PREDATOR/シュワルツェネッガー/プレデター/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

PREDATOR

PREDATOR DVDジャケット 邦題 シュワルツェネッガー/プレデター
レーベル 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT
制作年度 1987年
上演時間 106分
監督 ジョン・マクティアナン
出演 アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース
エルピディア・カリーロ
画面 1.85:1/アナモルフィック
音声 dts 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語、フランス語
字幕 英語、スペイン語

あらすじ

中央アメリカでアメリカ軍のヘリコプターが消息を絶ち、閣僚が行方不明になる。国境沿いのために特殊任務となってしまい、その道のプロであるダッチが行方不明の閣僚を捜索する役割を持たされる。彼はエキスパートをかき集め、ジャングルの奥地に潜入し閣僚を捜索、そこで発見したゲリラを壊滅する。しかし、彼らにはすでにエイリアンに付け狙われていた。ジャングルを脱出しようとするダッチたちに地球外生命体プレデターが襲いかかり、仲間がひとりずつ殺されていく。ダッチは必死の覚悟でプレデターに対抗するのだが。

レビュー

シュワルツェネッガーの代表作にして、当時新進気鋭の監督だったジョン・マクティアナンの出世作でもあるのがこの「プレデター」です。「コナン」、「ターミネーター」と無敵の役を演じさせたら天下一品のシュワルツェネッガーが今回はエイリアンと対決をするというので話題にもなった作品でもあります。

この作品が作られた辺りは、シュワルツェネッガーがスター街道まっしぐらになっていた時期で、出来のいい映画も出来の悪い映画も様々に作られていましたが、この作品は出来がいい方に挙げられると思います。それは、良い意味での上映時間とアクションのバランスの良さが挙げられると思います。

物語冒頭で何か飛行物体が地球上に降り立つというシーンからプレデターの登場を予感させるのですが、前半ではプレデターの登場シーンはなく、時々プレデターから観た主観映像が差し込まれるという設定で緊迫感を盛り上げていきます。

前半は軍事行動がメインになっていて、そちらでは後ほどプレデターに殺されるダッチの部下に当たるキャラクターの描写がありますが、これが結構うまい感じでシュワルツェネッガー演じるダッチ以外にもちゃんと描かれているので、後になってプレデターに殺害されるシーンが生きてくると思います。

もちろん主役はシュワルツェネッガーですし、彼自身のスターとしてのオーラが強いため、ともすれば他のキャラクターはおざなりになりがちですが、「ロッキー」シリーズでお馴染みのカール・ウェザースや、ゲリラの中にいた女性エルピディア・カリーロといったキャラクターが活き活きとしているために、単なるスター映画としてよりもサスペンス色が強く反映されているアクション映画としての色彩が強くなっているかと思います。

物語後半になりますと、登場人物が次々と殺されていきますが、その殺害の方法が結構残虐で、さすがエイリアンという感じすらいたします。プレデターの目的が単なるハントという感じなために、狩りに追われる獲物としての人間という描写が強くなっていきます。

でそれでも看板背負っているのはシュワルツェネッガーですから、最後はシュワルツェネッガー対プレデターというタイマン勝負になってしまうのですが、この辺りになりますと、やっぱり無敵のシュワルツェネッガーという描写に変わってきてしまうのはしょうがないかなと思います。他の兵隊の攻撃にはびくともしなかったプレデターが、ダッチを追いかけるときになるとダッチの策略や、逃走に応じてダメージを食らっていくのは、物語的にはどうなのかなとも思います。一緒に水の中に入ってアーマーがショートしているのは無茶だろう、と思ったりします。

とは言うものの全般的には出来のいい映画で、手に汗握る展開になっているのは当時のマクティアナン監督の手腕にあるといってもいいでしょう。彼はその後「ダイ・ハード」で一躍有名になりますが、「ラスト・アクション・ヒーロー」で大失敗をし、最近では名前を聞かなくなってしまったところを見ると、一発屋の監督の印象も強いところですが、それでもこの「プレデター」は面白いと言えます。

画質は1980年代後半の映画ということもあって、時々フィルムグレインが強めに出たり、ゴミ・ホコリ等が散見されるところもありますが、概ね良好な画質を保っていると思います。ジャングルの鬱蒼とした感じはよく再現されていると思います。音響は元ソースがDOLBY STEREOということで、再生にはdtsを使用しましたが、ちょっとナローレンジっぽい感じがします。またサラウンドも音の分離感がよくなく、音の塊になって聞こえてくる感じがあって、多少不満感はあります。フロント重視で、サラウンドがあまり活用されていない感じもします。

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