ボーン・レガシー(HD/Netflix)
No Image | 原題 | BOURNE LEGACY |
レーベル | UNIVERSAL STUDIOS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2012年 | |
上演時間 | 135分 | |
監督 | トニー・ギルロイ | |
出演 | ジェレミー・レナー、レイチェル・ワイズ、エドワード・ノートン | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL PLUS 5.1ch 英語 | |
字幕 | 日本語 |
あらすじ
CIAが密かに進めてきた作戦が、ジェイソン・ボーンの自身の覚醒により公になる危機に晒される。そのため、CIAはジェイソン・ボーンが関わっていた作戦を含め、その他の作戦も全て中止し、その他の作戦に関わっていた工作員の抹殺を目論んだ。その他の作戦である「アウトカム」の工作員であったアーロンは、トレーニングに励んでいたが、彼も抹殺のターゲットとなり、命を狙われる。アーロンは特殊任務のために心身を強化する薬を飲んでいて、それが尽きかけていた。その薬を求めて、アーロンは以前彼を見ていたマルタ博士を探し当て、彼女から薬をもらおうとするが、マルタも命を狙われていた。二人は暗殺者から逃走し、薬を求めてマニラまで移動する。
レビュー
マット・デイモンが主演のジェイソン・ボーンを務め、大ヒットを記録した「ボーン」シリーズの続編にして、新たな主人公アーロンを迎えて、CIAが極秘に進めていた作戦の中止とそれに関わった人たちの抹殺を企むようになり、命を狙われたアーロンの必死の戦いを描いた映画がこの「ボーン・レガシー」です。ジェイソン・ボーンは出演しておらず、別の作戦という設定で物語が進行していきますが、映画の評価は今ひとつで、興行収入としても製作費はカバーできず、残念な結果に終わっています。
映画の世界観は、ジェイソン・ボーンの活躍した世界と同一になっていますが、ジェイソン・ボーンの関わっていた作戦ではなく、CIAが進めていた別の作戦である「アウトカム」に関わっていたアーロンが、CIAの秘密抹殺により命を狙われることになり、彼の心身を強化する薬を投与していたマルタ博士と接触して彼女から薬をもらうために奮闘する、という展開になっています。しかしながら、アクション映画でありながら、アクションが思ったほどには多くなく、サスペンス的展開が多いことから、物語的に単調な感じがします。
CIAはジェイソン・ボーンの覚醒により発覚しそうになる作戦を潰すため、その他並行で動いていた作戦も中止することになりますが、そのために関係者を全て殺そうとするストーリーが、恐ろしいところであります。それは工作員の抹殺だけでなく、「アウトカム」作戦のために工作員に投与していた薬を開発していた研究者や博士たちまで抹殺するという無謀な展開を進めてしまいます。その辺にこの映画の粗がありそうな気がします。
アーロンはその中で抹殺者の攻撃を交わし、薬の研究をしていたマルタ博士を救い出し、薬を求めてフィリピンのマニラまで移動していきますが、その辺の場面転換は意外性はあると言えそうです。ただ、アーロンの超人性はあまり目立っておらず、アーロンを熱演しているジェレミー・レナーの活躍にも関わらず、あまり盛り上がってこない気がします。アーロンとマルタが物語後半で一緒に行動してアーロンの超人性を維持するワクチンの注射にまで至りますが、その展開には無理があると言えなくもないです。
映画のクライマックスはマニラでの激しいバイクチェイスになり、アーロンを抹殺すべく同じ「アウトカム」作戦に関わっていたNo.3という工作員との死闘になりますが、No.3も急に登場するため、感情移入がしづらく、アーロンとマルタの危機感があまり伝わってこない感じがします。マニラの渋滞道路上でのバイクチェイスはそれなりに面白いのですが、あまり派手ではないなというのが感想です。
映像はHD画質でありますが、意外と高精細な感じは受けます。ただ、圧縮率が高いせいか、ブロックノイズが散見されるシーンがあります。色乗りは十分ですが、SDRの輝度のため、思ったほど鮮やかな色彩ではなく、いかにもHD映像という色彩をしています。音響はDOLBY DIGITAL PLUS 5.1chサラウンドですが、終始フルチャンネルサラウンド効果が発揮され、AVアンプのDOLBY SURROUNDモードで視聴しますと、イマーシヴなサラウンドが提供されています。
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