47 METERS DOWN(Blu-ray)
邦題 | 海底47m | |
レーベル | ANCHOR BAY ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2017年 | |
上演時間 | 89分 | |
監督 | ヨハネス・ロバーツ | |
出演 | クレア・ホルト、マンディ・ムーア、クリス・J.ジョンソン | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 | |
字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
リサとケイトの姉妹はメキシコに休暇に来ていた。リサが恋人に振られ、傷心状態になっていたためである。ケイトはリサを元気付けるため、海底の中に入ってサメを鑑賞するツアーに参加する。リサはそのツアーに余り乗り気ではなかったが、ケイトに勧められ、二人で船からクレーンで吊られた籠の中に入って、サメの鑑賞ツアーに出かける。しかし、そのツアーの最中、籠を吊るしていたケーブルが切れ、籠は海底47mまで落ちてしまう。海底に取り残された二人は、サメが回遊する中、なんとかして脱出を試みるが、酸素タンクの残りも少なくなってきた。
レビュー
主人公の姉妹が、海底のサメを鑑賞するツアーに参加したものの、鑑賞用の籠のケーブルが切れ、海底に取り残されてしまい、急激になくなっていく酸素タンクとサメの恐怖と戦いながらなんとか生き延びようとするサスペンスパニック映画が「海底47m」です。低予算映画ではありますが、2017年のサマーシーズンに公開され、予想外のヒットを記録している映画であります。
映画としては、本編はほぼ海底でのシーンが主になっていますので、密室サスペンスの色合いが強くなっています。しかし、サメによる恐怖や酸素切れの恐怖というものが今ひとつ迫真感がなく、サスペンス色が弱いのではないかという気がします。鑑賞していると、リサとケイトの姉妹は助かるだろうという予測がついてしまい、物語の展開が単調に感じるところがあります。
もっとも、物語後半での一旦助かったと思わせながらさらにどん底に落として、リサとケイトの二人が絶望に陥る中からの救出劇と、その後の予想外の展開は、こちらの予想を外した展開になっていて、多少の面白みはあるかと思います。そういう展開でラストを迎えるか、という落としどころは、物語的には意表をついていて、絶望感を感じるところはあります。
リサとケイトの二人しか物語の進行に関与していないので、彼女たちの感じる恐怖感や絶望感が観客に伝わればもっと物語は面白くなったと思うのですが、残念ながらそこまでの感情移入をできるキャラ設定ではなかったので、物語後半に至るまでは退屈に感じる展開になっているかと思います。リサの何もできない姿勢と、逆に行動的なケイトの二人の立ち位置が、物語をパターン化していると言えます。
映像は素晴らしい解像度と色乗りをしています。海をテーマにした映画は、撮影に困難を与えるものになる、という言い伝えがありますが、この映画は映像的には魅力を感じる色彩を放っていて、その点だけは好意的に評価したいと思います。音響はdts-HD MA 5.1chだけの収録で、効果音としてのサラウンド感はないのですが、オーケストラのサウンドは十二分にサラウンドしていて、全般的には評価できるサウンドデザインを作り出していると言えます。
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