ゴーストバスターズ(4K UHD/iTunes Movies)
No Image | 原題 | GHOSTBUSTERS |
レーベル | SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1984年 | |
上演時間 | 105分 | |
監督 | アイヴァン・ライトマン | |
出演 | ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス | |
画面 | 2.40:1/DOLBY VISION | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 | |
字幕 | 日本語 |
あらすじ
ニューヨーク市立図書館に幽霊が出るようになった。大学で超常現象を研究していたピーター、レイ、イーガンの3人は図書館に調査に出かけるが、幽霊に驚かされ、方々の体で逃げる。そして、大学からは研究費を打ち切られた3人は、ゴーストバスターズという会社を起こし、ニューヨークで発生する幽霊たちを捕まえる仕事で金を稼ぐことになる。初めに高級ホテルの幽霊を退治したゴーストバスターズの元に、ニューヨーク市内のあちらこちらから幽霊退治の依頼が来る。そして、評判を聞きつけたウィンストンという黒人も仲間に参加する。その頃、高級アパートに住んでいたディナの部屋で異変が起こる。幽霊の王ゴーザの門が開こうとしていたのである。ピーターはディナの部屋を調べるが、異常はなく、ディナとはデートの約束をしようとしていた。そして、ディナに幽霊が取り憑き、近隣の住人ルイスにも幽霊が取り憑き、ゴーザが復活しようとしていた。ゴーストバスターズの活躍が広まるにつれ、環境局の職員が環境違反である、というイチャモンをつけにきて、捕獲していた幽霊を解放してしまう。そして、復活したゴーザと解き放たれた幽霊がニューヨークで暴れ出す。市長はゴーストバスターズに事態の収集を依頼する。
レビュー
1984年に公開され、大ヒットを記録した幽霊映画が、この「ゴーストバスターズ」です。制作費が30百万ドルなのに対し、北米だけで243.6百万ドルを稼ぎ出し、大成功を収めると同時に、続編やリブート作など、様々なタイプのシリーズを生み出した傑作であります。映画の評価もかなり高く、Rotten Tomatoesの批評家評価は97%、観客評価は88%と高水準の評価を受けています。
映画としては幽霊映画のジャンルに入るのですが、幽霊映画というよりはゴーストバスターズというヒーローが活躍する、ヒーロー物という側面が強い映画になっていると思います。最初は大学で超常現象を研究していたピーター、レイ、イーガンの3人が、自らゴーストバスターズという会社を起こし、ニューヨークで発生する幽霊たちを退治していく様は、悪を倒すヒーローと同一に見ることができます。ただ、ヒーロー物としては主人公たちがふざけているシーンが多く、ヒーロー然としていないところが、この映画の特徴かなと思います。
幽霊退治の映画ではありますが、前述のようにふざけているシーンが多いので、深刻なホラー映画には分類できず、コメディ映画として見たほうが適切であるかなと思います。主人公たちの態度も結構笑わせるシーンが多いですし、幽霊退治のシーンも白熱としているというより、お笑いに分類されるのかなという印象を持ちます。クライマックスでも人類最大の敵がマシュマロ・マンというギャグには笑わせるものがあります。
ゴーストバスターズの人気が出るにつれ、幽霊退治の依頼が殺到し、メンバーが一人増え、環境局がイチャモンをつけてくるというところは、定番のストーリーかなと思います。特に環境局の人間が環境違反だと言って、ゴーストバスターズが管理している幽霊管理装置の電源を切ってしまい、幽霊がニューヨークに溢れ出してしまうところは、よくある役人の印象が強く、困った人だなと思わせてしまうところでもあります。
ニューヨークの高級アパートに住むディナの部屋から幽霊の王ゴーザの扉が開こうとしていますが、それに付き合ったのがピーターであり、ディナが変わり果てた姿になった後も、彼女を救おうとします。ここで面白いのは、ディナに気のある隣人のルイスもディナと一緒にゴーザの配下の幽霊になってしまい、その気のなかったディナと共にゴーザ復活の役割を果たしてしまうところにあると思います。そのゴーザの復活をゴーストバスターズがどう食い止めるかが、クライマックスの見どころになっているかと思います。
映像は4K UHD/DOLBY VISIONで収録されていますが、システムの都合上HDR10で鑑賞しています。マスターが35mmフィルムであるために、フィルムグレインは多めに出ます。昼の屋外のシーンではそんなに目立ちませんが、夜の光学合成のシーンなどでは、フィルムグレインが目立つようになります。解像度はまずまずあります。HDRの効果は抜群で、幽霊のシーンなどで威力を発揮します。音響はDOLBY ATMOSで再ミックスされています。元がDOLBY STEREOなのですが、DOLBY ATMOSにリミックスされた音響効果は、結構前後左右上下に音が移動し、幽霊たちの移動感をよく表していると思います。
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