CAPTAIN AMERICA:THE WINTER SOLDIER(4K UHD Blu-ray UK)
邦題 | キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー | |
レーベル | WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2014年 | |
上演時間 | 136分 | |
監督 | アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ | |
出演 | クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン | |
画面 | 2.40:1/HDR10 | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch ドイツ語、イタリア語、日本語、ラテンスペイン語、フランス語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch カナダフランス語 | |
字幕 | 英語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ノルウェイ語、ラテンスペイン語、スウェーデン語、フランス語、カナダフランス語 |
あらすじ
シールドの所有する船が、フランスのテロリストによって支配されてしまう。キャプテン・アメリカやシールドの面々はテロリストの排除に動くが、その中でブラック・ウィドウだけは船に隠されていた情報をUSBメモリーに転送して、持ち帰ってくる。シールドは全世界の安全を守るため、インサイト計画というプロジェクトを推進していた。それは空飛ぶ空母ヘリキャリアを3艦造船し、衛星からの情報を元に敵を排除するというものであった。しかし、そのプロジェクトの推進中、シールドのニック・フューリーは警察の面々に攻撃を受け、死んでしまう。そして、ニック・フューリーだけでなく、キャプテン・アメリカも抹殺のターゲットになっていた。現代に蘇ったキャプテン・アメリカは早朝のランニングで知り合ったサムという男の助けを借りて、ブラック・ウィドウと共にシールドの秘密について調査を始める。その結果、シールドはすでにキャプテン・アメリカの宿敵ヒドラによって制圧されていた。そして、ヒドラが開発した秘密兵器、ウィンター・ソルジャーが過去から現代にわたって、暗殺計画に参画していて、今回もキャプテン・アメリカ排除のために行動を起こしていた。ウィンター・ソルジャーと戦ったキャプテン・アメリカは、ウィンター・ソルジャーがかつての友、バッキーであることに驚きを隠せなかった。ヒドラに制圧されたシールドは、ボスであるピアースの指示の元、人類抹殺の計画を走らせていく。
レビュー
第1作の「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」の最後で現代に蘇り、「アベンジャーズ」で他のヒーローと共にニューヨークでのチタウリとロキの攻撃を退けたキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースが現代のアメリカで、シールドにまつわる謎と、新たな敵、ウィンター・ソルジャーとの戦いを描いたシリーズ第二弾が、この「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」です。興行収入は北米だけで製作費を大きく上回り、また、批評家、観客からの評価もかなり高いものになっている作品であります。
「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」では、第二次世界大戦でのナチスドイツのヒドラとの戦いを描いていましたが、今回の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」では、現代で起こる事件を描いたものになっているため、より親近感が湧くと同時に、監督であるアンソニー&ジョー・ルッソの演出が冴えているのか、第1作目と比較して、格別に面白い展開になっているのが特徴です。それでもキャプテン・アメリカが相対する敵は、やはりヒドラというのも、一貫性を持ってストーリーテリングされていて、筋が通っていると言えます。
今回、ヒドラはすでにシールドの中に潜入し、シールドを事実上支配しているという設定が、キャプテン・アメリカをピンチに陥らせている原因になっています。本来味方のはずのシールドが敵になってしまったため、キャプテン・アメリカが頼れるのはシールドのマリア・ヒルと、アベンジャーズの一員であるブラック・ウィドウ、朝のランニングで知り合ったサムという黒人男性のみになってしまうところが、キャプテン・アメリカの危機を感じさせるものになっていて、テンションが上がります。サムは軍事機密であるファルコン計画を使用し、ファルコンとしてヒーロー初参戦します。今後もキャプテン・アメリカと共に戦いを共にするので、ファルコンの存在も大きいと言えます。
キャプテン・アメリカの敵は第二次世界大戦で壊滅させたはずのヒドラであり、ヒドラが生み出した改造人間ウィンター・ソルジャーがキャプテン・アメリカを追い詰めます。過去いくつもの暗殺事件に関わっているウィンター・ソルジャーが今回の事件でも大暴れしますが、その本質はキャプテン・アメリカのかつての友、バッキーであり、それを知ってしまったためにキャプテン・アメリカがウィンター・ソルジャーを倒しきれないというためらいが生じているのも、物語を盛り上げる要素になっています。ウィンター・ソルジャーの能力はかなり高く、キャプテン・アメリカと同等の力を得ているので、互角の戦いをするところが興味深いところであります。
物語は、シールドの長官であるニック・フューリーが警察の攻撃を受け、またウィンター・ソルジャーからも攻撃を受け、死亡してしまうというところから、怒涛の展開で話が進んでいきますが、ニック・フューリーの死は偽装であり、物語終盤で復活して、ヒドラの一員であり、ニック・フューリーのボスであるピアースと対峙するところが、緊迫感を持っています。このシーンにとどまらず、この映画自身が緊迫感を切らすことなく、終始高いテンションで物語が進行していくので、見た人の満足感は高いと言えるのではないでしょうか。
おまけ映像の一つは、ヒドラが人体改造を行なっているシーンが挿入され、クイックシルバーとスカーレット・ウィッチがカメオ出演しています。これは「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」での布石になるものといえます。もう一つのおまけ映像は、ウィンター・ソルジャーがスミソニアン博物館で自身の解説文章を読み、自分の認知について混乱している様子が描かれています。
映像は4K/HDR10での収録です。映画のマスターデータは2Kですので4K UHD Blu-rayの画質はアップスケールになるのですが、解像度は不満のないところまで仕上がっています。細部がよく見通せていて、立体感を感じる映像になっています。明るいシーンが多いのですが、その色の再現性はHDR10ならではの効果が出ていて、魅力的な映像に仕上がっています。音響はDOLBY ATMOSでの収録で、没入感を感じさせるサウンドデザインがなされています。ファルコンが空中を飛翔するシーンなどでは映像と音響が同期していて目眩を感じるほどですし、銃撃シーンは自身の周囲に着弾音が鳴り響き、銃で撃たれた感覚が味わえます。
なお、このイギリス版4K UHD Blu-rayの「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は、日本語字幕、日本語吹き替え音声がついています。メニュー画面も日本語化されているので、視聴するのは非常に楽です。三作品が入ったボックスセットを購入したのですが、三作品とも日本語化されているようです。
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