IRON MAN 3(4K UHD Blu-ray UK)
邦題 | アイアンマン3 | |
レーベル | WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2013年 | |
上演時間 | 130分 | |
監督 | シェーン・ブラック | |
出演 | ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル | |
画面 | 2.40:1/HDR10 | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch イタリア語、日本語、ラテンスペイン語、フランス語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch カナダフランス語 | |
字幕 | 英語、イタリア語、日本語、ノルウェイ語、ラテンスペイン語、スウェーデン語、フランス語、カナダフランス語 |
あらすじ
1999年のスイスでのニューイヤーパーティにトニー・スタークは出席していた。そこでキリアンという科学者と出会うが、「話をしよう」と言い残したままトニーはキリアンのことを忘れて、女性科学者と一夜を共にしていた。それから時が経って、チタウリによるニューヨーク攻撃を防いだ後のトニーは、彼らの脅威に対して精神を病んでいて、パニック発作を起こしたり、72時間も寝ないでアイアンスーツを開発したりしていた。その頃、キリアンは脳の強化について研究していて、ペッパーに近づく。キリアンが怪しいと思ったハッピーは彼の配下の男を追うが、人間爆弾になった男の爆破をもろに喰らい、病院に入院する。マスコミではマンダリンと呼ばれるテロリストのことで持ちきりだった。そのマンダリンがハッピーの怪我に関係していることを知ったトニーは、自宅の住所をマスコミを通じてマンダリンに告げて宣戦布告するが、マンダリンの攻撃を自宅に受け、済んでのところで脱出に成功する。地方に逃げたトニーは、人間爆弾のことを調べて、次第にマンダリンの正体に近づいていく。そのマンダリンは、最終的にアメリカ大統領をターゲットにしていた。
レビュー
マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ2の最初の作品であり、アイアンマンが単独で活躍するシリーズの3作目にして最終作が、この「アイアンマン3」です。これまで「アイアンマン」シリーズの監督をしてきたジョン・ファヴローは製作総指揮に回り、「リーサル・ウェポン」シリーズのシェーン・ブラックが監督と脚本に抜擢されています。興行収入は北米地区では製作費を大きく上回り、大ヒットを記録していると共に、映画批評家、観客ともに比較的高い好意的評価を与えている作品であります。
3作目ともなると、目新しさが薄れていく部分はありますが、これまでの「アイアンマン」シリーズや「アベンジャーズ」を踏まえ、トニー・スタークが心に傷を負っている様子が描かれ、単にヒーローが活躍をするのではなく、ヒーローが苦悩する姿も描いていて、その辺は興味深いところがあります。とはいうものの、トニー・スタークを演じるロバート・ダウニー・Jrの飄々とした演技がその心の傷に対して軽やかに感じる部分もあり、あまり深刻に描かれていないのが救いではあります。
今回の敵にテロリストであるマンダリンではありますが、マンダリン自体は影武者であり、実態はエクストリミスという人体改造物質を開発してテロを行なっている、キリアンという男が真のマンダリンであります。それまでのマンダリンは影武者なので俳優がマンダリンに扮してテレビ電波をジャックして、テロ行為を正当化していますが、実の所キリアンがアメリカ大統領を狙い、副大統領を大統領にしようと企んでいます。そのキリアンは13年前にスイスでトニーに売り込みをかけるのですが、トニーに約束をすっぽかされ、そのために復讐に走るという、トニーの性格が今回も敵を産んだ設定になっているところが、シリーズのお約束のようなところがあります。
トニーは精神的に病んで、アイアンスーツを多数作り上げますが、それはクライマックスの戦いで効果を発揮します。アイアンスーツがクライマックスで多数登場し、ジャーヴィスのコントロールの下、エクストリミスによる人体改造を受けたマンダリンの兵士たちを圧倒する姿は、クライマックスに相応しい場面になっています。その分、トニーがアイアンスーツを着て活躍する場面は少なく、そこが作品の印象を今までのシリーズと異なった雰囲気にしている部分もあります。
ペッパーはキリアンに捕まり、エクストリミスによる人体改造をされてしまいますが、それがクライマックスで対キリアンの兵士として、予想外の活躍をします。これまでも重要な場面でなんとか活躍をしてきたペッパーですが、「アイアンマン3」でのクライマックスでの活躍は、シリーズ随一ではないかと思います。また、ハッピーも物語前半ではかなり活躍します。ただ、前半で負傷してから出番はほとんどなくなりますが。
映像は4K/HDR10での収録になっています。映画のマスターデータが2Kなので、アップスケール4Kなのですが、解像度の不満はないです。HDR10による鮮やかな色合いや、暗い場面でのコントラストの効果など、結構見どころはあります。音響は劇場公開時からDOLBY ATMOSであったためか、イマーシヴ・サラウンドの効果は絶大であります。音が頭上を駆け巡り、重低音が唸り、サラウンド効果は絶大であると言えます。ただ、音圧は低いので、ボリュームを上げる必要はあります。
なお、このイギリス版4K UHD Blu-rayの「アイアンマン3」は、日本語字幕、日本語吹き替え音声がついています。メニュー画面も日本語化されているので、視聴するのは非常に楽です。
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