PHENOMENON(Blu-ray)/フェノミナン/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

PHENOMENON(Blu-ray)

PHENOMENON CUT Blu-rayジャケット 邦題 フェノミナン
レーベル TOUCHSTONE HOME ENTERTAINMENT
制作年度 1996年
上演時間 123分
監督 ジョン・タートルトーブ
出演 ジョン・トラヴォルタ、キーラ・セジウィック、フォレスト・ウィテカー
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 5.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語
DOLBY DIGITAL 2.0ch スペイン語
字幕 英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

ジョージは気のいい独身男で、仲間に恵まれていた。彼はシングルマザーのレイスに好意を抱いていたが、レイスは素っ気なかった。ジョージの37歳の誕生パーティの夜、ジョージは空から光の玉が落ちてくるのを発見し、昏倒してしまう。そしてそこから彼の身に異変が起こる。ジョージは超能力を身につけ、1日に何冊もの本を読破し、果樹園で行方不明になっている食中毒に当たった少年を発見し、皆の役に立とうとする。しかし、その能力を発揮するごとに仲間は彼に恐怖心を抱き離れていく。逆にレイスとは関係が深まっていくのだった。ジョージは古本市で仲間に説明しようとするのだが、そこで再び光の玉を見て昏倒してしまう。そしてジョージは寿命が尽きかけていることを知る。

レビュー

1994年のクエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」で人気が復活したジョン・トラヴォルタが主演をしたことでヒットを記録したのがこの「フェノミナン」です。物語としてはファンタジーとラブ・ストーリーがミクスチャーされたものになっています。

物語としてはジョン・トラヴォルタの気のいい男性という定着したイメージをフルに発揮している物になっているかと思います。トラヴォルタ演じるジョージという男性は、仲間から愛され、独身ではありますが平凡で幸せな生活を送っています。それが超能力を身につけた後も、本質的には変わらないという点で一貫性があるかと思います。

ジョージは超能力を身につけることで、様々な能力を発揮しますが、それがトラブルの元になっていきます。仲間はその能力を恐れ、無線で送られていた暗号を解読したことで、FBIに尋問を受ける羽目になり、次第に孤立していく様が描かれています。ジョージの本質は変わっていないにもかかわらず、超能力のせいで、周囲との関係性が変わるというのが、物語の伝えたい事柄かなと思います。

そんな中でもジョージをずっとサポートし続けるのがドクと、ネイトで、ネイトはジョージのお陰である女性と出会い、親交を深くしていくようになります。また、ドクもジョージの能力には驚くものの、最終的には彼の本質を思い出し、彼の擁護をするようになっていきます。

この作品はラブ・ストーリーとしても機能していて、ジョージが気を寄せるシングルマザーのレイスとの関係がどうなるかを描いていくのも物語の一つとして興味深いものがあります。シングルマザーであるレイスは、過去にどんないきさつでシングルマザーになったのかは描かれませんが、ジョージの行為に対して最初は素っ気ない態度をとっています。それがジョージの本質を知るにつれ、関係が変わっていくのが見所の一つかと思います。

レイスとの関係もそうですが、父親がいないことで、ちょっと他人に対して警戒心のあるレイスの子供とジョージの関係性もレイスの関係性と絡んで大切な要素かと思います。子供が次第に心を開いていくのが、ストーリーが進行していく中で分かるようになり、ジョージという人なりが分かるようになっています。

最後はジョージはこの世を去りますが、彼の残した種は仲間やレイス等に引き継がれ、彼亡き後も誕生パーティが開かれるという心温まるエンディングになっています。ここで大ヒットを記録したエリック・クラプトンの「チェンジ・ザ・ワールド」がかかり、いい余韻の中エンディングを迎えるという具合になっています。

映像は、物語の雰囲気を出すためか、暖色系に色が偏っていて、赤みがかかっています。また、解像度は今一つという感じで、Blu-rayとしては少々不満の残る画質になっています。かつてTHXレーザーディスクでリリースされたものも持っていますが、画質的には大きく印象が異なるというものではないので、マスターとなったフィルムの特徴がそうだったのかなと思います。音響はdts-HD MA 5.1chですが、そんなにサラウンドする作品ではないかと思います。レンジはそれなりに広いと思いますが、基本的にフロント重視のサウンドで、所々で環境音がサラウンドするという構成になっています。

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