バトルシップ(HD/Netflix)/Apple TVで観た映画のレビュー

バトルシップ(HD/Netflix)

No Image 原題 BATTLESHIP
レーベル UNIVERSAL PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2012年
上演時間 131分
監督 ピーター・バーグ
出演 テイラー・キッチュ、アレキサンダー・スカルスガルド、リアーナ
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語
字幕 日本語

あらすじ

 頭はいいが素行不良のホッパーは、バーでブリトーを注文していたサムという女性に一目惚れし、ブリトーを求めてコンビニに不正侵入し、警官に追いかけられる。そんなホッパーは兄の助言もあって海軍に入隊する。海軍でも素行不良が目立ち、サムが提督の娘であることもあって、ホッパーの立場は無くなっていた。米国海軍は同盟国との合同軍事演習リムパックを開催していて、軍事訓練を始めていた。その頃、ハワイから地球に似た星に向けて発信した電波を受信したエイリアンが、地球目指して飛来する。5隻の宇宙船に乗ってきた彼らは地球の衛星と衝突し、1隻は破損して香港やその周辺の地域に墜落する。残りは太平洋に着水する。正体不明のエイリアンの船を認識したアメリカ海軍は調査を行おうとするが、エイリアンの船は周辺にバリアを張ってしまい、バリア内にいたリムパック参加の数隻だけが調査をすることになった。しかし、調査を開始した軍はエイリアンの攻撃に会い、駆逐艦が撃沈させられる。それとともに次第にエイリアンの素性やその目的が明らかになっていく。それを阻止しようと、生き残った軍隊の中で階級が一番上のホッパーが軍を指揮することになるのだが。

レビュー

 2012年に公開され、ハズブロのボードゲームをベースに映画化したアクション大作が、この「バトルシップ」です。残念ながら映画の評価はあまり芳しくなく、アメリカ国内での興行収入は製作費を大きく下回る成績を残しています。しかし、2020年6月7日現在、Netflixでは「人気のある映画」のカテゴリーの中に入っており、マニア的に人気を獲得している映画であります。

物語は最初、ホッパーという主役のキャラクターを描くことと、ハワイから地球に似た星系に向けて電波を送信するという二つの出来事を描くことから始まります。この導入部は実のところ後でいろいろ効果が出てくる演出になっていますので、最初から映画に没頭できる環境にした方がいいかと思います。ホッパーはバーでブリトーを注文したものの店員に断られたサムを気に入り、コンビニに潜入してまでブリトーを手に入れようと悪戦苦闘します。この描き方が、後々のホッパーのキャラを描くのに重要になっています。

 その後、ホッパーは兄の勧めで海軍に入るのですが、素行不良で軍を退任させられそうになるところが、成長感がないなと感じる部分であります。そんな状況下でアメリカ海軍は同盟国とのリムパックを開催するのですが、途中から宇宙から来た正体不明の物体に遭遇するところから、物語は本格始動します。そこに至るまでの展開がやや長いと感じる部分であります。

 正体不明の物体の一部は香港他の都市に墜落し、犠牲者も出しているのですが、そこの部分は発端部に過ぎず、太平洋に着水した物体が軍に対して攻撃を仕掛けるところから本格的な展開に変わってきます。宇宙から来たエイリアンは、バリアを張って軍の大半をバリアの外に排除し、バリア内の数隻の駆逐艦を攻撃していくところから事態は深刻化していきます。そしてエイリアンと戦うたびに次第にエイリアンの目的が明らかになってきます。

 アメリカ軍の駆逐艦が攻撃され、指揮系統が破壊されたため、生き延びた中で一番位の高かったホッパーが艦長になり、撃沈した日本の駆逐艦の艦長ナガタが彼をサポートする形で行動をともにしますが、この二人のコンビがなかなかいい味を出しています。それと同時にハワイにいるサムが軍の行動により負傷して義足で歩く退役軍人とともに山に登り、そこでエイリアンと遭遇し、次第にエイリアンの企みが明らかになっていくのは、いい展開だと思います。

 物語は後半、映画のタイトルでもある「バトルシップ」、つまり退役した戦艦ミズーリが退役軍人やホッパーらとともに復活し、エイリアンと壮絶なバトルを繰り広げますが、ここのシーンは迫力があります。最新機器や兵器のない中、退役軍人のフォローのもと、復活を遂げるミズーリは見ていて喝采をあげたくなります。このミズーリの活躍が、物語の後半で大きな意味を持ってきます。

 映像はHD画質ではありますが、意外と解像感のある映像で、見ていて不満を感じない映像を提供しています。色乗りも十分にあり、海の青さ、ハワイの緑の山など、くっきりはっきりしている映像が魅力的です。音響もDOLBY DIGITAL 5.1chですが、AVアンプのDOLBY SURROUNDモードで鑑賞すると、いかにもイマーシヴな擬似三次元サラウンドが再生され、魅力的なサラウンドを提供しています。

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