STAR WARS:EPISODE VI-RETURN OF THE JEDI
邦題 | スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1983/1997年 | |
上演時間 | 136分 | |
監督 | リチャード・マーカンド | |
出演 | マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語、フランス語、スペイン語 |
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字幕 | 英語 | |
THX仕様 |
あらすじ
ジャバ・ザ・ハットに冷凍冬眠されられてしまい捕まっているハン・ソロを助けに、ルークやレイア、ランドらが惑星タトゥイーンに集結する。ジャバは、ルークらの処刑をしようとするが、ルークのフォースの力により、ジャバは滅ぼされてしまい、ハン・ソロの救出は成功する。集結した反乱軍は、帝国軍の新デス・スターの壊滅作戦を敢行することになるが、ルークは、一人父であるダース・ベイダーを救いに行くために仲間と離れる。ハンらは新デス・スターを守っているフォース・フィールド発生装置を破壊しに惑星エンドアの衛星に到着するが、そこで原住民のイウォークに遭遇し、彼らの力を借りることになる。果たして、反乱軍の作戦は成功するのか、ダース・ベイダーとルークの対決の行方は如何に、そして、銀河皇帝の企みは。
レビュー
「スター・ウォーズ エピソード4 / 新たなる希望」、「スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲」と続いた、スター・ウォーズ・サーガの完結編に当たるのが、この「スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還」です。これをもってスター・ウォーズのストーリーはエピソード1から続いた話が終結を迎えることになります。元々この作品は邦題が「ジェダイの復讐」となっていましたが、これはもともとの原題が「Revenge of the JEDI」というタイトルだったのをそのまま直訳したタイトルでキャンペーンを行ってしまい、途中で原題が「Return of the JEDI」と変更になってもそのままだったための邦題です。今回のDVDリリースを受けて、邦題も「ジェダイの帰還」に変更になっています。
物語は、シリーズの完結編と言う事もあって、色々な展開がめまぐるしく動いていきますが、銀河皇帝パルパティーンの登場も受けて、ルークがジェダイの騎士になっていく過程と、ダース・ベイダーことアナキン・スカイウォーカーがジェダイに戻っていく様が描かれています。
前作でルークの父であるという衝撃の展開を受けての話となっていますが、今作では銀河皇帝がルークをフォースの暗黒面に誘い込もうと、必死になっている様子が描かれ、エピソード1-3でアナキンを暗黒面に誘い出したのと同じような展開になっていると思います。
ただアナキンとルークが違っていたのは、アナキンが愛するものを失うという悲しみに耐え切れずにフォースの暗黒面に落ちていったのと違い、ルークはダース・ベイダーの中にそのアナキンであった頃の良心がまだ残っているという確証があって、アナキンを救い出そうとする意思を持っていたことが違っていると思います。
「帝国の逆襲」と「ジェダイの帰還」の間には多少の時間経過があると思われますから、その間にルークはジェダイの騎士になるべく自分で修行をしたのではないかと思いますが、ジャバ・ザ・ハットの宮殿に登場したときは、とても落ち着いた雰囲気を漂わせていて、成長の後がうかがわせます。
帝国軍と反乱軍の最後の戦いという物語の後半では、イウォークという異星人が大活躍をするのですが、銀河皇帝の暗黒面の力を持ってもそこまでは見通せなかったのか、それともルークを暗黒面に誘うので他のことに気が回っていなかったのか、意外とあっけない終わり方をしていると思います。イウォークみたいな原住民は意識するに値しないと思っていたのだろうと思いますが、それが帝国軍を破滅させるということに繋がっているのですから、何が起きるか分からないといった所です。
ダース・ベイダーは、最後には息子であるルークを救うべく、銀河皇帝に反乱を企て、彼のフォースを受けてしまい、最終的には息を引き取ることになりますが、最後の行動が、映画のタイトルで書かれている「ジェダイの帰還」なのではないかと思います。旧3部作だけ見ると、ただ一人のジェダイの騎士であるルークが生き残ったことで、ジェダイが復活したと捕らえることが出来ますが、新3部作といっしょに見ると、暗黒面に落ちていたアナキンがジェダイの騎士に戻っていったと捕らえることも出来ます。そういった意味では、新3部作と親和性の高いストーリーなのではないかと思います。
今作はベースは 1997 年に公開された特別編をベースにしていて、ラストの霊体になっているオビ・ワンやヨーダの横にアナキンの姿が、オリジナルでは年取ったおじさん姿だったはずが、新3部作でアナキンを演じたヘイデン・クリステンセンに切り替わっています。ジョージ・ルーカスによると、アナキンの霊体は、彼がまだ暗黒面に落ちる前の姿に戻っていったという説明になっているそうですが、これは改悪のような感じはします。
映像、音響ともルーカスフィルム認定の THX 仕様ということでフィルム自体から修正を加えただけあって、大変美しい画質をしています。暗いシーンが多いのですが、よく暗部の再現性も優れていると思います。サウンドは、DOLBY DIGITAL 5.1ch-EX を 2 チャンネルステレオで鑑賞しました。迫力が増していて、サラウンド感がたっぷりあります。
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