SAN ANDREAS(Blu-ray 3D)
邦題 | カリフォルニア・ダウン | |
レーベル | WARNER HOME VIDEO | |
制作年度 | 2015年 | |
上演時間 | 114分 | |
監督 | ブラッド・ペイトン | |
出演 | ドウェイン・ジョンソン、カーラ・グギーノ、アレクサンドラ・ダダリオ | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、タイ語 |
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字幕 | 英語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語、広東語、韓国語、北京語、タイ語 |
あらすじ
ロサンゼルスの救急士であるレイは、土砂崩れによる自動車転落事故から若い女性を救助する。レイはプライベートで、妻であるエマとの離婚に直面していた。娘であるブレイクとの関係を気にするレイだった。そんな中、科学者であるローレンスは、サン・アンドレアスの活断層で異常な振動を観測していて、ロサンゼルスやサンフランシスコが大地震に見舞われると、確信する。ローレンスの予測通りにロサンゼルスやサンフランシスコは大地震に見舞われ、ロサンゼルスでレイは妻であるエマを救助することに成功する。しかし、サンフランシスコにいるブレイクは、生命の危機に襲われていた。ブレイクはレイの新しい恋人であるダニエルの部下であるベンやオリーに救助されるが、父であるレイに連絡を取る。レイとエマはブレイクを救助すべく、ロサンゼルスからサンフランシスコまで向かう。
レビュー
人気俳優ドウェイン・ジョンソンを主役において、彼が大地震で壊滅するカリフォルニアで、妻や娘の救助に赴き、家族の絆を取り戻す映画が、この「カリフォルニア・ダウン」です。映画の出来は決して良いとは言えないのですが、興行収入的には北米だけで制作費を上回り、商業的には成功している作品です。
この手の作品は、ローランド・エメリッヒの「デイ・アフター・トゥモロー」や「2012」あたりとかぶる内容であります。そのため、新しい要素が映画にあるわけではありません。主人公であるレイが、妻であるエマや娘のブレイクを救助することで、壊れかけていた家族の絆を取り戻すというストーリーもあたりきです。映画の中で描かれるブレイクを助けるベンとオリーの兄弟との関係がちょっと新機軸かなと思うぐらいです。
その分、映画の見所としては、ロサンゼルスやサンフランシスコが地震によって壊滅していく様であるとは言えますが、これも最初はすごいと感じるのですが、物語が進むにつれてだんだん感覚が麻痺していくのか、ワンパターンだなと感じるところもあり、それが物語をつまらなくしている要素であると言えそうです。人間ドラマとしては話が陳腐であり、ディザスター映画としても単調なところが、この映画の評価を下げていると言えます。
レイの新しい恋人であるダニエルが、最初いい人ぶっていて、次第にその存在感をなくしていき、途中で退場するのは、キャラが立っていないといえ、いらない人だったのでは、と思わざるを得ません。それでも、ダニエルが建設している高層ビルが、ブレイクを助けるためのアイテムとして存在しているので、そこは一応見せ所ではないかと言えそうです。
科学者であるローレンスが、地震を予知するところは、物語の展開に寄与するのかと思いましたが、それもあまりなかったことで、彼もキャラの立たない存在になっています。とにかく、レイ、エマ、ブレイクとベン、オリー以外のキャラには存在感がなく、いてもいなくてもいいのではないかと思わせるところに脚本のアラがあると言えます。
映像は3Dで収録されています。画質は解像感はあるものの、色乗りが赤みに傾いた色調になっているため、カラフルな感じは現れてきません。フィルムの色調に近い感じになっているかと思います。3D効果は結構あるシーンと、ないシーンが混在していますが、臨場感は総じてあると言ってもいいと言えます。音響はDOLBY ATMOSで収録されていて、イマーシヴな臨場感を提供しています。地震のシーンでは音に包み込まれる感覚が強く、また重低音のうなりも相当なもので、自分が地震に遭遇しているような感覚を覚えます。
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