IRON MAN 2(4K UHD Blu-ray UK)
邦題 | アイアンマン2 | |
レーベル | WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2010年 | |
上演時間 | 124分 | |
監督 | ジョン・ファヴロー | |
出演 | ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル | |
画面 | 2.35:1/HDR10 | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch イタリア語、日本語、ラテンスペイン語、フランス語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch カナダフランス語 | |
字幕 | 英語、イタリア語、日本語、ノルウェイ語、ラテンスペイン語、スウェーデン語、フランス語、カナダフランス語 |
あらすじ
トニー・スタークが自らアイアンマンであることを明かした時、ロシアではイワン・ヴァンコが父の死を見とっていた。イワンは父の残したハワード・スタークとの共同設計図であるアーク・リアクターを自ら製作し、トニーに復讐を図る。それから半年後、アイアンマンのおかげで世界が平和になりつつある中、トニーは国防省の裁判に召喚される。アイアンマンのスーツが軍事兵器だと訴え、スーツを軍のものにしようとする国防省に対し、トニーは様々な手を使いその追求を交わす。そのトニーはアーク・リアクターのエネルギーであるパラジウムの毒が体を侵食していて、生命の危機を感じ始めていた。トニーは会社を秘書であるペッパーに任せ、勝手気ままな行動を起こす。モナコでF1レースに参戦した時、イワンがリアクターを持つスーツを着てトニーに襲いかかる。しかし、トニーは危機一髪のところハッピーの運転する車に助けられ、アイアンマンになってイワンの攻撃を防ぎ、イワンを捕らえる。イワンは刑務所に入るが、スターク・インダストリーズのライバル企業ハマー社の社長ハマーによって解放され、トニーの持つスーツのようなものが欲しいと持ちかける。イワンはそれに乗るふりをして、独自の活動を始める。トニーの勝手気ままな活動は続き、軍人のローズは過去のアイアンスーツを着てトニーと対峙する。
レビュー
シリーズ1作目の「アイアンマン」が大ヒットを記録したために、その続編であり、マーベル・シネマティック・ユニバースの1作品として制作されたのが、この「アイアンマン2」です。制作費は1作目よりもかかりましたが、1作目同様大ヒットを記録し、興行収入は製作費を大きく上回る結果を出しています。ただ、1作目と比較すると、批評家、観客の評価は水準並みの高さになっていて、1作目ほどの評価は得られませんでした。
第2作目である「アイアンマン2」は、前作「アイアンマン」に比べると魂が高揚する瞬間はなかったと思います。それは、主役であるトニーが、自分の体の中に埋まっている金属片が心臓に達するのを防ぐアーク・リアクターが、返ってトニーの体に毒になっていて、トニー自身の自分との戦いがメインになっているからだと思います。アーク・リアクターのエネルギー源であるパラジウムが次第に体を侵食していく様は、トニーの絶望感を感じ取ることができます。そのパラジウムに代わるエネルギー源をスターク・エクスポのパビリオン配置から見つけ出すというところに、父ハワードからの贈り物であると言えます。
そのトニーに襲いかかる今回の敵は、ロシア人のイワン・ヴァンコという男で、彼の父であるアントン・ヴァンコはかつてトニーの父であるハワード・スタークと共同でアーク・リアクターを開発していたものの、アメリカを追われ、ロシアで不遇の人生を送っていたため、、スターク一家をイワンは呪っていた設定になっています。そのイワンが自身でアーク・リアクターを開発し、スーツと鞭を作り、トニーに襲いかかるというのが今回の敵のあらましです。
実は敵はイワンだけでなく、スターク・インダストリーズのライバル企業ハマー社の社長ハマーも敵の一人であり、軍に取り入って稼ぎを出そうとするハマーにとって、アイアンスーツは喉から手が出るほど欲しい兵器であり、そのためにイワンと契約を取り交わすほどです。ただ、ハマーという人物自体が軽い演出をされているために、強敵という印象は受けません。彼の存在はコメディ・リリーフ的立ち位置にいると言えます。
今作から登場するキャラクターの一人がブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフであり、最初は新入り秘書かなと思いつつ見ていると、実は「シールド」のニック・フューリーの部下であり、マーシャル・アーツの使い手であるという実力を見せています。ハマー社で警護に当たる警備員との戦いで、トニーの付き人であるハッピーが一人の警備員と苦戦している中、ナターシャは複数人をあっという間に倒してしまうところなどは、彼女の実力がものすごいところにあると言えます。
映像は4K/HDRでの収録です。マスターデータは2Kなので、アップスケール4Kなのですが、解像度に不満を感じるところはありません。またHDR10による色の鮮やかさや明暗のコントラストは、魅力的に見えるところがあります。音響はDOLBY ATMOSですが、Disneyの4K UHD Blu-rayの音圧の低さはちょっといただけません。ボリュームを上げないとDOLBY ATMOSの効果は発揮されないと思いますが、ボリュームを上げた後のDOLBY ATMOSはそれなりに効果を発揮しています。特にクライマックスのドローンとアイアンマンとの戦いは、空からドローンが降りてくる感覚が強く、三次元サラウンドの効果を感じることができます。
なお、このイギリス版4K UHD Blu-rayの「アイアンマン2」は、日本語字幕、日本語吹き替え音声がついています。メニュー画面も日本語化されているので、視聴するのは非常に楽です。「アイアンマン」、「アイアンマン2」、「アイアンマン3」の三作品が入ったボックスセットを購入したのですが、「アイアンマン」だけ日本語が入っていないようで、「アイアンマン3」も日本語化されているようです。
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