I AM BRUCE LEE(Blu-ray)
邦題 | アイ アム ブルース・リー | |
レーベル | SHOUT! FACTORY | |
制作年度 | 2012年 | |
上演時間 | 94分 | |
監督 | ピート・マコーマック | |
出演 | ブルース・リー、コビー・ブライアント、ミッキー・ローク | |
画面 | 1.78:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 dts-HD MA 2.0ch 英語 |
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字幕 | – |
あらすじ
中国人俳優として、初めて世界的スターになったブルース・リー。若くしてこの世を去ったブルース・リーの人生について、その人生観、家族との関係、ブルース・リーが提唱したマーシャル・アーツの形式、ジークンドーの教え、そしてブルース・リーが出演した映画について、ブルース・リーに影響を受けた格闘家やミュージシャン、ブルース・リーと関係を持った妻のリンダや娘シャノン、ジークンドーの師匠ダン・イノサントなどの証言を交え、ブルース・リーという人を浮かび上がらせるドキュメンタリー。
レビュー
若くしてこの世を去った世界的アクションスター、ブルース・リーの人となりを浮かび上がらせるドキュメンタリーが、この「アイ アム ブルース・リー」です。アメリカのテレビ局、スパイクTVで放映され、同局の最高視聴者数を記録した作品で、ブルース・リーの魅力を伝える出来の良いドキュメンタリーとなっています。
作品は、ブルース・リーと関わりを持った人たちのブルース・リーに関する証言と、ブルース・リーに影響を受けた格闘家やミュージシャンたちのブルース・リーに関係する見解、そして、ブルース・リーの珍しい過去のフッテージを交え、ストーリーを進めています。特にブルース・リーと関係を持った妻のリンダや娘のシャノン、ジークンドーの師匠でもあるダン・イノサントなどの証言は、かなり貴重であると言えます。
また、ブルース・リーに影響を受けた総合格闘家やミュージシャンたちのブルース・リーに関係する証言は、ブルース・リーがいかに偉大であったかが、緻密に語られています。今の総合格闘技が、ブルース・リーの提唱していたジークンドーの流れを汲んでいることが証言で語られ、ブルース・リーの思想が現在も続いていることが明らかにされます。
ブルース・リー本人の証言は、過去のバラエティ・ショーでの出演時のインタビューや、家族が撮影した8mmフィルムなどで語られますが、その映像には貴重なシーンが多数あり、伝説の1インチパンチの映像や、テレビのオーディション映像など、ブルース・リーを追いかけるものとしては、たまらない映像が多数収録されています。
ドキュメンタリーは、ブルース・リーの誕生から時系列的に語られています。前半は、ブルース・リーの青春時代や、詠春拳の指導についての話、アメリカでの下積み時代の話などが語られ、中盤から後半は、ジークンドーの誕生と発展、テレビや映画への出演時のエピソードなどが語られています。なので、これを見れば、ブルース・リーという人が何者なのかがかなり明確になります。
ブルース・リーの出演したTVドラマや映画のフッテージも多数使われ、感慨深いものがありますが、特に「グリーン・ホーネット」や「ロング・ストリート」などのTVドラマからのフッテージは、なかなか見られないものがあるため、見ていて新しい発見をするところでもあります。関係各所の努力もあったと思いますが、映画も製作会社の違う「燃えよドラゴン」も含め、全映画からのフッテージが見られるのは、心地いいものと思います。
映像はインタビューシーンは鮮明ですが、過去のTVドラマや映画からのフッテージ、ブルース・リーの出演しているバラエティ番組、スクリーンテストなどの映像は当時のフィルムの解像度の制限もあり、決して良好とは言えない状態です。とは言え、記録としては重要な映像なので、画質についてはどうこういう話でもないと思います。音響はなぜかドキュメンタリーなのに5.1chサラウンドで収録されており、映画からのフッテージのシーンで、サラウンドを効かせる構成になっています。あまり意味はないですが、ドキュメンタリーに没頭できる仕掛けにはなっていると思います。
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