロから佐野元春の「Strage Days」を思い出したが、歌が入ると全く違った。少しスローテンポの感じのする楽曲である。これも「MUSIC」から「BAKU – NOTE」という楽曲だった。アウトロでサポートメンバーのソロ演奏が入るので盛り上がる。そして、実は渡辺シュンスケ自身がエレキギターを弾いていた。キーボードではなくて。
MCでギターを弾くことについての話をしていた。30歳でニューヨークでエレキギターを買って、PUFFYのライブでギターを演奏したそうである。実際は音は出ていなかったとの話だったが。そして、ここまで演奏した楽曲のタイトルの説明をして、「もう1曲、コロナの時にできた曲です。」という話をしてから「夢の中のふたり」をピアノ弾き語りで演奏した。
続けて演奏したのは、Schroeder-Headz名義のボーカル曲、「空飛び猫」だった。この楽曲は馴染みがあるのでリラックスして聴けた。この楽曲は大貫妙子のボーカルがオリジナルであるが、今回のライブは渡辺シュンスケがセルフカバーしていた。
次の楽曲は全く知らなかった。バラードではあるが、Schroeder-Headz名義でも渡辺シュンスケ名義の楽曲でもない。オリジナルは小泉今日子が歌った「samida-rain」という楽曲だそうである。渡辺シュンスケが小泉今日子に提供した楽曲でもなく、単にカバーしただけである。
MCで、楽曲説明を行う。「今日は2部構成で、1部は歌物を、2部はSchroeder-Headz中心で演奏しています」と話ししてから、1部のラスト曲、「Swallow Song」を歌い切った。この楽曲も「MUSIC」に入っている。
「Swallow Song」が終わったら、1部は終了。15分の休憩に入る。ビールを飲んだので、トイレに行って、休憩していた。
第2部セットリスト
- Petal
- A Day of Snow
- ハルシュラ
- Rhapsody in Summer
- Brand New Season
- Bleu
- 曲目不明
- absence of absolutes
- Blue Bird
第2部は、環境音のSEが効果的に使われていた。最初の楽曲は「Petal」だった。この楽曲をライブで聞いたのは初めてではないかと思う。静かな雰囲気がマッチする楽曲だった。
続いたのは、「Day of Snow」だった。この楽曲もライブで聞いたことがないような気がする。「Petal」から落ち着いた雰囲気を継続しながら演奏が続いているような感じはしていた。
一転して3曲目に「ハルシュラ」が演奏された。1,2曲目の落ち着いた雰囲気からテンポや気分が上がるような選曲である。
SEが雨の音や蝉の鳴き声を流す中、夏を表現する楽曲である、「Rhapsody in Summer」が演奏される。さらに明るいテンポのいい楽曲になったことで、気分は良くなっていく。
さらにアップテンポな楽曲は続き、「Brand New Season」へと続く。この楽曲はあるラジオ番組のオープニング曲として使われているので馴染み深いのだが、改めてライブで聴くと盛り上がる。
MCが入る。「渡辺シュンスケです。50歳です」という話から、「これまではSchroeder-Headzからの楽曲で春夏秋冬を表現してみました」とという話をしていた。そして、新曲を披露した。「Bleu」で、この楽曲は、2024年9月の近藤康平とのコラボライブでも披露していた。
次も新曲だろうと思うが、タイトルは不明。リハーサルで一部だけ聞いた楽曲である。いい感じのする楽曲である。
続けて、「absence of absolutes」が演奏される。この楽曲は僕は好きな楽曲なのだが、ライブで演奏を聴いた記憶がない。なので、とても新鮮に聞こえるし、この楽曲の演奏の難しさを知っているから、とても興奮していた。
MCが入る。そしてサポートメンバーの紹介になる。ドラムは柏倉隆史、ベースは真船勝博、ギターは藤田顥である。藤田顥は佐野元春のサポートでも一緒に活動しているので、僕としてはお馴染みの人である。
そして、第2部最後の曲が演奏される。リハーサルでも聴くことができた「Blue Bird」だった。この楽曲も好きだが、ラストに持ってくると重みを感じる。
もう一回メンバー紹介をして、「ありがとうございます」と言って、バンドメンバーはステージから去った。当然、観客はアンコールを要求する。
アンコールセットリスト
- 手紙が届けてくれたもの
- ミラーボール
メンバーがステージに再登場し、渡辺シュンスケと藤田顥は、50とフレームが作られた伊達メガネをかけていた。そして、アンコールは、リハーサルで「演奏しないかも」などと言っていた「手紙が届けてくれたもの」を鍵盤ハーモニカを吹きながら演奏した。リハーサル以上に途中から観客席を歩き回り、鍵盤ハーモニカを吹きながら演奏するので、観客は大興奮だった。そして、演奏が終わったと思ったら、藤田顥がギターで「ハッピー・バースデー」を奏でて、サポートメンバーが演奏する。
その後、歴代マネージャーがバースデーケーキをステージに持ってきて、渡辺シュンスケは感動していた。さらにステージ上から写真撮影も行なっていた。
その後、お知らせを話しした。グッズとかCDのアナウンスと、今後のライブ出演予定の話をしていた。そして、CD「MUSIC」の話から収録曲の「ミラーボール」の話に飛んで、「この楽曲演奏していなかった。後でやります」なんて話をしていた。で、藤田顥に「50代ってどうですか?」と聴いて、藤田顥は「50代は早いよー」なんて話していた。藤田顥の声を聞いたのは初めてである。それで、「50代は当たって砕けないようにしたい」なんて話をした後、最後の楽曲である「ミラーボール」を歌い出した。
演奏も終わり、サポートメンバー紹介を行い、メンバー全員が手を取って挨拶をした。そして、ステージを去り、公演の全てが終了した。時間を見ると20:00になっていた。
僕に取っては初めての「シュンチャンショー」であったが、楽しいひと時を過ごせた。福岡にいた時にはここ数年、満足のいく演奏時間でライブを楽しめなかった分、存分に楽しませてもらった気分である。
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