ted(Blu-ray)/テッド/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

ted(Blu-ray)

ted Blu-rayジャケット 邦題 テッド
レーベル UNIVERSAL STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2012年
上演時間 107分(劇場公開版)/114分(無指定版)
監督 セス・マクファーレン
出演 マーク・ウォルバーグ、ミラ・クニス、セス・マクファーレン
画面 1.85:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 5.1ch 英語 / dts 5.1ch スペイン語、フランス語
字幕 英語、スペイン語、フランス語

あらすじ

1985年のボストン郊外。少年ジョンは友達がいなくて寂しい思いをしていた。クリスマスのプレゼントにテディー・ベアをもらったジョンは、ぬいぐるみに「一生友達でいよう」と願いをかける。すると奇跡が起こり、デディー・ベアは命を持った生命体としてジョンと生活を始めてしまう。それから月日が経ち、ジョンもすっかり大人になって、ロリという女性と交際するまでになっていたが、テディー・ベアとの生活も相変わらず変わらず、子供っぽい一面を見せていた。そのテディー・ベアとの友情が仇となり、ジョンとロリの仲が悪くなってしまう。テディー・ベアは下品な親父としてジョンと生活していたが、次第に彼と距離を置かざるを得なくなる。また、テディー・ベアを狙う親子の存在もあった。

レビュー

2012年の夏に公開され、予想外のヒットを記録したのがこの「テッド」です。半年後の2013年に日本でも公開され、「コメディーは当たらない」というジンクスを覆して日本でも予想外のヒットとなった作品です。

この映画の魅力を一言で語るとすれば、やはり生きるぬいぐるみ「テッド」の存在だと思います。すっかり親父と化したテッドはビールは飲むは、ドラッグはやるは、下ネタジョークで女性を笑わせるはで、やりたい放題ですが、人間ではなく、かわいらしいぬいぐるみという存在が、その下品な部分をある程度緩和しているように思います。

そしてそのテッドと変わらぬ友情をはぐくみながら、だらだらとした大人になってしまったジョンの存在もユニークといえるでしょう。せっかくの恋人であるロリという存在がいながら、ついテッドとの友情を優先してしまい、ロリを放置してしまいがちなところが、ジョンというキャラの設定にうまくいっているような気がします。

ロリも会社の上司に言い寄られているのですが、ジョンがいるためにそれをうまくかわしていましたが、途中ジョンとの関係がおかしくなった後は、上司の誘いに乗ってしまうところも見せています。素敵な恋人だと思うのですが、やはりテッドとの友情を最優先してしまうジョンに愛想をつかせるところはあると思います。

物語後半でテッドを誘拐する親子が登場しますが、このあたりからサスペンス色が強くなります。ジョンとロリは仲直りをして、テッドの行方を捜索することになるのですが、テッドの行方と、その生命の危機をなかなか面白いタッチで描いていると思います。

有名スターが登場するのもこの映画の特徴で、話の面白さを増大させているように思います。何故かジョンとテッドが興奮して観ていた「フラッシュ・ゴードン」を演じたサム・ジョーンズだとか、歌手のノラ・ジョーンズなどが本人役で出てきて、話を盛り上げています。それに作品の雰囲気が1980年代を感じさせるところがあるように思います。サントラ自体がそういう感じですし、ジョンのiPhoneの着信音が、「ナイト・ライダー」のテーマ曲だとか、いちいち細かいところにこだわっているように思います。「エイリアン」で有名なトム・スケリットも話しだけで出てくるかと思いきや、最後に本人登場というのが、面白いです。

映像は、多分マスターをデジタルの4Kマスターにしているためだと思うのですが、フィルムグレインも感じずに、大変鮮明な映像を提供しています。色乗りも十分で、鮮やかな映像を映し出しています。音響はdts-HD MA 5.1chです。コメディーですから、あまりサラウンド使わないかと思いきや、結構サラウンドを使用しています。雨の降る音や、音楽のサラウンド配置、そういったところが魅力的な音場を提供しています。

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