THE LITTLE GIRL WHO LIVES DOWN THE LANE(Blu-ray)
邦題 | 白い家の少女 | |
レーベル | KINO LORBER | |
制作年度 | 1976年 | |
上演時間 | 91分 | |
監督 | ニコラス・ジェスネール | |
出演 | ジョディ・フォスター、マーティン・シーン、アレクシス・スミス | |
画面 | 1.85:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 2.0ch 英語 | |
字幕 | – |
あらすじ
アメリカの田舎町。白い大きな家にリンという少女が一人で住んでいた。彼女の元にハロウィーンの夜、フランクという若者が訪れるが、母も父もいない家に一人で住んでいるリンという少女に不信感を覚える。そして、大家であるフランクの母が、彼女の元に尋ねてきて、彼女の秘密を探ろうとするが、リンはフランクの母を殺してしまう。その痕跡を消そうとした時、マジシャンのマリオと出会い、次第にマリオとリンは親しくなっていく。マリオはフランクの母の遺体を隠す手伝いをし、フランクの疑念をもかわそうとするが、マリオも病気で死んでしまう。そして、リンへの疑念を確信に変えたフランクは、リンを追求するが、リンはある決断をする。
レビュー
今や大女優となったジョディ・フォスターが少女時代に出演したスリラーがこの「白い家の少女」です。ジョディ・フォスターの他にも、マーティン・シーンなど、結構有名どころを脇に配置して、物語の厚みを持たせています。
物語は、白い大きな家に一人で住んでいる少女、リンの秘密を探る近隣の人々が、次々にリンの餌食になっていく、という話です。リンは、頑なに人を拒み、彼女の秘密を探ろうとした人々は、次々に殺害されていき、彼女はそれを平然と受け入れる、という展開で、スリラーに分類されるものと思います。
リンが、なぜ一人で暮らしているかは、物語が進むにつれ、会話で明らかにされていきますが、彼女を執拗に追い詰めるフランクや、リンと親しくなったマリオがリンの秘密を知るにつれ、彼女の餌食になっていくのは、そこはかとなく怖い感じがします。
舞台となっている田舎町も、雪が積もるような寒い町で、その寂しさ感が、物語を深く演出しているような感触があります。雪や雨が、寂寥感を表している感じがあり、リンという少女の孤独感と、その内面に秘めた怖さみたいなものを表現するのに一役買っているかと思います。
登場人物自体があまり多くないので、心理サスペンスとしても、それなりの出来になっているかと思います。執拗にリンに迫るフランクと、その母、リンと親しくなるマリオ、そして、リンに不審を抱く警察官などが、彼女に翻弄されていく様子が物語を面白くさせているかと思います。
画質は、フィルムが古いせいもありますが、フィルムグレインが結構出ていて、いかにも古い映画、という雰囲気の画質を演出しています。物語冒頭のクレジットでは、フィルムについたゴミも散見されます。ただ、色乗りについては、十分な感じを受けます。音響はdts-HD MA 2.0chですが、実際はモノラル音声です。昔の映画にしては、音質は悪くなく、そこそこの音質でサウンドトラックを聞かせてくれます。
コメント