6 アンダーグラウンド
No Image | 原題 | 6 UNDERGROUND |
レーベル | Netfilx/SKYDANCE | |
制作年度 | 2019年 | |
上演時間 | 128分 | |
監督 | マイケル・ベイ | |
出演 | ライアン・レイノルズ、メラニー・ロラン、コーリー・ホーキンズ | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL PLUS 5.1ch 英語 | |
字幕 | 日本語 |
あらすじ
仲間を数字で呼ぶ特殊部隊は、秘密作戦を繰り広げ、その作戦から脱出することにしていた。特殊部隊のメンバーは戸籍上では皆死んだことになっていて、幽霊として任務に当たっていた。そんな彼らの次の任務は、トゥルベキスタンの独裁者ロヴァクを打ち倒し、彼の民主派の弟ムラットを政権の首長に置くことだった。そのために特殊部隊はロヴァクの部下の将軍を抹殺し、香港のペントハウスに監禁されているムラットを救助する。そして、ロヴァクを打ちのめすべく行動を起こす。
レビュー
映画界で「破壊王」と呼ばれるアクション監督のマイケル・ベイが、Netflixで映画を撮影し、公開したのがこの「6 アンダーグラウンド」です。Netflixでの配信なので、興行収入は不明ですが、映画批評家からは辛口の批評を受けています。ただ、視聴者からはまずまずの評価になっています。
映画はストーリーがあるようでないような作品に仕上がっています。自分の戸籍上の生存を打ち消し、幽霊となった6人のエキスパートが、トゥルベキスタンの独裁者ロヴァクを打ち倒し、民主派の弟であるムラットを政権の首長に置くために奮闘するというのが主軸です。ただ、その設定よりも派手なアクションシーンを描写することに主眼を置いたマイケル・ベイは、とにかくアクションシーンの連発を繰り広げています。
アクションシーンの派手さは、Netflixだからというのもあるでしょうが、人の首が飛んだり、血糊が大量に飛び散ったりと、やりたい放題に感じます。それを見ているのはそこそこ楽しいのですが、ストーリーが置き去りにされている感があり、途中で話がわかりづらくなるという欠点も持っています。特に時系列が過去に遡ったり、現在に戻ったりが激しいので、そこの理解がしづらいところがあると言えます。
特殊部隊のリーダーである1を演じたのがライアン・レイノルズですので、意外と軽い演技になっているかと思います。物語途中で1がスマートフォンを兵器にして使うシーンが多々ありますが、その中で「THX」というプログラムがあり、そこのシーンでルーカス・フィルムが持っていた「THX」サウンドシステムのサウンドトラックが流れるのは、お遊びかなと思います。
特殊部隊のメンバーは、基本各自の身は各自で守るという鉄則があり、4が危機に陥ったときに1は「4を無視しろ」というのですが、他のメンバーが4を救いに行ってしまい、その分ロヴァクの逃走に時間稼ぎされてしまうという話もあります。物語全体を見ていて、キャラクターの造形がちょっと甘いかなと思わざるを得ません。キャラクターの人となりがあまり描かれていない部分があり、感情移入はしづらいといってもいいかと思います。
映像はHD画質での鑑賞ですが、基本高精細で、色乗りも十分にあると感じます。ただ、暗いシーンでは映像圧縮の弊害も感じられ、若干ブロックノイズが散見されるシーンもあります。音響は5.1chサラウンドですが、4K版がDOLBY ATMOSなのを受けて、ベッドの5.1chでもサラウンド感は抜群にあります。DOLBY DIGITAL PLUSというロッシーな圧縮方式なので、少し音が薄い感じもしますが、空間再現力はなかなかあると感じます。
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