AVENGERS:INFINITY WAR(4K UHD Blu-ray)/アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

AVENGERS:INFINITY WAR(4K UHD Blu-ray)

AVENGERS:INFINITY WAR 4K UHD Blu-rayジャケット 邦題 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
レーベル BUENA VISTA HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2018年
上演時間 149分
監督 アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
出演 ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ
画面 2.39:1/HDR10
音声 DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch スペイン語、日本語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語
字幕 英語、スペイン語、フランス語、日本語、韓国語、北京語、タイ語

あらすじ

アスガルドの民を乗せた船は、サノスとタイタン人の船に攻撃を受け、住民の半数が死に至る。ソーもサノスには敵わずに瀕死の状態になり、生き残っていたロキは四次元キューブをサノスに渡そうとしてサノスを殺そうと企み、それが失敗してサノスに殺される。船に乗っていたハルクもサノスには敵わず、地球に逃れる。地球のサンクタムに落ちたハルクはバナーに戻ったが、ドクター・ストレンジに知られることになり、ドクター・ストレンジはトニー・スタークに応援を求める。サノスはタイタン人を地球に送り、地球に二つあるインフィニティ・ストーンを奪取しようと企んでいたのである。二つあるインフィニティ・ストーンのうち一つはドクター・ストレンジが所有していた。トニー・スタークとドクター・ストレンジ、ピーター・パーカーはタイタン人と戦うが、タイタン人の船に乗り込んでしまい、地球から離れたタイタン星に辿り着く。その頃、ソーはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーと遭遇する。ソーは自分の武器を求めてロケットとグルートと共に武器を作る惑星に行くことになる。残ったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々は、サノスと対峙するが、ガモーラが秘密にしていたインフィニティ・ストーンのありかをサノスに知られ、それを手に入れるためにガモーラは命を落とす。そして、ピーター・クイルたちはトニー・スタークたちと合流し、サノスからインフィニティ・ストーンを取り返そうと作戦を練る。地球にもう一つあるインフィニティ・ストーンは、アベンジャーズのヴィジョンの額にあったが、ワンダと一緒にいるところをタイタン人に襲われ、危機一髪に陥る。それを助けたのがスティーヴ・ロジャースたちだった。ヴィジョンのインフィニティ・ストーンを守るべく、スティーヴ・ロジャースたちはワカンダに移動し、ティ・チャラの援軍を求める。タイタン人も総力を持ってワカンダに攻撃をかけ、スティーヴたちは防戦するが、形勢は不利な状況だった。そして、サノスは次々とインフィニティ・ストーンを自分の手にしていく。サノスの狙いは6つあるインフィニティ・ストーンを全て手に入れ、全宇宙の半数の生命体を抹殺することだった。

レビュー

マーベル・シネマティック・ユニバースの19作目に当たり、スーパーヒーロー大集結の「アベンジャーズ」シリーズ第三弾に当たるのが、この「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」です。当初は「インフィニティ・ウォー Part1,2」というタイトルで制作されていましたが、物語は一本ずつ完結させたほうがいいという理由で、「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」の2部構成として制作されました。製作費はなんと3億ドル以上かかっていますが、北米のチケット売り上げだけで7億ドル近くを稼ぎ出していて、大ヒットを記録しています。映画評論家、観客の評価もかなり高く、成功した映画として語り継がれています。

この「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は、これまでの「アベンジャーズ」と同じく、単独映画で出演してきたスーパーヒーローたちが総集結して共通の敵であるサノスと戦う展開が待っていますが、その集結が主役格だけでなく脇役キャラにも見せ場がたくさんあり、また、世界観が違うと思われていたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々も合流して活躍を見せるという離れ技を見事にやってのけたところに、この映画の魅力があると思います。

そして、今回の敵であるサノスを倒すべく、ヒーローたちが戦いを挑むのですが、この「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の特徴はサノスにヒーローたちが負ける、ヒーロー敗北の結末が待っているところに、衝撃の展開があると言えます。アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーたちの活躍にもかかわらず、サノスに傷をつける程度しか攻撃できず、サノスが6つのインフィニティ・ストーンを集めて全宇宙の生命体の人口を半数にするという企みを防ぐことができなかったことに、物凄いジレンマを感じるところであります。

むしろ、この「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では主役がサノスで、アベンジャーズたちは脇に回っている感じすらします。トニー・スタークはニューヨークのピンチの時にもスティーヴ・ロジャースに連絡を取ろうとはしません。それは、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で起きたアベンジャーズの内部分裂のわだかまりをトニー自身が感じているからですが、そうした状況から、アベンジャーズが再集結してサノスに一体として戦うということもなく、それぞれバラバラの状況で戦いを強いられる結果になっています。

サノスが起こそうとしている全宇宙の生命体の人口を半分にするというジェノサイドは、物凄い恐怖感を与えるものになっていますが、サノス自身は過去からいくつもの惑星で人口を半分抹殺するという行為をこなしているため、本人はいいことをしている感覚でいます。人口を半分にすることで環境汚染等から解消されるという利点もあるものの、神でもないサノスが人口を半分にするというジェノサイドを行なっていることは、許されるものではないと思います。

物語ラストで全宇宙の生命体の人口を半数にしてしまったサノスのために、アベンジャーズの面々の半数がチリとなって消えていく様は、インパクトあるものと思います。エンドクレジット後のおまけ映像では、ニック・フューリーとマリア・ヒルまでもがチリとなって消えていきますが、ニックがチリになる少し前に発信機で誰かと連絡を取ろうとしたところが描かれており、それが今後の展開で生かされるものといえます。そして、最後に「サノスは帰ってくる」というサノスが主役であるかのような一文を表示して、映画は終わりを告げます。

映像は4K/HDR10で収録されています。映像のソース・フォーマットは6.5KのIMAX DIGITALカメラで撮影されていますが、マスターフォーマットは2Kにダウンコンバートされていますので、この4K UHD Blu-rayも2Kからのアップスケール4Kでの収録になっています。解像度は不満はないレベルになっていますし、色彩もカラフルで立体感を感じさせるところがあります。音響はDOLBY ATMOSで収録されており、音響効果が全方位から空間に漂うようなサラウンドが聴かれ、魅力的なサウンドデザインをしています。

この輸入盤4K UHD Blu-rayはアメリカのベストバイで売られていた限定スティールブック仕様のボックスセットの第3作でありますが、メニュー画面から日本語が選択でき、字幕と音声に日本語が入っています。単独で売られているディスクもその仕様のようですので、日本から輸入盤で購入しても、英語に苦労することはないと言えます。

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