THE EXPENDABLES 2(Blu-ray)
邦題 | エクスペンダブルズ2 | |
レーベル | LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2012年 | |
上演時間 | 102分 | |
監督 | サイモン・ウェスト | |
出演 | シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム ジャン-クロード・ヴァン・ダム |
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画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 7.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語 | |
字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
バーニーが率いる命知らずの傭兵軍団、エクスペンダブルズにチャーチから仕事が入る。墜落飛行機に積んであった機密資料の奪取を、バーニーは依頼される。そして、その仕事のアドバイザーとして、マギーという中国人女性を同行させられることになる。墜落した飛行機にたどり着き、資料の入手に成功をするが、バーニーたちの前にヴィランという敵が現れる。彼は、バーニーの部下のビリーを人質に取り、資料を受け取るが、ビリーは殺されてしまう。そして、資料を手にヴィランは何処へと消える。マギーを問い詰めたバーニーは、その資料が、旧ソ連の核兵器に使うプルトニウムを隠した地図であったことを話す。ヴィランはそのプルトニウムを使って、世界の地図を作り変えようとしていたのである。それを阻止するために、バーニーたちは、ヴィランの後を追う。
レビュー
第1作のヒットを受け、続編として製作されたのがこの「エクスペンダブルズ2」です。今回もアクションスター勢揃いですが、残念ながら北米の興行収入では、制作費を下回り、ヒットというには厳しい数字になっています。
物語は、ストーリーもあるものの、どちらかというと、アクションシーン主体という映画になっています。それも当然のところで、アクションスターが勢揃いしているので、それぞれの面子を立てようとすれば、必然とアクションシーン主体になります。残念なことに、格闘シーンを見せる面子が、一部に限られるので、そのキャラに集中してしまい、傭兵軍団全員が均等に活躍しているわけでもないのが、残念とも言えます。
特にジェット・リーは、物語本編とは関係のない序盤の戦闘シーンだけの登場にとどまり、前作とは違い、物語に関わらないので、そこが残念とは言えます。その代わりに味方に付くのがチャック・ノリスで、彼が凄腕のガンマンというところに、美味しいところを持っていくなと思わせるところがあります。
そして、本作の目玉としては、チャーチ役のブルース・ウィリスと、トレンチ役のアーノルド・シュワルツェネッガーが、第1作目に続いて登場することでしょうか。第1作目は、単にカメオ出演しましたよ、という感じでしたが、今作ではこの両名もクライマックスの戦闘シーンで銃を撃ちまくり、敵をばったばったと倒していくので、爽快感が生まれます。両名ともいい歳になっているかと思いますが、そのアクションシーンは健在かと思います。
もう一つ、今作の目玉は、敵であるヴィランを、ジャン-クロード・ヴァン・ダムが演じていることかと思います。最初、サングラスをかけて登場するので気がつきませんでしたが、サングラスを取ると、あのヴァン・ダムです。今作では、スタローンとヴァン・ダムの1対1のタイマン勝負が見られるのも、見応えがあるかと思います。ヴァン・ダムのお得意の回し蹴りが見られるのは、嬉しい限りです。
そう考えると、この映画は、80年代、90年代のアクション映画を見てきた人への、サービスのような映画だと思います。登場キャラが皆その時代に活躍し、そしてフェードアウトしていった人たちばかりですので、若い人にはあまりアピールできないような気がします。もちろん単なるアクション映画として見ても、それなりには楽しめるかと思いますが、やはりスターたちの過去作を見てきている人にとっては、感慨深いものがあります。
ストーリー自体は、仲間を殺され復讐に燃えるバーニーとその仲間たちの物語と、ヴィランの野望をセットで描いていますが、傭兵部隊、という位置付けからは、少し離れたような気がします。一緒に行動するマギーというキャラも、プルトニウムの地図のことを知ってはいますが、それ以上に格闘の方に長けているので、戦っているシーンが美しく見えるところではあります。その分、ストーリーの設定が弱いと思えます。
映像はフィルム撮影のためか、粒子が散見されます。また、CG丸わかりのシーンとか、背景が写真のシーンとかも分かってしまうほど、映像は鮮明です。しかし、一部シーンではピンボケしているシーンもあり、手放しで褒められるほどの画質ではないと思います。音響は7.1chを5.1chにダウンコンバートして試聴しましたが、こちらはかなり迫力のあるデザインをしています。銃撃シーンの空間包囲感は、魅力的なところがあります。
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