BATTLE:LOS ANGELES(Blu-ray)
邦題 | 世界侵略:ロサンゼルス決戦 | |
レーベル | SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2011年 | |
上演時間 | 116分 | |
監督 | ジョナサン・リーベスマン | |
出演 | アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲス | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語、フランス語、ポルトガル語 DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語 |
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字幕 | 英語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語 |
あらすじ
アメリカのウエストコーストを中心に落下していた多数の隕石群。しかしこれはただの隕石ではなくて、エイリアンの地球侵略だった。エイリアンの地球侵略は全世界に及び多数の犠牲者を出す。その中でアメリカ海兵隊の1小隊が、エイリアンの侵攻を食い止めようと、奮闘していた。途中で生き残った民間人を引き取り、決死の戦いを続ける小隊。しかし形勢は不利だった。世界がエイリアンに侵略されていく中、彼らは自分の国を守ろうと最後の戦いに出る。
レビュー
この2010年から2011年にかけて、エイリアンが地球を侵略するという映画が2本公開されましたが、今作「世界侵略:ロサンゼルス決戦」はその内の1本になります。もうひとつの作品「スカイライン」はヒットしませんでしたが、この「世界侵略:ロサンゼルス決戦」はそれなりの成果を挙げていたと思います。
90年代にヒットした「インデペンデンス・デイ」とは違い、今作では、アメリカ海軍のエイリアンとの死闘を中心に描いたもので、民間人も出てきますが、あまりその視点では描かれず、基本はアメリカ軍バンザイ映画になっていると思われます。
この手のアメリカが侵略される映画というのは大抵現実の世界でアメリカが敵対している国やイデオロギーをカリカチュアしたものといえるのが定番ですが、今作では一体何が現実のアメリカの敵なのかよく分からない所があります。
多分製作にゴーが出たのは2-3年前ではないかと思うので、その頃のアメリカといえば中東あたりのテロ国家が敵ではないかと思いますが、そう意図があったのかどうかが今ひとつ判別していません。エイリアンが全世界に広がっているというところからしても、テロとは少し違うような気がしています。
しかし、見えない敵に士気の下がる軍の高揚を目指した作品であるというところには考えられる話で、とにかく軍の活躍がメインでドキュメンタリータッチで描かれていることからも、アメリカという国の現実を反映したような作品であることは間違いないようです。
ドキュメンタリータッチと書きましたが、具体的に言いますと、戦闘シーンの軍人目線の手ぶれカメラですとか、少し埃っぽい感じの映像、決して撤退しようとしない不屈の精神、そういったものが全編に渡って描かれていて、ある種の独特の映画作りを感じる所ではあります。
クライマックスがアメリカ万歳すぎるかなと思うところがあり、またロサンゼルスだけで物語が完結してしまったところなどは、ご都合主義的感じも受けます。戦闘シーンは派手で楽しいのですが、飽きるところもあり、出来としてはそれなりの評価となってしまいます。期待していた分ちょっとがっかりの面も否めません。
そういえば、「アバター」でも海兵隊のタフな女兵士を演じたミシェル・ロドリゲスが本作でも同じような役で登場してきます。男だらけの小隊の中、紅一点といったところなのですが、彼女のこれまでのキャリアを振り返ると、こういう強い女の役ばかりなので、またハマっているなという感じがします。その他の役者といえば主人公マイクを演じたアーロン・エッカート以外はちょっと知らない役者さんばかりなので、リアリティがあるなと思った次第ではあります。
なお、この映画は日本では2011年9月まで公開が延期されていましたが、アメリカでは3月に公開されています。本来ならば日本でも春に公開される予定だったのですが、エイリアンの侵略シーンで津波の映像が入っていたために東北太平洋地震の被災者に配慮して延期になったと聞いています。同様の作品には劇場公開中止になってしまった「ヒアアフター」などがあります。
画質は、大半のシーンで鮮明な映像を提供しています。さすがに煙や埃の舞うシーンなどで、多少のフィルムグレインが散見されますが、その他はデジタル処理の影響か、ノイズレスの映像を堪能することができます。音響はdts-HD MAでの視聴です。サラウンド感は結構あるのですが、派手な戦闘シーンが多いのにもかかわらず、意外とおとなしい印象を受けます。アンプの性能のせいかもしれませんが、一因としてサブウーハーがあまり響かないというところにもそういう感じを受けるのかもしれません。爆発シーンなどもあまり迫力を感じないイメージがあります。
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