JOHN WICK:CHAPTER 2(Blu-ray)
邦題 | ジョン・ウィック:チャプター2 | |
レーベル | LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2017年 | |
上演時間 | 122分 | |
監督 | チャド・スタエルスキ | |
出演 | キアヌ・リーヴス、コモン、ローレンス・フィッシュバーン | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語 | |
字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
亡き妻の遺産である子犬と自動車を失ったことで、ロシアン・マフィアに復讐を果たしていたジョン・ウィック。彼の復活を聞きつけ、裏社会で彼を再び殺し屋に仕立て上げようという動きがあった。イタリアン・マフィアのサンティーノは、父の遺産を獲得し、裏社会を牛耳っていた妹をなきものにすべく、ジョン・ウィックを暗殺者として選定する。ジョンは最初断っていたが、今度は自宅を破壊され、やむなくサンティーノの妹抹殺に動き出す。彼女の元に訪れたジョン・ウィックは、サンティーノの妹が自殺することで、目的を失う。そして、妹の死を知ったサンティーノは、世界中の殺し屋に、今度はジョン・ウィックの抹殺を依頼する。かくして、ジョン・ウィックは、殺し屋を倒しながら、サンティーノを倒す以外に方法がなくなる。
レビュー
キアヌ・リーヴスが主演をしてヒットを記録した「ジョン・ウィック」の続編であるのが、この「ジョン・ウィック:チャプター2」です。前作以上の大ヒットを記録し、キアヌ・リーヴスの復活を印象づける映画になっています。また、映画の出来としても高い評価を受けています。
前作は、ジョンの最愛の妻の形見である犬と、自動車を失ったことで、ロシアン・マフィアに復讐をするという展開で話は進んでいましたが、今作も冒頭シーンは、その続き、という展開で導入部は描かれています。ロシアン・マフィアの叔父がジョンの抹殺に動いていて、ジョンはそれをかわしながら、叔父と停戦協定を結ぶというつかみはOKな展開をなしています。
で、実際の話は、イタリアン・マフィアのサンティーノが、今度はジョンの復活を受けて、自身の勢力を拡大すべく、妹の支配するテリトリーを自分のものにしたくて、妹の抹殺をジョンに依頼するという展開になっています。でも、その話自体もつかみでしかなく、本当のメインの話は、サンティーノがジョンの抹殺に動き、世界中の殺し屋が懸賞金のかけられたジョンの抹殺に動き、その脅威からジョンがいかにしてかわしていくかが、物語の中心になります。
ジョンが生命の危機に瀕し、襲いかかる殺し屋をどうやって倒していくかが、物語の中心になりますが、彼に協力する殺し屋等もいたりして、ジョンの過去のつながりを実感させる展開になっています。伝説の殺し屋であるがゆえに、ジョンの名前は裏社会で広まっていて、誰でも知っている、というのは結構面白いと思います。
また、ジョンが敵を倒すのに使うアクションが見ごたえがあり、映画の魅力を醸し出すことに一役買っています。ガン・アクションがメインになりますが、それにカンフーを組み合わせたコリオグラフは、今回も健在で、様式美のようなものを感じます。ただ、今回はジョンが傷つくシーンも多く、ジョンの危機を伝えるのに、結構印象的なシーンが多かった気がします。
ラストも印象的で、ジョンの行く末が安定なものではなく、絶えず危機を背負って逃亡の世界に入り込んでしまうというのも、第3作への伏線のような感じがして、興味深い気がします。ジョンの生き死にのキーを握るウィンストンの指示が、ジョンの生命を握っているというのは、物語に余韻を残していると思います。
映像は解像度が高く、色乗りも十分で、魅力的な映像を提供しています。ローマ・ロケやニューヨーク・ロケなど、季節の空気感がよく出ている色合いになっているかと思います。音響はDOLBY ATMOSですが、サラウンドが結構ナチュラルながら、効果的に鳴っている印象があります。絶えず音に包み込まれている感じがしますが、それがアクションシーンのサポートをしていると感じます。
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